UruguayのCandombeファンク・マスターRuben Rada。
コンガを叩きながら堪らなくSoulfulな歌声で歌う一見おもろいオッサン。
ところが、柔軟な音楽性と先進性を持ちコミカルな芸人魂も持った才人。
RadaがUruguay伝統のアフロ系リズムであるCandombeとJazzとSoulを
取り入れて独自のスタイルを目指したジャズロック・グループがTotem。
ヨーロッパ系ラテン民族とアフリカンとの理想的な融合から生み出される
変幻自在のリズムの応酬がスリリングで気持ちよい。
しなやかでシャープなGrooveは自然に腰を動かす魔力を持つ。
サイケなギターも面白い。
Radaは後に同じくUruguayの天才Eduardo MateoやFattoruso兄弟とも
共演してCandombeをベースにした名作をに次々に発表していく。
Totem結成前にMateoと結成したグループEl KintoはUrugray音楽に革命
をもたらしたとも言われたグループ。
El Kinto結成から20年の時を経てMateoとコラボレーションしたアルバム
『Botija De Mi Pais』もCandombeのマジカルな魅力が聴ける名作。
RadaはTotemの2枚目のアルバムまで参加して脱退してしまうが
ソロになってからも前述の連中やAirtoなどとも関わりを持ち、国内に
留まらず、欧米にまで活動の幅を広げていく。
そして世界各国の様々なリズムを取り入れながら独自の音楽を追求し続け
ステージではファンキーなGrooveオヤジっぷりを発揮している。
Hit-C Fiore