メキシコ・シティー滞在その②(4/17~4/19)経済情報収集、プロレス観戦、テオティワカン見学 | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

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オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東等走行後、2025年4月~9月欧州・中央アジアをツーリング中。

4/17() メキシコ・シティー5泊目 経済情報の収集とプロレス観戦

 

米国がトランプ大統領になってからメキシコの経済が変調したかどうか知りたかった。

 

(メキシコシティーのビジネス街レフォルマ大通り)

 

当地のジェトロのメキシコ経済担当者に現状をいろいろ教えて頂いた。

トランプ大統領になっても外国からのメキシコへの直接投資の基調は変わっていないようだ。

 

昨年の外国からの直接投資額は速報値で290億ドル(約3兆円)と2016年と同一レベルだが、確定値が出れば恐らく2016年より多い金額になると見られている。アメリカからの直接投資額は変わっていないとのことだ。 

 

トランプ大統領が就任当初公言していたアメリカ・メキシコ・カナダ3ヶ国の自由貿易協定(NAFTA)のアメリカ主導の見直し(例えば製品に使用される3ヶ国の部品・部材の比率を現状より高めたり、NAFTA5年で消滅させ、協定が必要ならゼロから交渉する)は実現しにくいだろとメキシコ経済担当者は見ていた。

 

最大のリスク要因は今年71日に予定されているメキシコ大統領選のようだ。左派候補が人気があるらしい。 現在野党である左派の候補が大統領に選ばれれば、民間主導の市場経済主義に影響が生じるとの見方だ。

 

ただし、メキシコは平均人口が27歳と若いので、人口増に伴う経済成長のピークはブラジルよりも遅く2020年代前半と考えられている。 また、労働人口に占める非正規労働者が58%と高いため、政府は正規雇用を増やす経済成長政策が不可欠と考えられている。 因みにメキシコの工場労働者の平均給与はペソ通貨の下落のため、ドル建てでは過去20年間ほとんど変わらず月額300米ドル~400米ドルだという。

 

メキシコは外国企業が進出するにはコスト面で依然魅力的な国だろう。

 

メキシコ証券取引所(Bolsa Mexicana de Valores)の電子取引ブースを見学させてもらった。証券取引所には144社の株式が上場されている。(市場指数は35銘柄で構成されるS&P BMV IPC)

 

Fibraと呼ばれるREIT(不動産投資信託)やETF(Exchange Traded Fund)を含めたエクイティー(株式)の取引所時価総額は19兆ペソある(約120兆円)。 

 

日々の取引額は約500億円程度で市場時価総額の割には少ない。例えば東京証券取引所の時価総額は600兆円以上で日々の取引額は2兆円以上ある。ニューヨーク取引所が休業日の取引額は通常の1/81/2に激変する外国人投資家主導のマーケットのようだ。 

 

 

メキシコはルチャ・リブレ(スペイン語ではLucha Libre)と呼ばれるプロレスが盛んな国だ。日本からも若手プロレスラーが武者修行でメキシコのリングで経験を積んでいる。

 

日本の若手プロレスが出場する試合を観戦にアレーナ・メヒコ(Arena Mexico)へ行った。 平日の火曜日の観戦入場料はリングから5列目の席でも225ペソ(約1400円)と手頃な値段だ。

 

メキシコのプロレスラーは派手だった。覆面を付けたプロレスラーが圧倒的に多い。

空中を舞うアクロバットのような大技が多く、見た目にも派手だ。観衆は大技が出るたびに歓声をあげ、試合場内が騒めく。若い女性の観客が多いのには驚いた。

正義役のプロレスラーには俳優のようなイケメン男もいる。

 

日本人の若武者はベテランの日本人レスラーとタッグを組んだ悪役だった。日の丸の国旗を掲げて入場して、悪役に徹せねばならない。 最近の日本のプロレスは知らないが、かってテレビで見た日本のプロレスでも外国人レスラーは悪役だった。

(アレーナ・メヒコ)

 

(新日本プロレス所属の若手レスラーKawato)

 

(空中を飛び回る技が多い)

 

4/18(水) メキシコ・シティー6泊目 アメリカ国境までのルートの再検討

 

2日前にインターネットにて申し込んだアメリカのオートバイ保険についてアメリカの保険会社から返事が来ない。 スケジュールを切り上げて510日前後にはアメリカ入りを計画しているので加入手続きの時間はあまりない。

 

また、アルゼンチンのブエノスアイレスで昨年10月末に遭った交通事故の損害賠償訴訟について訴訟を代行している保険代理店の弁護士から他の書類が欲しいとの連絡が来ている。

 

午前中はアメリカのニューヨークにある保険代理店と連絡を取り合い、アメリカの保険加入に目星をつけた。 また、ブエノスアイレスの保険代理店へも追加書類を送付した。ツーリング中には事務作業をする日も必要だ。

 

2日目に変更したアメリカとの国境越えのルートを再検討して、メキシコ湾に近いメキシコのヌエボ・ラレード(Nuevo Laredo)から米国テキサス州のサン・アントニオ に入る東ルートからメキシコの東側を通過してメキシコのノガーレス(Nogales)から米国アリゾナ州のフェニックスへ向かう東ルートに再度変更する。

 

メキシコ国境からアリゾナ州に入り、グランド・キャニオンやモニュメントバレーがあるグランド・サークル呼ばれるライダー必見のルートを経由して米国東海岸を目指したいからだ。

 

メキシコでも他の中南米諸国と同様に危険情報が出ている。殺人、誘拐、強盗、麻薬密輸組織間の抗争等暴力事件が多い。特に米国との国境地帯が一番危険のようだ。 

 

前日には在メキシコ日本大使館の安全情報担当官に当地の危険地帯について情報をもらっているが、危険な地域ばかりだ。念のため中米を走行中に知り合ったメキシコ人ライダーにも危険地帯のルートについて意見をもらった。

 

変更後の東ルートではメキシコ・シティー~ケレタロ~グアナフアト~グアダラハラ~マサトラン~ロス・モーチス~グアイマス~ノガーレス~アメリカへの国境越え~アリゾナ州・フェニックスとなる。メキシコシティーから国境まで約2,300kmの区間だ。

 

 

4/19() メキシコ・シティー7泊目 テオティワカンのピラミッド見学

 

ラテンアメリカ最大の都市国家遺跡がメキシコ・シティーの北役50kmの位置にある。

紀元前2世紀~紀元7世紀まで栄えてたティオティワカンだ。アステカ文明よりずっと以前の時代だ。

 

繁栄を極めていた頃には20万人の人口を擁したというが紀元8世紀頃には謎のまま亡滅している。 メキシコ・シティーから路線バスに乗って一時間の距離だ。 入場料は70ペソ(約420円)とこの規模の遺跡としては高くない。

 

ティアティワカンには世界で三番目に大きいピラミッドがある。四角形の底辺が225m、高さが65mと巨大だ。ピラミッドは大きな石の丘の様相だ。

 

約1.5km x 500m位の遺跡内敷地に太陽のピラミッド、月のピラミッド及びケッツァコアルト神殿(ケッツアコアルトとは羽毛で覆われた蛇の形をした水と農耕の神)の3つのピラミッドが約500m毎に配置されている。

 

ケッツアコアルトの神殿から遺跡中心地に建つ太陽のピラミッドがすぐ近くに見える。しかし歩いてみるとピラミッド間の距離はかなりある。ピラミッドが大きいので小さく見えるだけだ。

 

一番大きい太陽のピラミッドの頂上へは登れる。他の2つのピラミッドは、中段までしか登れない。太陽のピラミッド頂上からティオテワカン全体が見渡せる。 3つのピラミッドに登りるだけで約3時間ほどかかる巨大な遺跡だった。

(テオティワカンで最大の太陽のビラミッド)

 

(遺跡北端の「月のピラミッド」中段から真っすぐ南へ伸びる「死者の道」と「太陽のピラミッド」(写真左)を見る。

写真奥=遺跡南端にはケッツアコアルツァの神殿があるが写真では良く見えない)

 

(ケッツァコアルツァの神殿 神殿ピラミッドの壁にはケッツアコアルツァ=羽毛で覆われた蛇が彫られている)