Blackfootといえば、VocalでLead Guitarを担当し、殆どの曲を書いているSongwriterでBandleaderのRick Medlockeに尽きるわけであるが、この漢の中の漢は、現在Lynyrd Skynyrdのメンバーでもあるわけで、バリバリの現役なのである。 Lakota SiouxとCherokeeを祖先に持つNative AmericanのRick MedlockeことRickey Lynn GreenはFlorida州はJacksonvilleに生まれ、3歳からStageに立って演奏していたという。RickはBlues、Country、BluegrassのMusicianでBanjo奏者のPaul "Shorty" Medlockeを祖父に持ち、5歳でギターを独学で弾きはじめ、8歳の時にはShortyのバンドでドラムを叩いていたという。次の数年間の間にBanjo、Guitar、Mandolin、Dobroを演奏するようになっていたというから、早熟のMulti-Iinstrumentalistで高校を卒業するや否や、自分のバンドを結成しLead VocalとDrumsを担当して、その才能を発揮し始めていた。そして70年代にLynyrd SkynyrdのSession Musicianとして、ドラムスを演奏したり歌ったりして活動していたがFrontmanとしてStageでギターを弾きたいという思いから72年にBlackfootを結成している。75年にIsland RecordsからDebut Album『No Reservations』をリリースして以来、80年代前半までのBlackfootは無敵である。82年に、なんとUriah HeepのKen Hensleyが加入するが、自分にとってBlackfootはHensley加入前のLive Album『Highway Song Live』までである。本日ご紹介するのは、通算4作目のアルバムとなる『Tomcattin'』であり、ギターの激カッコイイRiffが炸裂する男気Hard Boogieの連発に思わずヘドバンが止まらない傑作である。Vocal,ギターのRickにギターのCharlie HargrettにベースのGreg T. Walker、ドラムスのRick "Rattlesnake" Medlocke、むくつけし、あらくれ野郎4人組が大胆不敵に大暴れする様は最高である。そして、なんとChorusでBrandyeが参加しているのも興味深い。
『Tomcattin'』はBlackfootが80年にATCO Recordsからリリースしたアルバム。
アルバム1発目はいきなりガンガンぶっ飛ばす“Warped”。コレだよコレのBlackfootらしいアクセル全開で熱く燃えたぎる勢い溢れる演奏に脱帽。
ご機嫌なギターのRiffから始まる“On The Run”。これまたギター・ソロが熱いっす。
ベースのGreg T. Walker作の“Dream On”。ガッツリ腰を落として気合の入りまくった男気Shuffle。
ギターのCharlie Hargrett作の“Street Fighter”。これまた腰にクるギターのRiffが激カッコイイっす。
“Gimme, Gimme, Gimme”はガシガシ攻めるRiffに続いて豪快なSlideが炸裂する大好きな曲。Catchyなサビもイイ感じで、Live映えする彼ららしい男汁したたり落ちるナンバー。
おっと思わせるイントロから始まる“Every Man Should Know (Queenie)”もザクザク刻むHardなギターのRiffとWildなVocalが気持ち良い。
大きいBeatを叩くドラムスのFillから始まる“In The Night”。タメのきいたリズム隊にのってRickの男くさくSoulfulに吼えまくるVocalが最高だ。粘っこいギターもイイ感じ。
EarthyなギターのArpeggioとSlideから始まるイントロからご機嫌な“Spendin' Cabbage”。こういう曲をやらせてもBlackfootは絶品なのである。
アルバム最後をシメるのはRickのおじいちゃんShorty Medlocke作でHarmonicaも演奏している“Fox Chase”。これまたギターのRiffがご機嫌。
◎Gimme, Gimme, Gimme/Blackfoot
(Hit-C Fiore)