No Time To Burn/Black Heat | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC


 形骸化した空虚なサミットとはいえ、日本に集まった首脳たちは思わず開いた口が塞がらず、コイツ、頭は大丈夫か?と思ったことだろう。経済政策が大失敗し、よりによって成長率も政府債務もG7で最下位、そしてダントツに悪い経済落第国が、何を寝ぼけて今どき財政出勤を世界に呼びかけるのだろうか?事前に根回ししてもメルケルやキャメロンに速攻ダメ出しされ、リーマンショック前と似ている(笑)などとトンデモ発言したところ、当然のごとく世界中から失笑され批判も集まっている。フランスのルモンド紙はデマを飛ばすなと痛烈である。まあ、政府の広報機関の大手新聞はレームダック化し思い出作りのオバマとのお花畑の偽善話を美辞麗句で大げさに賞賛しまくった大本営で紙面を飾るのだろう。
 さて、同じ7人でもこちらの7人は中々歯ごたえがありますな。Count Basie OrchestraのTrumpet奏者Phillip Guilbeauに見いだされたFunk Band BlackHeat。本作は7人組となった2作目である。彼らは72年にデビュー・アルバム『Black Heat』をリリースする。ギターのBradley Owens、鍵盤奏者のJohnell Grey、ベースとVocalのNaamon "Chip" Jones、ドラムスのEsco Cromer、Conga他Percussion奏者のRaymond Green、Trumpet奏者のRodney EdwardsといったメンバーにGuilbeauがTrumpetで加わり、Horn Sectionには、さらに豪華なメンツが集結していた。TenorのKenneth CarrollSeldon PowellGeorge Young、AltoにJoseph Palmer、BaitonにArthur ClarkeKenneth Berger、TrumpetのAlbert Delmonte、TromboneのJames Grimesといったところ。そこにゲストでTenor Sax奏者のDavid "Fathead" NewmanやPercussionのRalph McDonaldがゲスト参加していたのだからたまらない。本作では派手なゲストこそいないが、新たに新たにSax、Flute奏者のDanny Ray Thompsonが加わっている。

 『No Time To Burn』はBlack HeatAtlanticから74年にリリースした2ndアルバム。
アルバム1発目はタイトル曲“No Time To Burn”。Soulfulな熱いVocalFalsetto主体爽やかなChorus、でもリズム隊は骨太である。浮遊する
Flute心地良いClavinet燃えたぎるギターがDopeな“You Should've Listened”。
腰を落としたBeatマッタリしたHornエレピが心地良い“Check It All Out”。
キレキレのHorn隊Hammondがカッコ良すぎる“Love The Life You Live”。
これまたHammondイナタいギターがイイ感じの“Super Cool”。
イントロのベースラインとギターが猥雑でイイ“M & M's”。Saxソロも下世話で良し。
ここからAl Johnson絡みのナンバーが3曲。Balladの“Things Change”は何気に魂入りまくったVocalが熱く、バックのChorusとの絡みも良し。
Horn隊Hammondが印象的なインストRapid Fire”。
最後もAl Johnson作の“Times Have Changed”。イントロのカッコイイRiffMinimalなフレーズにのって淡々と歌うVocalがサビでChorusと一緒に弾けるのが良い。
(Hit-C Fiore)