タイ再入国~パタヤ経由首都バンコクまで440km(12/18~12/23)とオートバイの海上輸送の準備
タイ入国検問所の税関では日本国籍のオートバイの入国を扱うのは初めてのようだった。
日本国籍のバイクは前例がないので一時輸入許可証の作成が難しいと当初税関係官にいわれた。
しかしながら、当方は前月にマレーシアからタイへ入国した際にはタイの国境検問所で一時輸入許可証を作成してもらったことをパスポートの入出国印を示して伝えると、税関職員は書類を作成してくれた。
その書類をもって複数の税関窓口を回ったが、入国できた。
タイへ再入国すると前回の入国時と異なる感じをもった。 タイがすごく先進国に見えてきた。コンビニ(7-11)はあるし、好きなものはすぐ手に入り便利だと感じた。また道路も立派だった。
国境から約300km先のパタヤへと向かった。タイ入国時に書類作成やオートバイの保険加入でお世話になったイギリス人が経営する宿(Plodd Stop)に投宿することを事前に連絡しておいた。
(タイへ再入国後、パタヤへ向けて高速道路並みの片側2車線の幹線道路を走り出す。道路の路肩まで
舗装が行き届いてタイのインフラ充実度を再認識した)
(タイ再入国後、当日国境から約300km走行。夕刻にパタヤに近づき、パタヤ市内の高層ビルが見えてきた)
パタヤのオーバーランダー(Overlander)向けのゲストハウスPloddo Stop
経営者のDavid Goodchild氏自身がオーバーランダー(Overlander)だった。 オーバーランダーとはオートバイや車で陸路のツーリングを行う人々の事をさす。
同氏はメルセデスベンツのトラックハウスを運転してモンゴル・中国経由タイとイギリス間を往復する等の数々の国際ツーリングを行っている。
そしてパタヤの宿(Plodd Stop)はオーバーランダー同士が情報交換できるようにと趣味で宿を経営するに至ったと言う。 既に25年パタヤに一年の内半年暮らしている。当方は同氏と同年ということもあり、気が合った。日本人ライダーが同宿に投宿するのは初めてのことだと同氏から聞いた。
イギリス流の全てが整った小ぎれいな部屋で一泊400バーツ(約1,600円)と相場より安い部屋を提供している。
同宿には3泊した。バンコクで次のツーリング地インドへとオートバイ海上輸送する準備のため、オートバイを洗車したり、サイドバック等の荷物ケースも洗ったりと色々やることがあった。観光する時間は無い。
同宿には当方一人しか宿泊者がいなかったが、2~3日後にイギリス人のオーバーランダーがインドから到着する予定になっていて、当方は同イギリス人とインド等について情報交換をお願いするつもりでいた。
しかしながら、インドへの海上輸送の手配を依頼しているロジスティックス会社から、今すぐバンコクへ来てオートバイの輸送手続きを行えば今年中にバンコクからオートバイを送り出せると連絡を受け、急遽パタヤからバンコクに向かうことになった。
結局インドから来るイギリス人オーバーランダーとは一日違いで合えずじまいになった。
(パタヤのオーバーランダー=Overlander向けの宿 Plodd Stop。大型のキャンピングカーを駐車するスペースもある)
(Plodd Stopの3階屋上テラス。パタヤ市でも郊外のため都会の喧騒は無い)
(Plodd Stopの経営者David Goodchild氏)
パタヤからバンコクへの移動、そしてバンコクでのオートバイのインドへの海上輸送の準備
パタヤからバンコクまでは130kmと近い。高速道路も通っているが、オートバイは高速道路の走行が禁止されているため、一般道にてバンコクへ向かう。パタヤからバンコクは家並みが続き、信号も多くまた、交通量が多い混雑した道だった。
9月下旬にクアラルンプールからスタートした自分のオートバイを使った東南アジアのツーリンはバンコクで終了。走行距離は約9,200km。 インドネシアでのレンタルバイクでのツーリングを含めると約11,400kmの走行距離となる。
バンコクでは前回滞在した時と同じ宿(12/14 HOME STUDIOと言う名のゲストハウス)に投宿。
勝手知った宿は居心地よかった。またオーナーのタイ人が英語が堪能で、いろいろ教えてもらえたり、また話し相手になってもらえるメリットもあった。
バンコク到着の翌日、バンコク郊外の指定の梱包倉庫にオートバイを持ち込み、木枠梱包を開始した。
木枠だけの簡単な造りの梱包で、当方が現場に留まっている間の約2時間ほどで、梱包作業を終了する。
翌日は荷物の通関予定だと言う時にロジスティックス会社(兄姉妹の3名で行っている小さな会社)から
予定していた本船の予約が満杯で取れず、ほぼ一か月後出航予定の本船に荷物を載せることを提案してきた。
この期に及んで予定していた本船に載せられないのでは、はしごを外されたようなものだ>と当方との連絡をオーストラリヤに居住しながらリモートで顧客との連絡や船会社との交渉を担当する姉妹の一人に文句を言った。
説教口調になってしまったが、<仕事の段取りが悪く、ワークフローの順番が間違っている。荷物を載せる船を確保してから、梱包作業の日程を当方へ伝えるべきだった>と言うと、その女性は<自分には責任がない>と言いだした。 この会社にオートバイ輸送を任せられるだろうかと当方の頭に疑念が横切った。
木枠梱包を開梱してオートバイを取り出して持ち帰るべきか、他の業者を使い航空便でネパールへ輸送すべきか等、当方は色々考えをめぐらせた。
いずれにしても本日出来ることは少ないので、ロジスティックス会社の女性へは<出来るだけ早い日程で船積みするため、他の船会社にも予約状況を当たってほしい>と依頼して連絡を終え、ガッカリしながら宿に戻った。
夜になると同女性から他の船会社で船積を当初予定の日程で予約できたとの連絡があり、当方はホットして胸をなでおろした。
しかしながら、翌日荷物の通関の立会検査のため税関へ向かう途中に、またその女性から連絡が入った。 内容は<船会社が一時輸入許可証の書類ではオートバイの船積は出来ない>と言っているとのことだった。
<この期におよんで何をいいだすのか>と当方は飽きれた。
税関係官の立会検査終了後に同女性にその後の状況を確認すると<当方に連絡するのを忘れていたが、問題は解決した。>との事であった。
荷物を載せた本船の出航が確認ができるまでは、まだ安心できないと感じる。
バイクをインドへ輸送する約2週間強の期間を利用して年末から急遽ベトナムへ行くことにする。
(インド・ムンバイへの海上輸送のため木枠梱包されたオートバイ)
(バンコク港での輸出通関検査のためトラックで持ち込まれた木枠梱包のオートバイ。税関係官が
オートバイの車体番号とエンジン番号を確認する際、当方も検査に立ち会う)
(税関検査後に通りの屋台でおもちに似た格好の食べ物を買う。餅の中には野菜が入っていた)
(バンコク郊外のオートバイの梱包会社からの帰りは列車でバンコクへ戻る。約20kmの
距離の列車料金は6バーツ=25円。バンコク中心部Phaya Thai駅)
以上