AzzurriのW杯優勝の感激に浸っている毎日だが大会を通して
守護神Gigiの鬼セーブ連発には本当に何度も目を見張らされた。
GigiなくしてはAzzurriの優勝はありえなかっただろう。
そんな偉大なるAzzurriのGK、GigiことGianluiji Buffonにちなんで
Gigiつながりで(強引な展開…)
Gigi Venegoniの結成したVenegoni&Co.について書いてみたい。
Gigiといえばイタリアの奇跡、Arti+Mestieriのオリジナル・メンバー
でメイン・コンポーザーでもありArtiに地中海音楽の要素を導入した
張本人だ。
昨年の来日公演でも十分に堪能させてくれたFurio Chricoの超絶
ドラムばかりが話題になる事が多いけれど初期のArtiの特徴である
様々な音楽を混ぜ合わせながらもどこかに地中海音楽のフレイバー
を感じさせるところはGigiによるものだ。
しかしGigiは、よりジャズ色、ファンク色を強めていくArtiを脱退する。
そしてブラジルやフランスの民族音楽など、多くの音楽的要素を含み
つつ地中海音楽的手法でより自由度の高い音楽を追求する為に
Venegoni&Co.を結成する。
イタリア伝統のタランテラのリズムもあればブラジルやバルカンの
リズムもあり。様々なリズムにのってアコースティック・ギターや
パーカッション、スキャットがエキゾチックな色合いを付けて行く。
変拍子もまじえてリズム重視でありながらGigiらしい歌心あるメロディ
が、このバンドの個性だ。
同路線を歩みだしていたPFMと共通する点が見られるのが面白い。
これ見よがしではなく、あくまでも自然さを重視して冒険をしているが
ために聴き流そうとすれば聴き流してしまうのが難点ともいえる。
『Rumore Rosso Vivo』は78年と79年のライブ音源。
このバンドはスタジオ録音よりもライブの方が解き放たれた熱気溢れる
音が伝わってきて素晴らしい。
音質が最高ではないけれど、パーカッション、リズム隊が引っ張っていく
ライブの臨場感が素晴らしい。
個々のプレイヤーのソロ・プレイ重視ではなくアンサンブルに重点を置いて
全員が一体となってエネルギー溢れる音の塊をぶつけてくる。
Gigiのギターもアグレッシヴに曲を盛り上げていく。
Hit-C Fiore