Finland Freakout 1971/The Pink Fairies | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Pink Fairiesは以前にも書いたように、まるで中毒患者のように時々無性に聴きたくなるのである。それも、とんでもない爆音で。彼らのGarage元祖PunkAnarchyOutsiderな音楽は、Punk上がりの自分にとっては、なくてはならないもので、やはり年に何回かはRockを聴き始めた初心に戻るかのように、彼らのレコードに針を落とし爆音で、その自由奔放で摩訶不思議であっちに行っちゃってる音楽を浴び続けるのである。あのRobert WyattProto-Punkと言わしめたThe Deviants、そう、60年代後半London Countercultureの顔役だったJournalist/Singer-SongwriterのMick Farrenが率いたAnarchyBluesyGarageで混沌としたバンド残党が組んだのがThe Pink Fairies。DeviantsはThe Pretty ThingsのDrummer Twinkと、彼のソロ・アルバム『Think Pink』でCllaborateしていたが、北米Tour中にバンドとFarrenが決別し、TwinkはFarrenと、ソロ・アルバムに参加していたT. RexのPercussion奏者Steve Peregrin Tookと共にPink Fairiesという名で活動を開始した。その後、Twinkは脱退して、バンドは別の名で活動。Twinkは、北米にとどまりFarren抜きでDeviantsを名乗ってLiveを続けていたDeviantsの残りのバンドのメンバーとLondonでPink Fairiesを再編するのだった。そして、71年に、Paul RudolphのギターとVocal、Duncan Sandersonのベース、Russell HunterTwinkのドラムスという4人編成Debut AlbumNever Never Land』をPolydorからリリースする。Glastonbury Fairにも出演し、波に乗った彼らだったが、Twinkが突如Moroccoへ旅立ってしまう。残されたギターのRudolph、ベースのSanderson、ドラムスのHunterの3人Trioでの演奏を続けていくのだが、これが最高にご機嫌なGarage Punkなのである。

 

 『Finland Freakout 1971』はPink Fairies71年8月21日FinlandのTurkuで開催されたRuisrock Festivalに出演した時の未発表発掘音源。地元のラジオ局向けに録音されたものらしい。バンドとしてはTwink脱退した直後と思われ、Trio編成となって絶頂期ともいえる時期Live Albumだけに、実質4曲といえどもバンドの熱量が伝わってくる最高の作品となった。

まずはバンドご紹介の“Introduction”から始まって

いきなりギターがPsychedelicな唸りを上げてThe Beatlesの“Tomorrow Never Knows”のMelodyを弾き爆音で幕を開ける。このPsychedelicなBeatlesのNemberを冒頭に持ってきたことで、観客も一緒になってヤバい空気感が一気に漂い出してTime Slipしたかのように、あの60年代の魔法のような時間にメンバーと共にFreak Outしていく。

続いては71年Polydorからリリースされた彼らのDebut  7", 45 RPM, SingleThe Snake”。バタバタしたRussell HunterのドラムスにのってPaul RudolphはFuzzでグシャグシャに歪ませたギターを攻撃的に鳴らしながら、吐き捨てるようにShoutする。ドラムスが当てもなくひたすら疾走していく中でメンバーは互いに触発され合いながら青白い炎がドンドン燃え続け演奏の熱力は高まっていくのがわかる。

71年リリースのDebut AlbumからLiveでの人気曲長尺で盛り上がるPsychedelic  Rock 'n' Roll JamUncle Harry's Last Freakout”。厳つく攻撃的なギターのRiffから始まり、Rudolphの熱いShoutPsychedelicに攻めたてるギターのImprovisationでバンドは怒涛の盛り上がりをみせていく。20分越えだが最後までダレないのが素晴らしい。

アルバム最後をシメるのは、これまた彼らのLiveの定番となるThe Venturesのヒットで知られるJazz GuitaristのJohnny Smith作“Walk Don't Run”。2nd AlbumWhat A Bunch Of Sweetiesに収録されるこちらも13分越えの長尺で、終始AggressiveにPsychedelicにFreak Outしていく様が良い。

Uncle Harry's Last Freakout/The Pink Fairies

(Hit-C Fiore)