夢。
追いかけたいな。
子供の頃は、夢なんて5つも6つもあったのに。
大きくなるにつれて、それを一つに絞っていく。
そして気づいたら、全部無くなってた。
立ち止まってしまったからかな……
新しい夢は僕の前に現れてくれないや。
夢がないと何を目標に歩めばいいか分からなくなる。
そして足が止まる。
でもその原動力である夢は進まないと見つけられない。
だから再び足を動かすことができなくなる。
悪循環。
僕はその渦の中にいる。
この渦から唯一抜け出す方法を見つけた。
あなたの夢を僕の夢にしてもいいですか?
あなたの夢が叶うとき、僕はまた歩きだせる。
信頼。
信じるって何だろう?
信頼って何だろう?
なんか心が揺らいだ。
信頼 。
それは一方通行、僕がそう思っているだけで相手はそうは思ってないこともある。
形が無く目に見えないが、確かに存在する不確定要素。
お互いが通じ合う信頼なんて稀なもの。
最初から無いものと考えれば辛くならないのに。
でもそう思っていると僕の前にそっと現れて、「ここにいるよ。信頼はあるよ」って、僕の心を乱していく。
裏切られると分かっていながら、それでも信頼しようとする。
同じ過ちを犯してでも、それを手にいれようとする。
そこが人間の弱いところであり、誇るべき強み。
辛いよな、苦しいよな。
築き上げるのには長い歳月を要するのに、失うときには音も無く崩れていく。
そして再び築くにはまた時間がかかる。
神様は何故信じる心を与えたんだ?
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貝殻に込めた想いはあの日の香り。
夏の空の下、太陽のまなざしがきつく降り注ぐある日。
額に滴る汗を拭いながら、緑広がる田地を横目に畦道を進む。
子供の頃の記憶と照らし合わせながら、二つの世界を歩いてみる。
すると、前から一人の女性が歩いてきた。
むぎわら帽子に白いワンピースという彼女の姿は、緑の世界ではすごく映える。
その瞬間、記憶が勢いよく過去へと向かい、一人の女の子が頭をよぎった。
半ば見とれながらも、そのことを微塵も感じさせぬように必死に顔を作る。
そして二人の距離は、だんだん近づいていく。
蝉の声に紛れて、僕の心臓がその音を早めていく。
そのうち距離が0に近づき、僕はその場で止まり精一杯道をあけた。
彼女は軽く頭を下げて、僕の横を通り過ぎていく。
その時、嗅いだことのあるような、懐かしい香りを感じた。
暑さを忘れさせる、爽やかなグレープフルーツの香り。
僕の幼なじみであり、初恋の人、恭子の好きだった香り。
過去に出会ったことのある香りに浸る僕に、よく通る声が投げ掛けられた。
「あれ? あっ、やっぱりそうだ!」
僕は何も分からぬままふり向くと、彼女が大きく手を振っていた。
相手は僕のことを知ってるみたいだが、僕はまったく心当たりが無い。
それを悟ったのか、「もう、しょうがないな!」と言うとむぎわら帽子を脱いだ。
「…………!?」
僕は自分の目を疑った。
「……恭子?」
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続く、かもヽ( ̄▽ ̄*)ノ