生徒から友達へ
今朝、目が覚めた時、一瞬自分がどこにいるか分かりませんでした。昨日、日本に帰ってきたのだったと思い出して、ホッとした反面、少ししんみりした気分で書いています。夫の国は、心理的にも物理的にもますます遠くなっています。今回はJALのコードシェア便で初めてフィンエアーに乗りました。行きは北回りでした。北極を通った証明もいただきました。嬉しいような悲しいような複雑な気持ちです。↓航路が分かりにくいですが、戦地を避けています。帰りは南回りでした。こんな中、わざわざ渡航しようと思ったのは、30年来の友人から50歳の誕生会に誘われたのがきっかけだったのですが、真っ先に頭に思い浮かんだのは、去年帰国した日本語学習者(Lさん、Vさんご夫婦)のことでした。『予定より早い帰国』あれは3月初めの日曜日のことでした。2月の終わりから5日ほど雨が降り続き、うんざりしていたところに一通のメールが届きました。差出人は2年半以上の付き合いになる…ameblo.jpお住まいは南東部で、夫の出身地である西部からは離れていて、普段なら行かない場所です。でも、友人のパーティーが開かれるのも南東部だったのです。渡仏する可能性があることを去年の秋に伝えたものの、Vさんの病状(原因不明の耳鳴り)が分からず、旅程が具体化し始めた3月末に再びLさんに会えないか確認。何度かやり取りをして、今回の再会に至りました。以下は、5月14日の日記です。11時前に約束の駅に着いて、ホームを少し歩くと、懐かしい顔が見えてきました。日本で日本語レッスンを通じて知り合った私たち。フランスで再会する時の挨拶の仕方は?お辞儀は変だし、握手も仰々しい。頬を合わせる?ここの地域は何回だ?なんて疑問が電車の中で頭をよぎりましたが、結局ハグでした。フランスはフランスでもスイスの近くです。夫の住んでいる地域とは風景も建物も違います。あいにく空はどんよりとした雲に覆われています。駅から家まで5分ほど歩きました。きれいな景色に、かわいい家々。写真に収めようとしていると、Vさんが「この辺り、ヤバい人たちが住んでるんだよ」と相変わらず流暢な日本語で言いました。その後も二人の口から度々出てきたのは「日本は良かった」。日本在住時はレッスンで、フランスに帰国後はメールで日本のことをよく持ち上げていましたが、日本人である私に対するお世辞かと思っていました。本当に再び日本で暮らすことを考えているようです。確かにメゾネットタイプのご自宅には日本で集めた小物コーナー、駐在時に購入した家具等々があり、1年経った今も日本の思い出に囲まれて暮らしているようです。Vさんはベジタリアンで、グルテンもダメなので昼食はLさんと私たち夫婦の3人でとることになっていました。自宅で休憩していたVさんが合流して、近くのお城までドライブ。本当は家の近くを散歩する予定でした。でも、悪天候のため行き先を変更しました。窓ガラスにポツポツと付く程度の小雨です。晴天でなくても、5月の緑がきれいです。ちなみに去年の秋に送ってくれた写真はこんな美しさでした。それでも日本に帰りたいそうです・・・こういう天気の日にお城を見学するのもいいものです。中世時代に建築が始まり、ルネッサンス期の影響も受けている古城。どんな物語が繰り広げられたのかと考えると、なんだかゾクゾクします。正直なところ、数日前に訪れたシャンボール城より好みです。中庭回廊居間台所に繋がっています。地域の子どもたちが社会見学にやって来るのか、影絵と音楽の不思議な空間もありました。写真に写るのが嫌いなVさんも撮影をOKしてくれました。丑年生まれ、牡牛座の夫が若い牛をなでています。帰り道。この後、雨脚が強まり、家から駅までは土砂降りの中、歩きました。電車は5分遅れ。乗り込んだ車内からホームにいる二人の写真を撮ろうとすると、そっぽ向くVさん。Non, non, non.と言っているのが聞こえてきそうなぐらい分かりやすいジェスチャーです。結局、こっそり撮りましたけど。雨風が強く、気温も低い中、電車が発車して姿が見えなくなるまで見送ってくれました。Vさんがくれた本。『場所』はまだ読んだことがありませんでした。悪天候にもかかわらず、心温まる再会でした。翌日、Vさんから届いたメール。Shizuko,J’espère que vous êtes bien rentrés hier soir, sans désagréments de train. J’espère aussi que vous n’avez pas attrapé un rhume à marcher dans le froid et la pluie hier !Je veux encore une fois vous remercier d’avoir fait tout ce trajet pour venir passer la journée avec nous hier. Nous étions très heureux de vous voir, tu n’imagines pas comme cela m’a fait chaud au cœur… Merci pour tous les お土産 , j’ai hâte de goûter le thé et je vais brûler de l’encens aujourd’hui.Je t’envoie en pièce jointe quelques photos prises hier, ainsi que le pdf d’explication du LILATE japonais que j’ai enfin retrouvé, au cas où ça t’intéresse de jeter un œil.Même si je n’aime pas voir ma tête en photo, Ludo et moi serions contents si vous pouviez aussi nous partager celles que vous avez pris avec vos téléphones, pour les garder comme souvenir. (Quand vous aurez le temps, ça ne presse pas !)Il y a tellement de choses dont j’aurais voulu te parler hier, mais que je n’ai pas eu le temps d’aborder ou qui me sont sorties de la tête… Ce sera pour une autre fois.J’espère sincèrement vous revoir au Japon avant votre prochain voyage en France. D’ici là, gardons le contact, je vais faire des efforts pour devenir une correspondante plus assidue !Profitez bien de la fin de votre séjour, et de l’anniversaire de ton amie.Gros Bises à Alan et toi, de notre part à tous les deux.○○生徒以上、友達未満だったのが、友達になりました。頭と部屋の整理をして、週末にでも返事を書こうと思います。まあ、元生徒なので日本語で書くことにしましょう。