ずっと下書きに置いていたテーマ。

 

もしかしたら、あの大学に戻るかもしれない、という気持ちがありました。出会い、別れを繰り返したキャンパス。

 

それが、最初で最後の育児期と重なっているから、なおさら厄介なのです。

 

秋から元同僚たちが知らせてくれた仕事を何件か断り、別の大学を選んだことで決着しました。

 

どうして自分と異なる人を排除しようとするのでしょう。動物的反応でしょうか?原因は、もっと深いところにあるような気もします。

 

私は、自分と異なる人を見ると、興味が湧きます。とりわけ同調が求められる日本の職場において。そういう人を見つけると、思わず嬉しくなるのです。

 

学生時代から目立たないように、人に合わせるように努めてきたからこそ、自分を貫いている人を尊敬するのです。

 

去年の5月までいた職場。一風変わった人がいました。彼女は、やり玉にあげられ、ついには職を追われました。

 

協調性に欠けるところはあったけれど、知識豊富で、頼りになる一面もあったのに。 

 

彼女に対する悪口は、次第に悪意に変わり、対象は、髪型、持ち物、服装にまで及びました。

 

私は、反論することもできず、ただ聞いているしかなかったのです。 

 

続く

 

Charlotte Pardi, When Stella Lost her Hair
美術館と庭園が気に入り、毎年、通っている「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」。なぜか手に取った1枚がこのイラストでした。