TREAPASS/GENESIS | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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TREAPASS/GENESIS
1. Looking for Someone 7:06
2. White Mountain 6:45
3. Visions of Angels 6:51
4. Stagnation 8:50
5. Dusk 4:13
6. The Knife 9:00
GENESISというグループは人によって何処の時期好きかは異なると思います。
Phil Collinsがメインで活動した後期の時期が一番売れたので、
ここをプッシュされる方が多いとは思うんですが、
私の場合は意外にピンポイントなんですよ・・・・
『Foxtrot』の時期が好きなんですが、初めてGENESISIを聴いた
『...And Then There Were Three』の頃も好きなんです。
でも全編にわたって好きではないかもしれません・・・
よくわかんないんですけどね。(^^;
今回アップした『TREAPASS』は1970年に発売されたGENESISの2ndアルバムですが、
実質の1stアルバムと言っていい作品です。
この時のメンバーはPeter Gabriel、Anthony Phillips、Mike Rutherford、
Tony Banks、John Mayhewの5人ですが、ドラムスの John Mayhewは
唯一このアルバムのみの参加となります。
なんでも技術的な問題で解雇されたようですが、このアルバムを聴く限り
私は問題とは思うんですよね。まっ、Phil Collinsと比べたら仕方がないかも。
さて1曲目の「Looking for Someone 」は、Peter Gabrielワールドが
広がる曲で、曲自体のクオリティも高くて、ほどよくPeter Gabrielの
クセも出ていて、聴いててとてもいい感じなんです。
Anthony Phillipsのギターも、Tony Banksのキーボードも曲のうねりを
つくって非常にコントラストのある曲に仕上げています。
この曲の中盤で、かなりテンポアップしてきますが、
そこではJohn Mayhewのドラムスがとても目立っていて迫力を増大しています。
メンバー全員がいろんな楽器ができるというのは強みで、
ここではPeter Gabrielのフルートがすごく効果的に使われているんです。
この曲はオ-プニングを飾るに相応しい展開の大きい彼ららしい作品だと思います。
続く「White Mountain」は、イントロからAnthony Phillipsの叙情的な
アコギが奏でられ、そこへPeter Gabrielのヴォーカルが入って来て、
その叙情的な雰囲気を大きく広げ盛り上げてくれるんです。
ここでもうねりのあるサウンドをJohn Mayhewのドラムスが担っていますが、
聴けば聴くほどドラマーとしてはいいと思うんですよね・・・
曲調がテンポアップすると、そのバックでTony Banksのキ-ボ-ドが
前に出てきてそのテンポを強調してくるんですが、
ここのアレンジは何とかならなかったのかな~と思うんですよね。
この部分の歌の盛り上がりがいいだけに、すごく気になるんです。
でもこの曲も非常に翌で来た曲で、感動させられる一曲ですよ。
エンディングのアコギは曲を締めくくるのにオープニングのメロディを
奏でていますのでぜひ聴いてもらいたいです。
3曲目の「Visions of Angels」はTony Banksのピアノから入って来る曲で、
とても穏やかな雰囲気が漂う、彼らにしては明るい感じの入りをしてきます。
John Mayhewのドラムスは良い感じで曲にアクセントを付けてくれていますし、
Tony Banksのキーボードがとても心地よい音で曲を覆ってくれているんですよ。
要所にAnthony Phillipsのアコギがふっと入って来たりして、
すごくアレンジが細やかで聴き入ってしまうんですよね~。
メロディ、アレンジどれをとっても良いので十分に楽しんでもらえるのでは
ないでしょうか。
う~ん私は、John Mayhewのドラムスとてもいいと思うんですけどね〜。
4曲目の「Stagnation」もAnthony Phillipsの美しいアコギの音にのって、
Peter Gabrielのヴォーカルが優しく流れて来ます。
Peter Gabrielのヴォーカルって芝居がかった感じになるんですけど、
ここでは(アルバム全体にそうですけど)そういう感じが少なくて、
私としてはとても聴きやすいんですよ。
Tony Banks のキーボードとAnthony Phillipsのアコギの絡みが
本当によくて、盛り上がりの部分でも Tony Banks のキーボードは
素晴しい演奏を聴かせてくれています。
Mike Rutherfordのベースも、盛り上がりでの演奏はかなり下から
押し上げた感じで曲にうねりをつけているのも、聴きどころではないでしょうか。
6曲目の「Dusk」は、このアルバムでは短かめの曲ですけど、
それでも4分を超える曲です。この曲もやはりAnthony Phillipsの
アコギから入って来る美しい曲で、これを聴くとAnthony Phillipsという
ギタリストのこのバンドでの役割の大きさがわかるような気がします。
叙情的なメロディを、アコギで奏でて、Peter Gabrielの穏やかな
ヴォーカルを導いてくれています。
この曲では曲調に合わせて、コーラスが非常に前にでていて、
本当に美しく曲を作り上げてくれているんですよ。
このゆったり感は聴いてて安心させられますよ。
そしてアルバムを締めくくる大作「The Knife」の登場です!
各メンバーの勢いを出し切ったような曲で、頭から全開って感じで
なだれ込んでくるんです。
こういう勢いの中でも、しっかりPeter Gabrielのヴォーカルは
個性を忘れていないのが凄い!
ここではAnthony Phillipsのエレキが非常に早い感じで曲を押しているので、
そこをピンポイントでついて来る他のメンバーも凄い演奏を繰り広げます。
Mike Rutherford のベースは特に怒涛のような感じで、
バックを押している様です。
これだけの迫力のある曲をたるみもなく聴かせるんですから、
既に彼らのサウンド作りは完成されていると言ってもいいのではないでしょうか。
これだけの大作を作っているのですから、個人的にはこのメンバーでもう一枚は
アルバムを作ってもらいたかっと思うんですが・・・
私はこのメンバーでのサウンド作りは非常に素晴しいとそう持っているので
この時期の未発表でも聴きたいと思っているくらいです。
そう思わせるくらい「The Knife」という曲は素晴しいですし、
アルバム全体も素晴しい完成度の作品だと思います。
まだ聴いた事のない方は、ぜひ聴いてほしいアルバムです。