BohannonことHamilton BohannonはStevie Wonderのバック・バンドにスカウトされたのをきっかけにMotownでSmokey RobinsonやMarvin GayeらTop Actとの数々の仕事をこなして活躍し、後にソロ・デビューしたDrummer/Bandleaderである。One ChordでのFunkの反復の美学を忠実に守った作風でDakar Recordsから本作をリリース。Motownの仲間やLeroy EmmanuelやMose DavisらThe Fabulous Countsのメンバーらと共にその黒々としたFunk魂に満ちた個性を確立。その後Disco路線で人気を集め70年代後半にはMercuryに移籍して強力な女性SingerのCaroline(Carolyn) CrawfordをFeatureした『Summertime Groove』などで洗練されたFunk/Discoを聴かせてくれた。Georgia州に生まれたBohannonは学生時代にはあのJimi Hendrixともバンドを組んでいたこともあるという強者。本作ではEddie N. Watkins Jr.というぶっとくウネるドス黒いラインを弾くベーシストにBohannonのドラムスというリズム隊が強力だ。エレピにRod Lumpkin、ギターにはMelvin "Wah Wah" WatsonにRay Parker Jr.、そしてLeroy Emmanuel、HammondにMose Davis、Tenor SaxにCount Basie OrchestraのDanny Turner、ViolinにTravis Biggs、女性ChorusにKitty Haywood Singersという布陣でコテコテのDeepなFunkを聴かせてくれる。本作ではFunkyなカッティング命のギタリスト陣は勿論、EddieのベースとMose DavisのHammondが輝きを放っている。後のDisco路線とは一線を画すBottomの低いFunkは74年リリースの次作『Keep On Dancin'』でもQualityを保っている。Funkという観点からはこの初期の2作品を強くお薦めする。
『The Stop and Go』はBohannonが73年にDakar Recordsからリリースしたアルバム。
アルバム1発目“The Stop And Go”。Funk魂溢れるギターのカッティングに続いてドッシリ腰の低いリズム隊にのったDanny Turnerのお下品なSaxがぶっぱなす。
“Getting To The Other Side”はMose DavisのFunkyなHammondが黒々とウネるリズム隊にのって最高。
“The Pimp Walk”はWah Guitarが猥雑な雰囲気を盛り上げ、BluesyなギターやHammondがぶっとくウネるベースと共に腰を動かす。
Ray Parker Jr.作の“Run It On Down Mr. D.J.”はKitty Haywood Singersによる女性Chorusが繰り返すタイトルをバックにHammondがFunkyに唸りを上げる。Danny TurnerのTenor SaxやTravis BiggsのViolinもイイ感じ。
“Save Their Souls”は黒々とした粘っこいリズム隊にのってKitty Haywood SingersのChorusとVocalが妖しく魅了するお得意のOne Chord Minimal Funk。
Mellowに幻惑する“Singing A Song For My Mother”は下世話なSaxやギター、Hammondがイイ味を出している。
“It's Time For Peace”は揺らめくエレピやギターのHarmonics、Wah、女性Chorusや浮遊するFluteが最高に心地良いMellow Tune。
アルバム最後を飾るのはぶっといベースに導かれて始まるドス黒Funk“Happiness”。ここでも重低音でウネりまくるベースとFunkyなギター、女性Chorus、Hammondが漆黒のFunkを体現している。
(Hit-C Fiore)
