The Ungovernable Force/Conflict  | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Conflict80年代初頭にSouth LondonはEltham周辺で結成されたHardcore Punk Bandで、82年Crass RecordsからEP“The House That Man Built”でRecord Debutしている。VocalのColin Jerwood、ベースのJohn Clifford、ギターのSteve Gittins、ドラムスのFrancisco Paco Carreno、VocalのPauline Beck、TapesとVisualsの 'Nihilistic Nobody'ことPaul Fridayというメンツであった。83年Crass Records傘下のCorpus Christiから1st Album『It's Time to See Who's Who』をリリースしている。そして彼らは自身のLabel Mortarhate Recordsを立ち上げ、2nd Album『Increase the Pressure』を84年にリリースするのだった。Conflictは、所謂Anarcho-Punkといわれている。Essexから70年代後半に登場しPunkにAnarchismを取り入れたCrassが78年にリリースしたDebut AlbumThe Feeding of the 5000』はAnarcho-PunkのPioneerとして偉大な一歩を刻んだ作品となったが、Conflictもその流れを汲み、反戦反核反暴力という確固たある信念を貫き通していく事になる。CrassのVocalist Steve IgnorantはConflictが83年にリリースした7" Single“To A Nation of Animal Lovers”にGuest参加し、Crass解散後にはConflictに加入することになる。さて、本作はWalesのRockfield Studios85年に録音されたConflictのアルバムでギターのSteve Gittinsに代わってKevin Webban、ベースのJohn Cliffordに代わってBroken BonesのPaul Hoddyが加入している。それにしても、この熱量ブレることなど微塵もなく怒りを爆発させHeavyなギターと突き進むリズム隊がAggresiveに畳みかけVocalの掛け合いも凄まじいPowerとEnerrgyで迫ってくる。本作はAnarchist Punk Music Cultureが生んだ名作中の名作である。

 

 『The Ungovernable Force』はConflict86年にリリースしたアルバム。

アルバム1発目はSound Collageの“You Cannot Win”で幕を開ける。

タイトル曲“The Ungovernable Farce”は突っ走るリズム隊が最高

A Piss In The Ocean”も吐き捨てるVocalとリズム隊が攻めまくり。

C.R.A.S.S.”は轟音ギター野郎Chorusを伴って圧倒的迫力。

Primitiveなドラミングで始まる“Custom Rock”も思わずシンガロングして最高。

1986, The Battle Continues”は途中からSpeed Upして畳みかける

いきなり強烈なNoise叫び声で圧倒する“Mental Mania”。

NewsのCollageから激走Punkに展開する“The Ungovernable Force”。熱いっす。

They Said That”はRiffが最高にカッコイイ叫びまくるVocalも最高。

激しくMessageを叩きつけるだけでなくHumorも感じさせるForce Or Service?”。この辺がConflictの深さ。

無軌道に突っ走りまくるThe Arrest”。Dopeっすなあ。

ArpeggioをまじえたギターのRiffが技ありでカッコ良すぎるインスト曲Statement”。

ベースがブンブン唸りを上げる“The Day Before”。このSpeed感がたまらない。Endingのドラミングも最高。

緩急自在に暴れまくるThis Is The A.L.F.”。爆走するドラミングが最高過ぎる。

アルバム最後をシメるのはピアノで始まるTo Be Continued...”。清らかな女性Vocalが胸に突き刺さる

(Hit-C Fiore)