
以前も取り上げたPolandのWarsaw出身の音楽家Michal Urbaniak。Violin奏者、Sax奏者として、そして何よりComposer、Band Leader、Arrangerとして比類稀なる才能でPolandから米国に渡り活躍してきた人物である。PolandのKrzysztof KomedaやNovi Singersとの活動のみならず73年に当時のPartnerだったVocalのScat魔女Urszula Dudziakと米国を拠点に活動を開始すると、Fusionを結成し、75年の『Fusion III』やFunk FactryではベースにAnthony Jackson、ドラムスSteve Gaddを迎えている。Fusionとは別にBilly CobhamやLarry Coryellらとアルバムを制作しているのも興味深い。ソロ・アルバムとしては3作目となる本作ではAlto Saxに盟友Zbigniew Namysłowski、ドラムスにBernard Pretty PurdieとGary Mure、ベースにPee Wee FordとAnthony Jackson、PercussionにRalph Macdonald、鍵盤には『Urbaniak』に続きKenny Kirkland、ギターにはJames Robinsonが参加している。何といってもRoy Ayers UbiquityのCalvin BrownがVocalと楽曲提供で参加しており、Fnuk志向の本アルバムで存在感を放っている。
『Ecstasy』はMichal Urbaniakが78年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目“Body Rub”はイントロはありがちなキメながらPee Wee FordのSlapベースが炸裂し、Chorus隊がFunkyな楽曲を盛り上げるUSA仕様。Henry"Butch"JacksonがVocalを担当。
Deniece Williamsの“Free”は幻想的なVolinで始まる。
アルバム・タイトル曲は高揚感溢れるMellow Funkyな“Ecstasy”。ベースがSlapでブンブン唸りを上げ、Chorus隊も盛り上げまくり。
FunkyなギターのRiffで始まる“Just A Funky Feeling”。Roy Ayers UbiquityのCalvin BrownがVocalを担当する。
続いてもCalvin BrownがVocalの“Want's Ta Make You Feel Good”は粘り腰のMellowなMidium Funk。Pee Wee Fordの重たいベースが最高。
Urszula Dudziakの妖しいVocalにメロメロの“A Day In The Park”。姐さん、エロ過ぎっす。
爽やかBossa風に始まる“French Kiss”。ここでのUrszula姐さんは控えめっす。
アルバム最後をシメるMellowなBallad“Creation”。Urszulaは、やはりしっとりScatしている。この曲だけGary Mureがドラムスを叩く。Anthony Jacksonのベースが良い。後半のMureのドラムスとやり合うViolinソロが激カッコイイ。
(Hit-C Fiore)