Divergence/Solution | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

Divergence/Solution

  Solution70年代初頭に結成され、80年代前半まで活動を続けたオランダのJazz Rock Band。同国にも魅力的なJazz Rock Bandはいくつか存在しているが、SaxとFlute、エレピやピアノ、オルガン、Synthesizer主体で仄かに漂うCanterburyの香りが漂いインスト中止の初期から、徐々にMellowな歌モノが売りものとなるバンドに方向性をシフトしていった。管楽器奏者Tom Barlage、鍵盤奏者Willem Ennes、ドラムスのHans Waterman、新たに加入したベースとVocalのGuus WillemseというQuartetのメンツが固まったのは本曲が収録された2作目のアルバムから。Focus71年にリリースしたアルバム『Moving Waves』でB面すべてを使ったItalyの作曲家Jacopo PeriのOpera“Euridice”を元ネタとした“Eruption”という組曲がある。その中の“Tommy”というPartはTom Barlageの手による楽曲であり、今回取り上げたSolutionの“Divergence”の印象的なSaxのThemeが正にそれにあたる。

 

Divergence/Solution

 

 “Divergence”はSolution72年にリリースした同名アルバム『Divergence』に収録されている。70年にリリースしたDebut Album『Solution』からべーシストでVocalも担当していたPeter van der Sandeが脱退して、新たにGuus Willemseを迎えて制作された2nd Albumのタイトル曲。アルバムは、いきなり歌モノ“Second Line”で始まりビックリするが、2曲目以降は前作の路線をさらに洗練されたJazz Rockが展開されていく。Vocalの比重が増え、次作以降は、さらにその傾向が強まっていく。

(Hit-C Fiore)