――前記事からの続きですが、
次は長井市のお隣り・高畠町へやって来ました。
メルヘンチックな造りが目を引く高畠駅。
いつ見ても、お姫様が住んでいそうな雰囲気です。
というのも、ここ高畠町は、『泣いた赤鬼』などで有名な
童話作家・浜田広介の故郷なのですが、
「日本のアンデルセン」とも呼ばれたそうで、
それにあやかって童話風の駅舎を新築したそうです。
※ 1992年、日本初のミニ新幹線・山形新幹線の停車駅として、
温泉やレストランや売店のある太陽館が併設して開業。
足元のタイルにも、浜田広介関連の可愛らしい絵が……。
ここから各名所までの距離も併記されています。
『泣いた赤鬼』。
『竜の目の涙』。
『椋鳥(むくどり)の夢』。
作詞も担当。
カッパもいました。
読んでみると、庄内町のカッパ伝説↓とも類似していました。
……とはいえ、全国的に共通している話なのかもしれませんけれども。
山形新幹線が到着。
個人的には、初代のシルバーメタリックが好きですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この山々を見ると、高畠に来たんだなぁと感慨深くなります。
まほろばの里・高畠。
洞窟や古墳がいっぱいあってウキウキします。
そして、長年訪れたいと思っていた神社へ――。
毎回予定に組んでいても、いつも日が暮れてしまって、
なかなか訪れずにいた高房神社の石鳥居(県指定有形文化財)。
実はここへ来る途中、道に迷って、
周辺のワイナリーなブドウ畑をグルグルと回っていました。
(怪しいもんじゃないのよー!)
2014年に出会った新聞記事↓から想い続け、
ようやく念願が叶いました。
~ 山形新聞 2014-11-03付 ~
この古めかしくもどっしりとした重厚感!
1110年7月、一昼夜で建立されたと伝わる石鳥居は、
この地域のシンボルでもあります。
円柱には接ぎ目のような線が入っており、
折れた部分をくっつけたとされる跡も……。
一方、崩れかけた刻銘を読み取ると、室町時代に建立とあり、
元は山の神の鳥居とも。
神社縁起によれば、770年の奈良時代、
大伴家房が地方行政監察官として当地を訪れ、
村人を飢餓や病気などから徳政で救ったことから敬愛されたようで、
後に村人たちが兄・高家と共に高房大明神(高房宮)として祀ったのが始まり。
なるほど、高房とは、兄弟の名の一字を抜き取った名前なのですね。
……では、参道を進みます。
社務所。
間もなくすると、右手に何やら見えてきました。
「愛犬愛猫供養塔」とあります。
可愛がっていたワンちゃんとネコちゃんの墓地でしょうか。
何故神社に……? と一瞬疑問に思いましたが、
実はすぐ隣りに寺院もあったりするので、こちらの関係でしょうか。
更に進むと、拝殿らしき社殿が見えてまいりました。
当初はもっと山深い場所にあったそうですが、
参拝しやすいように現在の地へ下ろしてきたそうです。
<御祭神>
武甕槌神(たけみかづちのかみ)
経津主神(ふつぬしのかみ)
天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)
別雷神(わけいかづちのかみ)
……では戻ります。
この風景を惜しみながら、次の場所へと向かいます。
そして次も長年訪れようとして、
なかなか行けなかった(探せなかった)場所の1つです。
いざ、リベンジ!