これは職場でなく友人とのランチ。http://www.bird-coffee.com/
今までの転職半生。いろいろなランチを経験しました。
女性大人数グループ:6件
男女混合グループ:3件
女性小人数グループ:3件
独り:5件
たった1人でアンケートを取れそうな勢いです。同じ職場でも様々なスタイルで昼休憩を取っていたこともあるため、合計件数=転職回数というわけではございません。
一番気楽だったのは、独りランチです。ただ今、連続記録更新中。出勤日も残すところ13日です。
一番楽しかったのは、老若男女ミックス。その次が男性エンジニアに混じってのランチです。
甲子園球場からそう遠くない住宅街にポツンとあった産業機械メーカー。高層オフィスビルからプレハブ2階建てへ転職してきました。
デスクからふと顔を上げると、近くの民家の主婦が洗濯物を干しているのが見え、思わず目をそらすような環境でした。
昼は男性エンジニアに混じって、車2台に分乗し、チェーン店へ。定番は、松屋、サイゼリア、バーミヤンでしたっけ。ものの15分で皿を平らげ、その間、ほぼ無言です。
日本人男性5人にフランス人男性1人、それに営業事務の私。なぜフランス人が? はい、これでも外資系企業だったのです。
志津子さん、こんなとこでいいんすか?
と言われながら考えていたのは
確かに体には悪いけれど、精神衛生上、この上なく健全だ。職場のランチは、心の健康バロメーターなのかもしれない。
ということ。ランチに気を遣わない職場では仕事でも自分を出せました。勤め人時代を通じて、一度きりの思い出です。
熱かったあの頃、同世代の営業やエンジニアには言いたい放題。ただし、私は契約社員という立場で、ボーナスのない身でした。
思い出すのは、ランチの席で営業の皆さんからプレゼントを頂いたこと。料理嫌いの私を茶化したエプロンはどこかへ行ったけれど、ふんわり柔らかいタオルは使わずに取ってあります。
ある日、東京や名古屋営業所から掛かってきた電話に出ると、聞こえてきたのは、Happy Birthday to Youの歌声でした。
電話だけでなく、メールや対面でも。28歳の誕生日は小学校の誕生日会並みのお祝いでした。でも覚えているのは良い思い出だけではありません。
40ほど年上の男性と言い争いになり、トイレに立てこもり。2階に一つしかなかったトイレ…「開けません、涙のあとがなくなるまでは!」
その職場を辞めることになったのは、英語圏への短期留学のため。というのは口実であって、徐々に営業、エンジニア、事務の溝を感じるようになったからです。
もともと職場に友達感覚を持ち込むなんて無理な話でした。現に企業戦士になってしまった元同僚たち。40代の今は距離を置いています。
最近、今までの職場を懐かしく振り返っているところです。
ちなみに一番苦手だったランチといえば、もちろん女子グループ。書き出したらキリがありませんが、例えば、母親が多い職場。
今の時期は、ひな祭りの話題でしょうか。ひな壇が何段あって出すのも片付けるのも大変、という自慢を含むどうでもよい話。
それが終われば、PTAの話題ですね。嫌なら退会すればいいのに同調するのが日本社会の掟。(PTAへの加入は任意なのですが)
PTAと戦った勲章?として委員、役員免除という権利を手に入れていた私は、職場のランチで「○○さんはどうするの?」と聞かれ、ニコニコしながら「ベルマーク委員に立候補しました」と返事。
嘘も方便です。すると「あなたにぴったりね」のお褒めの言葉。なんだコイツと思いながらも「そうですか」とヘラヘラしていると、退職時には別の女性からベルマークのプレゼントまで頂きました。
なんて書けば、笑い話ですが
この2人が繰り広げる露骨なイジメを目にし、わたくし、心を病み、2年前の今ごろ、睡眠導入剤と抗不安薬を飲んでも眠れない日々を送っていました。
日曜に来客の前で不覚にも涙を見せてしまったのはそういうわけです。「人生後半は楽しく」と言った瞬間に思い出してしまったのが2年前の職場&ランチ。
たかがランチ、されどランチです。今日は週の半ば。たまには独りランチもいいものです。