第十一回・水瓶座の強みと弱み
みなさまこんにちは。まーさです。
この連載も水瓶座まで来ました…大詰めです!
さて改めて考える。水瓶座の弱みって何だろう?
一歩戻って、水瓶座のもっとも水瓶座らしいところってどこだろう?
ふむ。
…水瓶座の性格で一番に思い浮かぶのは、「交わらなさ」でしょうか。
これは長所でもあり、同時に弱みにもかかわってくる性格ですが、
案外これがなかったら、かなり水瓶座は普通に(笑)付き合いやすい人だったりするからね(付き合いにくいくらいが、彼らはデフォルトである)。
水瓶座の特徴は高い知性と物事を突き詰める集中力、分析力などで、
しばしば専門分野で活躍するタイプです。
簡単に言えばマニアックな性格なんですが(笑)、
同じ不動宮の中でも、それをいい形で社会の中で生かしやすい人でもありますね。
多分その理由は、水瓶座がコミュニケーター・風の星座でもあるからかなと。
不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)は総じて物事を内に溜めこむ性格で(感情面でも記憶でも趣味的なことでも)、
一旦何かにロックオンすると、それと相当長い付き合いになりがちです。
だから結果として突き詰めマニアックになり…と進むわけですが、
他の三星座は比較的古いものが好きなんですけど(おそらく出会ったころは最新だったとしても、ずっと好きなので年月と共に古びて来るか、もしくは最初から古いもの・歴史あるもの・伝統あるものなどに惹かれやすい傾向)、
水瓶座だけはちょっと違います。
また水瓶座は12星座内でも屈指の理系脳で(文系理系に星座が関係あるか…というと裏は取れないけど、でもあると思うよ)、
どっちかというと科学や技術の進化をリアルタイムで追っていきたいタイプ。
だから、“新しいことが好き、詳しい”という場合も多いです。
大体、不動宮が愛着を示してひたすら何かを突き詰めるときは、ちょっとそこに閉鎖性が感じられるんですが(時にかなり)、
水瓶座にも多少それはあるけれど、
彼らの好むものはより“情報っぽさ”が強いので、人にもやや譲渡しやすいし、また日常の中で“活用しやすさ”も強い。
日々アップデートされている感もある…というのが、閉鎖感少なめに感じられる理由でもあるかな。
そうだなあ~。たとえば、最近のスマホやPCにめちゃ詳しいのと、江戸時代の銃器にめちゃ詳しいのとでは、人との話題にしやすさにも差があるじゃないですか(笑)。
まあ、必ずしも本人たちは話題にしなくてもいいんだろうけど(不動宮は基本自己満足の世界に生きているのでな)、
周囲から見たときの、敷居の高さが違いますよね!(間違いなく)
これは、何となく合理性(自分の日々に役立つ情報好き)を重んじる風の星座らしいし、
「どんどん変化するものに興味」という点で、情報処理能力の高さも感じられます。
これが現代社会では「食いっぱぐれにくさ」にもつながると思うんだな。世のマニアックも、何に対してどんなふうにマニアックかで、印象が違いますね。
で少し話、戻しますが。
そんな風なので、
水瓶座のことを良く知らないと、「ちょっとクールな印象は受けるけど普通の人」だと感じることが、まず多いと思うんです。
まあそれで、大体の印象は合っているんですが。
そう、水瓶座とは、さらっと付き合っている分には何の問題もないんですよね~。
むしろ、「さらっと付き合う」(イメージ1~2m離れている)のが、実は水瓶座とのベストな距離感かもしれません。
水瓶座という人の本質に触れ、「おや?」と思い始めるとしたら、
この1mを越えて、彼らと親しくなろうと思った時じゃないかなあ。
ここからようやく水瓶座の「触れ合わなさ」を説明いたしますが。
これを表現するのに私がよく使っているのは「水瓶座は12星座のロボ(メカ)だから」です。
そう、すごく精巧で一緒にいて楽しくもあるんだけど、
12星座だけ唯一、生物じゃないのが混じっているとしたら…それが水瓶座です。
冷徹だとか心がないとかそういうのとも少し雰囲気違うんだけどねえ~、
話したりいろいろなこと共有していたりすると、一人だけ「あれ、何か感覚や共通意識が違うぞ?」という人がいて、それが大体水瓶座なんですよね。
まずねえ、“共感”みたいな…感覚?感情?が薄いです。
「何も言われなくても何となく察知する」みたいなのも、大概苦手。
面白いのが、たとえば「もっと空気読めよ」と言われたとして。
他の星座の人が言われたら、それで反省したりしゅんとなったり、時に「そんなのめんどくさいことできるか!」とか、キレちゃったりするパターンもあり得るんだけど。
水瓶座はそういう気持ちのアップダウンさえなく、
「え、空気って読まないといけないの?」みたいな、“手前の大前提”のところでぽかんとして話に乗ってこない…。で、それを周囲が説明してもずっと平行線。
そういうパターンをよく見受けます
(ちなみに「空気は読むのが当たり前」であるかどうかは、一旦置いといて)。
違う例で言えば、たとえば仲良しの女の子がフラれて泣いていたとして、で、それを慰める会として他の仲良したちが飲み会を開催しているとするじゃないですか。
もしこういう状況にいる場合、基本そこの場の主旨は「その本人を慰める。元気づける」であるはずなんですが。
水瓶座はあまりそういうの、ちゃんとわかってない場合が多いですよね。
だから、まったく関係ない仕事の話をし出したり(あえて別の話題以外で気分転換させようとかそういう気づかいではない)、
もしくは当人に「何か最初から別れそうな雰囲気だったよね」(多分本音)とかさらっと言っちゃって、周囲を凍りつかせたりするような。
そういうところがある気がしますね(まだその手のことを言うのは早すぎ感。汗)。
で、さらに特徴的なのは。
そこで誰かが「水瓶座なんでそんなこと言うの~!」みたいなことを言っても、
「え、何が?」みたいなリアクションが多いってことかなあと。
悪気があってするわけでも、心底天然なわけでもないんだけど、
ああ、水瓶座には通じないんだなあ~と思うこと、よくあります。
でもただ鈍いって人じゃないんだ。
またたとえですが、
何か用事があって、その事情を説明して水瓶座に協力を依頼したりすると、そういうのはすごくよく察知して仕事をしてくれたりもしますからね。
「こういう用途でこれを買いたいんだけど、これがベストの選択なのか知りたい。
かつ値段は現状このくらいかな?とあたりをつけているんだけど、それが適正か、もっと安いのがあるか、逆にこのくらい出してもっと高機能なものを買った方がいいのかも知りたい」
みたいなオーダーを出したら、
自分で自主的にどんどん調べ、何なら項目別にリストにまとめて、アドバイスも添えつつ返してくれる人でもあったりします。
多分、「目的が明確」だし、「情報を集めることで目的に近づける」し、
自分がどういう役割を求められているかも、理屈で判断しやすいから。
水瓶座はこういうことなら、本当に高い情報処理&コミュニケーション能力も発揮できるんですよね。
でもそこに“言語外”の情報が多くて、それを「雰囲気から読み取って実行する」必要があったり、何ならその場その場で臨機応変に使い分けなくてはならなかったり(=正解がひとつじゃない)。
何より「相手の存在やその気持ちに近づけば、より正解はわかりやすくなる」系の内容だったりすると。
本当にわからないか、
もしくは「わかるための努力をしなければならない理由がわからない」。
こういう気分になるのが、水瓶座なのかなあと感じます。
そもそも、他人や状況に共感しやすい人は、感情優位で、かつ“想像力が豊か”な面も強い人だと思うのですが。
そういう人は、かなり積極的に「自分を相手に寄せて行っている」んですよね。
大体の場合。
あらゆるものに、ぱーっと、半ば無意識にでも近づいていくからこそ(近づいていきたいと思っているからこそ)、そこで共鳴が生まれ、相手と同じように揺れ動くんだ。もしくは揺れ動けるんだ。
それが共感ってものでしょう。
悲しんでいる人にもらい泣きする人は、相手の悲しむ心に自分から近づいていくし、
人の怒りに一緒になって怒る人は、相手の怒りのエネルギーに乗っかる力を持っている。
もちろん、頭でよく考えて理解して共感することもありますが、
どっちかというと、無意識の作用の方が大きい気がします。
だからこそ、これは非常に怖い面もある性質だけれど(危険なものに乗せられてしまうとか、共依存とかね)
同時に「自分自身の経験ではないものを、時に追体験できる」というメリットもある。
いろいろな感情や想いを実体験なしに垣間見て、それもどんどん自分の経験に変えていける能力は、人の心や発想を豊かにするところもかなりあると思います。
で、話を戻すとすれば。
きっと水瓶座は、そこもきっと理系脳というか(理系文系の話では本来ないが、イメージとして)、「これは自分の経験ではないから」という理性が自分の中で勝るのかもしれません。
だから、人の放ってくるものはすべて、最初から一線、ひいているのだと思います。
受け付けないと先に“決めている”のだろうね。
で、もっと言うのなら、
そもそも水瓶座は天王星を守護星とする生まれですが、
天王星は異端の星で、何より独自性を重んじますから、完全にナンバーワンよりオンリーワン思考ですし。
同時に水瓶座は、俺様&王様・獅子座の対極の星座で、つまりは彼らとは理屈は違えど、唯我独尊的な価値観を持つ点では同じなので、
結論から言うと、「おれはこの世の誰とも違う特別な存在」というのが、最大のアイデンティティーな彼らからすれば、多分、他の人の達に対するそういう意味での“仲間意識”は元から薄いんだろうなあと推測できます
(似ている、仲間だと思っちゃうと唯我独尊が崩れるからねえ)。
反面、水瓶座は人を年齢や性別、立場もろもろで区別しない“博愛主義”的な資質も強いので、すんごく友愛的な性格でもあるんですけど。
これってつまりは、「自分と似ていようが似ていまいが愛する」ってことでもありますからね。
水瓶座は相手と距離があっても親しみを持てるし、反面「近しい存在だから自動的に愛する」という機能はない、ともいえるんじゃないかな。
どの角度から見ても、やはり水瓶座は人と積極的に交わらない、寄り添わない傾向にある人だ…と考えていいと思います。
さて、こういう性格の難しさについてですが。
もう説明するまでもないと思うんですけど、人に自分を理解してもらうのが難しいですよね(汗)。
誰かに「わかってもらう」という行為。これかなりの“好意”の証でもありますが(嫌いな人のことはあまりみんなわかろうとしないもの)。
大体の場合は、その人に近寄って行こう、寄り添おうとするこちらの態度が、それを引き出すところあるじゃないですか。
身近に感じた相手には心を開くっていうのが、大体人間の本能ですから。
ある程度は一人でいたい。相手に合わせることが必須な、密な関係は苦手である。
でも本質的にはわかってもらいたいし、支えも欲しい。愛情も欲しい。
つまりは「ひとりでいたい、一緒にいたい」なのですが、
水瓶座のこの矛盾する要望が難しいんだこれが!(涙)
だって相手はどう接したらいいか、わかんないもんね。
わからないものは怖いし、翻弄されるし、疲れて、時に悲しいし。
あとね、何となく思うに、水瓶座の人は頭もいいし説明能力もあるんだけど、
自分の感情に関しては、その力が大体発揮できていないような気しますよ。
好きな人に素直に好きといえないし、
好きだけどこれは無理…という時に、なぜか「無理!!!!」だけ強くいっちゃったりしますし。
時に相手の好みや方針を尊重すべきってシーンで、延々「いや、こっちの方がいい(=自分の考えに合う方)」と説得しちゃったりして、それを愛情だ、良かれと思って…な態度だと思ってたりしますね。
もし自分がその相手を好きなら、時に譲ることも当然必要で、
本心がノーでそれを伝えるとしても、まず愛を伝え、自分には相手を尊重する気持ちがあることを十分わかってもらったうえで、何かを提案する必要があるし、
それ以前に、「このシーンでは相手の意見が優先されるべきだ。自分がどう思うかとか、客観的に見てどっちの方がいいとかは関係ないのだ」とかのわきまえを、もっと内側できちんとやった方がいいのに。
自分はこうなんだ!という思いがやはり強いのか&そこで譲ると自分というものがどこか損なわれる…と思ってしまう面があるのか。
結果として、一緒にいる相手の何かを損ない、もし伝わったらきっと仲良くいられるであろう感情を伝えそこない。
「水瓶座ってあまり気持ちがわからない人だよね。私も水瓶座のことがわからないや。
だからいいよ」
と、ちょっと相手に諦められてしまうこと…多いような気がしています。
もちろんその辺を全部クリアするすごい水瓶座もいますよ!
でもこの手の傾向、結構な確率であると思うなあ…。
さて、次回はその水瓶座ちゃんたちが、じゃあどうすればより人とうまく寄り添えるのか。
日々の中での幸福度を高められるのか、より考えていきたいと思います!