インドネシア ジャワ島東部ツーリング 700km Touring in East Java | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

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オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東を走行後、2024年4月~5月オーストラリアツーリング。

インドネシア・ジャワ島東部ツーリング約700km(2022年10月22日~28日)

 

スラウェシ島のマカッサールから空路約1時間でジャワ島東部のスラバヤ(Surabaya)

へ到着。空港からはバイクタクシーで市内へ入る。夕刻の帰宅時間に重なり幹線道路は車で大渋滞だったが、バイクの機動性を生かして抜け道を通り、渋滞路でのすり抜け等で30分ぐらいで市内へ入る。

 

スラバヤはインドネシア第二の都市。日本でいえば大阪だろう。目星をつけていたホテルは満室だった。2時間前にインタネットサイトでチェックした時は空室があったのだが。

待機中のバイクタクシーに乗り、2番目の候補の宿泊先へ投宿。翌日一日かけてスラバヤでレンタルバイクを確保せねばと思い、ここまで当方をバイクに乗せてきてくれた若いバイクタクシーのライダーを翌日半日貸し切りすることにした。

(スラバヤの路地裏通りに住宅地が広がる。)

スラバヤ市内中心部のの歩道にはバイクが歩道を走行できないようにバイク除けの鉄柱がたっている。

スラバヤモールの日米外食決戦。スターバックスとマクドナルドvs吉野家とラーメン屋が大きな看板を出していた。

 

(Surabaya Gubeng駅.Yokoyakarta等中部ジャワへの発着駅。列車の便数は少ない)

 

スラバヤのレンタルバイク事情

 

前日インターネットでスラバヤでは外国人がオートバイをレンタルしようとすると断られてしまうとの投稿記事を読んだ。スラバヤのレンタルバイクをインタ-ネットで検索すると外国人のオートバイレンタルを不可とするレンタルバイク屋が多いことに気が付いた。

 

それでもインターネット上に自社のウェブサイト(Website)を持つレンタルバイク屋にWhatsAppで問い合わせした。最初に問い合わせしたレンタルバイク屋はスラバヤ市内限定なら貸出可能だが、遠出は不可との返事だった。

 

上述のレンタルバイク屋から紹介された仲間の業者はスラバヤ市外への遠出も可能と言う。ただし、スラバヤ市内限定のレンタルなら一日当たり100,000ルピア(約千円)のレンタル料だが、遠出の場合は150,000ルピア(約1,500円)と言う。その業者、Teman Petualang Indonesiaからホンダ製110ccのスクーター(Vario)を借りることにした。

 

このレンタルバイク業者は空港に近いスラバヤ市の郊外の住宅地で、自宅兼用の店舗ながら数台のレンタルバイクを店舗に置き営業をしていた。

 

その他にも、半日貸し切りしたバイクタクシーに乗ってスラバヤ市内中心部のレンタルバイク屋を2軒回ったが、スラバヤ市外への遠出の場合は一日260,000ルピア(約2,600円)と高いレンタル料の業者であったりして、無駄に終わった。

(スラバヤのレンタルバイク屋。左から2番目がオーナー)

 

大手宿泊予約サイト運営会社と地元の宿泊業者とのトラブル

 

Booking.ComやAgoda等の大手宿泊予約サイト運営会社と地元の宿泊業者がトラブルを抱えていることが判った。

 

大手宿泊予約サイト運営会社で予約した料金では、地元の宿泊業者が

予約者の宿泊を拒み、宿泊業者が提示するほぼ2倍の料金を支払はない限り宿泊を受けないとしている。

 

既にマッカサールで宿泊を試みたホテルで似たような体験をしたが、インドネシア語で言われたので、その時はよく理解していなかった。また、その時は事前の予約もしていなかった。ホテル側提示の料金を払わないと宿泊できないと言われたにすぎなかったので、そのホテルには宿泊しなかっただけだった。

 

詳細は後述するが、当方は大手宿泊予約サイト運営会社のAgodaで宿泊予約を行った。しかしながら、ホテル側は予約料金とホテル提示の料金(予約料金の約2倍)の差額を支払わない限り、宿泊させないと言われトラブルになった。

 

個人的な推測だが、コロナ禍中に地元宿泊業者が安い宿泊料金でもよいから何とか宿泊客をつかもうと大手宿泊予約サイト運営業者と契約したが、徐々に客足が戻て来ている現状で予約サイト運営会社に卸した部屋料金があまりにも安いため、契約解除に向けた実力行使の動きをしているのではないだろうか? 

 

他方、大手宿泊予約サイト運営会社は契約期間内として宿泊業者からの契約の途中解除の要請には応ぜず、従来通りの安い部屋料金をサイトに載せているというところではないだろうか? 

(ルマジャンのあるホテル入口には大手宿泊予約サイト運営の予約は無効な旨の英文看板が立てかけてあった)

 

ジャワ島東部のツーリングルート

 

スラウェシ島ツーリングの反省から、レンタルバイクでの一日の走行距離を短くした。小型スクーターの乗り心地は良くない。一日5時間以上乗り続けるとお尻が、痛くなる。それが連日となるとツーリングが苦痛となる。

 

そにため、一日の走行距離を100km~150kmとしてスラバヤ市から東側のジャワ島東部一周のルートとした。3泊4日で約700kmの走行となり、最終日は想定外のバイクでの川渡がある迂回路を走行せねばならず、スラバヤに戻った時には疲れ果てていた。

 

スラバヤ(Surabaya)~100km~プロボリンゴ(Probolinggo)~200km~バンユーワンギ=ジャワ島最東端(Banyuwangi)~160km~ジュマジャン(Jumajang)~220km~スラバヤ(Surabaya)

(ジャワ島東部とバリ島=写真右側。赤線が実際にツーリングしたルート)

 

10/24 スラバヤ(Surabaya)~プロボリンゴ(Probolinggo)100km

 

スラバヤ市内から幹線道路を東へ向かう。このルートはジャワ島の東部に位置するバリ島に通じるルートのためか荷物を満載した大型貨物トラックが多い道路だった。日本の国道1号線や2号線等の主要幹線道路だろう。大型貨物トラックの交通量が多いため、道路の傷みが多く路面の凹凸が多い。

 

時速50kmで小型バイクは大きく揺れ乗り心地が悪い。路面の修理面では時々前輪が浮くほどのジャンプする揺れだ。

 

バリ島やスラウェシ島でも道路の路面が悪いため、バイクが走行時揺れたが、ジャワ島東部ほどではなかった。バリ島とスワレシ島では携帯PCをバイク内に装備されている収納ケースに保管してツーリングしていたが、ジャワ島では振動でPCがこわれてしまうのではと不安になり、PCをリュックサックに背負って持ち運ぶことにしたほどだった。

 

信号機が無いため渋滞は無いが、大型貨物トラックが多いことと、路面の悪さに閉口した。

 

第一候補の宿には午後3時前に到着。Booking.comの表示価格を提示して、宿主と交渉をした。Booking.com提示の約2倍がホテルの部屋料金だと言うので、そのホテルは諦める。

 

二番目の候補のホテルへ行くと、宿の受付係に<予約はあるのか?>と尋ねられた。当方は、<予約はしていないが、大手宿泊予約サイトにて予約することが出来る>と伝える。

すると受付係は<ホテルの料金はこうだから、この料金を支払え>と大手宿泊予約サイト提示の約2倍の部屋料金を示す。

 

当方はこのやり取りを通して、事前の予約が無い宿泊客には2倍の料金を吹っかけているのだなと理解して、その場で大手宿泊予約サイトで部屋の予約を行った。当方は<既に部屋を予約している>と主張するものの、相手は予約した料金とホテル提示の料金の差額を支払えと言う。

 

当方は、ホテルのオーナーや他の関係者へ当方の正当性を訴えるものの、オーナーは<大手宿泊予約サイト運営会社との契約はうち切ったので、当方の予約は無効である>と言い始める。

 

当方の予約は取り消し不能(取り消しても予約代金は戻ってこない)で、宿泊予約サイト運営会社が予約料金を当方のクレジットカードから直接徴収することになっている。

 

グーグル翻訳を使って、ホテルオーナーといろいろ交渉するが、オーナーはホテルの料金を示して、ホテル側の正規料金に足らない分を支払えば、宿泊させてやるの一点張り。交渉が平行線のまま押し問答を繰り返すが、オーナーは当方を泊めない限り実損は無いとみてか、交渉の場から立ち去り、当方だけが取り残された。

 

これでは交渉の余地が無いので、当方も諦め、大手宿泊予約サイト運営会社へ電話した。

事情を話して予約の取り消しを行った。こんなことで2~3時間以上時間をロスしてしまった。

 

3軒目のホテルでもこれまでのホテルと同じことを言われたため、最終的には大手宿泊予約サイトには掲載されていないホテルに投宿することにした。

(貨物トラックが多いスラバヤから東へ延びる幹線道路)

(宿泊する、させないでもめたプロボリンゴのホテル)

 

10/25 プロボリンゴ~バンユーワンギ(Banyuwangi)195km

 

レンタルバイクにはスマホへのUSBチャージャーがついていない。カーナビとして使用しているスマホがバッテリー切れにならないように、一本道で判り易いルートの場合にはカーナビを利用しないようにした。

 

それでも今までと景色が違う背が高い広葉樹林の高原道路に入ってしまった。当方は海沿いをずっと走行するものと思っていたが、実際は火山の山麓に入り、広葉樹林の森の中を通るルートだった。山麓の道路は涼しかった。雨も降りだしてきたので、薄手のライディングジャケットでは肌寒く感じるほどだった。

 

途中で雨宿りを2回して、目を付けていたバンユーワンギの宿に到着。雨宿中に軽食をとった食堂では、自宅の軒先にあった高さ10mを越す大きなマンゴーの木から長い竿の先端に網を付けた竿だけで実を取っていた。

 

青いマンゴーだった。未成熟なマンゴーかなと思ったが、食堂の若夫人が食べていけとくれたマンゴーの実を口にすると甘い熟れたマンゴーの味が口に広がった。 当方はマンゴーのお礼にと小銭を渡そうとしたが、小銭は受け取らなかった。

 

 

(海岸200mぐらい沖合に洋上の複数の家があった)

 

(洋上の家の拡大写真。人が住んでいるかどうかは良く見えず不明)

 

(交通整理する男。インドネシアには都市の中央部を除いて信号機は設置されていない)

 

(火山裾野の広葉樹の森を通る道路)

 

(雨宿り休憩をした食堂。青いマンゴーが美味しかった)

 

(バンユーワンギの港とフェリー船)

 

10/26 バンユーワンギ~ルマジャン(Lumajang)160km

 

ジャワ島最東端のバンユーワンギから数十キロ東側にあるバリ島へは大型フェリーが就航している。スラバヤからバンユーワンギの区間に大型貨物トラックが多かったのはバリ島へと物資を輸送する物流ルートがあるためだろう。

 

バンユーワンギーからジャワ島南側のルートを西に向かって走る。大型貨物トラックの通行はほとんど無い。それでもバリ島やスラウェシ島に比較したら、交通量は多い。

 

天気が良ければジャワ島観光の目玉であるプロモ火山(Volcano Promo)が見えるはずだと期待した。気候が乾季から雨期に向かう季節の変わり目は雲が多いようだ。山頂は雲に覆われ山全体は見えなかった。

(人力の三輪車タクシーは健在だ)

 

(化粧品等の販売をしている夫婦。

19歳の息子は地元の大学で学年トップの成績だと自慢し、独学で

日本語を習得したと言っていた。)

 

(頂上が見えないプロモ火山)

(欄干が無い幅60cm程度の狭い橋。自転車から降りて橋を渡る人)

(比較的大きな用水路と広大な耕作地)

 

10/27 ルマジャン(Lumajang)~Malang経由~スラバヤ(Surabaya)220km

 

午前3時の未明のコーランのお祈りの発声で起床した。ペンディング中のマレーシア~インド間の海上輸送の件で、バイク輸送業者へフォローのメールを入れる。約20日ほど前にクアラルンプールを出発以来ほとんど進展が無い。

 

ホテル出発時にスクーターのカギが無いことに気が付いた。部屋の中を探したがカギは見つからない。前日スクーターにカギを付けっぱなしだった可能性がある。ホテルの受付に問い合わせるとスクーターのカギが保管されていた。ホテルの警備が行き届いた駐輪場で良かったと胸をなでおろした。

 

今日のルートをカーナビで見ると、くねくねした山岳道路だ。実際にプロモ火山の(Volcano Promo)の山麓を通る道路になっている。ホテルの中年の男の受付係が、両手でオートバイのハンドルを握る格好で体を左右に揺らせてワインディング(曲がりくねり)があるコースだと教えてくれる。

 

スラウェシ島での経験から、山岳道路は路面が大丈夫だろうかとの一抹の不安があったが、ジャワ島の幹線道路故スラウェシ島ほど悪くはないだろうと想定した。その山岳道路を進むと途中で道路が通行止めになっている。

 

崩れた路肩を土木工事用の大型重機が修理している。交渉して通行させてもらおうと道路工事現場まで歩いていった。工事用の大型重機で道路が掘られていて、車やバイクの往来が出来ない状態だった。

 

工事関係者から迂回路があると聞き、その迂回路を進んだ。しばらく迂回路を進むと突然道路が無くなり、緊急的に河原に作った工事用の小路になった。トラックや四駆の自動車ならいざ知らず、川幅は10m程度しかないが、川の水流もあり、小砂利と砂の川底でスクーターが問題なく渡れるだろうか。

 

不安だったが、地元の人はスクーターで他の人にバイクを押してもらいながら渡っている。

 

当方が川を渡る順番が来た。前のバイクが川渡した場所あたりを見据えて、アクセルをふかして川の中に入った。バイクの後輪が小砂利の川底で空転して、バイクがスタックして倒れそうになった。両足を川底へいれ、バイクの姿勢を立て直した。アクセルをふかしても後輪は空転しながら川水をかき上げるだけだった。お助け人が来た。バイクを押してくれる人だった。

 

何とかバイクで川を渡り切ったが、この後も同じような川渡が3カ所続いた。ちょっとしたアドベンチャー的なコースだった。セローのようなオフロードバイクなら、ちょっとした川渡は面白かっただろう。

 

スラバヤへ戻った翌日はスラバヤから次の目的地であるジャワ島中部のジョグジャカルタへの移動(列車)の準備とおそらく水風呂で悪化した風邪からの回復をかねて休息をとる。

 

 

(通行止めの道路工事)

(迂回路の川渡り)

(通行止めの工事現場から見た下流の採石場)

(このルートは石や砂を運ぶダンプトラックが多かった。)

 

銀行ATMでのクレジットカードを利用したキャッシング

 

インドネシアの銀行ATMでクレジットカードを使ったキャッシングができない場合が多い。  

 

当方は発行金融機関が異なるVISA及びMasterカード提携の4種類のクレジットカードを持参してきた。1つ目はマレーシアのクアラルンプール空港でのATM操作中にATMマシーンにクレジットカードを呑み込まれて、そのまま破壊処理されてしまった。

 

インドネシア到着初日のバリ島デンパサール空港では持っている3枚のクレジットカードの内、使えたのはSMBCクレッジト発行のカードだけだった。 ジャックスと三菱ニコスカードではキャッシングができなかった。 理由は分からない。ツーリング中に他の町や都市でも、ATMで最初に試みるクレジットカードですんなりキャッシンングが出来た場合の方が少ない。2つ目のクレジットカードあるいは3つ目のクレジットカードでキャッシングがやっと出来た場合の方が多かった。

 

 

次はスラバヤから列車で古都ジョグジャカルタ(YogYakarta)経由、首都のジャカルタ(Jakarta)までジャワ島を横断するバックパックの旅行となる。

 

以上