Static Age/Misfits | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Misfitsを侮ってはならない、当然であるが。もし、彼らを色モノと思って敬遠している人がいるなら、是非、彼らの初期の作品を聴いてみてほしい。RamonesよりもドスのきいたNoisyで腰の据わったPunkは最高である。VocalのGlenn Danzigを中心に77年New Jersey州Lodiで結成されたMisfits。 Marilyn Monroeが最後に出演した映画からバンド名をいただいている。Horror映画SF映画InspireされたPunkというのも自分のツボではあるが、後にTrademarkとなった彼らのSymbolとなる骸骨のLogo"Crimson Ghost"やメンバーが髪の毛を真ん中に垂らした“Devilock”などの外ヅラだけで彼らを判断してはならない。なんといってもGlennが書いた初期の楽曲は剛直なPunkで、時にPopな味わいもあるところが最高なのだ。Glennの魂入り込んだShoutが爽快ですらあるVocalもご機嫌である。やっぱりMisfitsはVocalistでSongwriter鍵盤も弾くGlenn Danzigに尽きるのである。荒削りで怖いもの知らず無骨に攻めたてていく彼らの姿勢は、Debut Albumである本作に顕著である。ガンガン突き進むリズム隊にのってGlennの腹の底から絞り出すようなShoutが熱い。最初はギターレスのバンドであったというが、Misfitsの魅力のひとつに、鋼のようにCoolに弾き続けるベースがあることも忘れてはならない。GlennのVocalにベースにJerry Only、ギターにはFranché Coma、ドラムスはMr. Jimというメンツ。77年のDebut Single“She”や78年のEP“Bullet”の曲が収録されているのが個人的には最高。残念ながら彼らは83年に最初の解散となり、Glennの新しい旅立ちが始まり、その名は高まっていくのだが(2016年Misfitsに復帰している)、個人的には、この初期のMisfitsが最高なのである。やっぱり曲がご機嫌なのである。

 

 『Static Age』はThe Misfits78年に録音しておきながらお蔵入りとなり96年にようやく世に出た彼らの事実上のDebut Albumである。

アルバム1発目はタイトル曲“Static Age”。ガンガン突き進むリズム隊にのったGlennのShoutが最高。

SEが効果的なTV Casualty”はRiffもVocalも激カッコイイ。

OldiesなPopでシンガロングな彼らの特徴が出た“Some Kinda Hate”。

Last Caress”もPopだが問答無用に突き進むリズム隊が気持ち良い。

Return Of The Fly”も彼らお得意のHorrorなPunk

爽快に突っ走るHybrid Moments”。

George Lucas監督デビュー作となるSF映画THX 1138』にInspirationを得たといわれる“We Are 138”。

腹に響くHeavyなRiffがご機嫌な“Teenagers From Mars”はアルバムで一番好きなナンバー。

Coolに突き進むリズムにのったGlennの太々しい歌いっぷりが最高なPunkCome Back”。

Angelfuck”も激しいギターと腹の底から吐き出すShoutが最高。

ベースがガンガン響くHollywood Babylon”もひたすら攻めまくり

疾走感に満ちた“Attitude”は爽快ですらある。

Bullet”も藪から棒に突っ走る男気満点のPunk

Theme For A Jackal”はGlennのピアノも雰囲気出してイイ感じ。

She”はGlennのハリのあるShoutが最高。

Spinal Remains”は

アルバム最後を飾る“In The Doorway”はGlennの歌いっぷりがDoorsを思い起こしたり。

 

We Are 138/Misfis

(Hit-C Fiore)