みんなが、いかに今の自分がリア充かを競う仮装大会のようなイメージだ。
都会に行った人間は、どれだけ垢抜けしたかを、服装、髪型、会話で過剰に表現する。
この田舎で、そんな格好してたら浮くことなど考えもせずに。
私も御多分にもれず、可能な限り表現した。
ただ、私の大学は、都会に近い田舎で、地元よりもひどいのに。
若いうちは、リア充である事を表現することは、もしかしたら重要なのかもしれない。若さゆえだから。
大人になってやると、かなりイタイが。
ただ、今思うのは、そんな中でも、昔と変わらず、『お前は、変わらないなぁ〜』と馬鹿にしていた相手は、誰よりもお大人だったんだと思う。
ただ、若気の至り君はそのうち帰省しなくなった。
往復の交通費をかけるなら、彼女や友達と遊びに行きたかったのだ。
大学四年間で、果たして何回帰っただろう?
3回程度帰った。その頃は、それが親不孝とも思わなかった。
暴飲暴食の極みをつくし、不健康の極みを尽くした。
そして、四年生への進級の際、単位がギリギリなことに気付き、かなりの焦りを感じながらも、ギリギリ進級し、就職活動へと突入する。