第十回・山羊座の強みと弱み②
みなさまこんにちは。まーさです。
はい、今回は山羊座の二回目ですね。
さて…山羊座が自分のいまいちパターンから抜け出すにはどうしたらいいか…という話ですが。
前回の最後、私
>次回はそこを、自分自身がどう飼いならすか…手綱を持ち続けるか?(結果、みんなとなかよくやるか)、いい面をより生かして進んで行くか…について、さらに考えてみたいと思います。
って書いて終わっているんですけれども。
そこを読み返してみて、あ、なんだ簡単じゃ~んと今気づきました。
どう手綱を持ち続けるか…じゃなくてさ。
「自分の手綱を、放してみる」
これですね。これ。
コントロールにこだわりすぎて過剰になってしまうなら、そこから脱却してバランスを取り戻すにはノーコントロールを経験するのが早いですよね。
もっとリアルな感じで言うなら、
・人のコントロール下に入ってみる
・お父さん・お母さん役でいつもお父さんを担当しているのだとしたら(これは古い価値観の中での)、一時お母さん役をやってみる
・自分ではもはやコントロールできないくらい、「自分にとっては難しい、初挑戦の、苦手なジャンルに定期的に挑戦してみる」
こういうことがあげられますかね。
山羊座は学習能力も高いし、下っ端は嫌だしで(笑)、どんどん実力をつけて上にあがろうとしてしまうので(実際上がってしまいます)、定期的に「気持ち的に一番下っ端」とか、「指導者に対するフォロー側」とか、「何も知りませんので、一から教わらないとまずいです」みたいな状況に身を置いてみろ、って話かな。
うん、こういうことなんですが。
これ、多分山羊座、そして山羊座色の強い性格の人は(太陽が山羊座ではないが、他の天体が山羊座にいてその個性が強いなど…)、
口では「へえ~なるほど!」とか言いながら、
「絶対ヤダ!!!!!」と心の中で思っているやつですね。
うん想像がつく(笑)。
しかしこういうときに拒絶したい気持ちが出る内容って、
ほぼ「自分にとって“効く”内容」なんだよね…。わかるよ…だから怖くて、拒否したいのだ。
…でももしこういうテーマで悩むことがあったら、本当に試してみるといいよ!
たとえばさ。
もしあなたが賢くて運動が苦手なら、運動部の新入部員みたいなのになってみるとか
(生きている世界が違う)、
仕事が出来て計算がバリバリなら、乳幼児複数人のお世話をしてみるとか
(こちらの計算などまったく意味をなさず)、
普段会社で仕切りまくっているなら、誰かのアシスタントをひたすら務めてみるとか
(人の判断に従うことの不安さよ…)、
お金稼いで主導権を握っているなら、人からもらうお金だけで過ごしてみるとか
(好きにお金を使える自由は心の自由)。
そういう感じでしょうね。
いえ、どれも全然ありな生き方ですし、そういう個性を発揮している人もたくさんいます。
人によってはどれもそこまで大変じゃないよ。
ただあなたの人生の中ではおそらく少なめ…なだけ。
“貴重な経験”度が高そうってだけです。
特に山羊座に効くのは、
「自分は意見を言えない、言っても場の参考程度で決定権がない」
「周りの人がほぼ全員自分より優れている」
「自分はお金を持っていず、人にことわりを入れてその分のお金を得る」
この辺のポイントだと思うからさ。
まあこのままではないにしても、こういうのを経験してみるといいと思うのです。
年を重ねた山羊座なら特にね!(40歳オーバー推奨)
まだ若いうちは、定期的にこういうシーンにどうしてもぶつかりますから。
自分にいくら成功パターンがあろうが、人のパターンに従わされたり、理不尽と思いつつついて行ったり、肩身がいまいち狭い気分でお金を使ったり、反対にもっと使うべきでは?と思いつつ節約しなきゃいけなかったりすること、日常の中にあるでしょう?
でも年を取って、結構太い(笑)コントロールを握ってしまうと、こういう貴重なシーンは減る一方です。
そう、貴重なシーンですよ!?
これはどの星座であるかに限りませんけど、
「自分のいつものパターン」にこだわって、その世界から出てこなくなると人はどんどん後退します。老けますし固くなります。
そうなっていいことは、本当にないのだもの。
いくら山羊座の守護星が土星で、土星が年輪の…経験の星だからってね。
いやむしろそういう性質が強い星の生まれだからこそ、
「闇雲な年齢の重ね方をしてしまうと痛い」
「年を重ね経験を積むことに対し、一層気を遣わなくてはならない」
っていうのもあると思います(それだけ自分にとって影響力のある内容だからだ)。
あとですね、こうやって「いつも当たり前に持っているものを、あるシーンでは手放してみる」と、
それがいかに大事…もしくは「今まで労を重ねて作り出してきたものであるか」もしみじみとわかるでしょう?
ここも大切なんだと思います。
自分がパッと何か語れば、それを理解し受け入れ、尊重してくれる人間関係とか、
時間をかけて熟練してきたおかげで、どういう風にもアクションできる力量とか、
ここぞという場面でびしっと言えば、それが一発で通るような発言力とか。
持っていて当たり前なわけではない。私が作ってきたものだったのだ…と、
その自分の中に折りたたんでしまってあるはずの“時間軸”を振り返るきっかけにもなるんじゃないでしょうか。
あと。
これも本当に…実は一番大事だと思うんですけども。
この話の場合、山羊座はやっぱり「プライド」をものすごく重んじているんですよね。
自分のやりたいようにやりたいし、それを行使したいし、何なら人にも尊敬されつつ受け入れてもらいたいし…、
何より「誰から見てもパワフルな存在だ。そんな軽んじていい相手ではないと思われていたい」という願望も、強いのだと思うのですよね。
それはいい悪いじゃなく。その人の人生の大事な指針部分なんだから。
そこをきちんとまず自分自身で尊重して、
その上で、「いついかなる状況、環境に再びおかれたとしても、今自分に持ち得ているプライドは、再度手に入れることができるんだ!」と思えたら、本当に強いと思うのです。
具体的に言えば、
本来すごく苦手な運動部の下っ端になろうとも、
その真面目な練習態度や、ひとつひとつ周りに教わり、丁寧に覚えて行こうという堅実さで、自分よりはるかにできる人たちに「あいつはちょっと違う」と一目置かれたり、
まったく赤ちゃんのお世話なんかうまくできるはずなし、のところから始まったのに、
「まずは知ることからだ!」と育児のアドバイス集をどんどん読んで学び、一人一人の赤ちゃんをきちんと観察してママたちとも連携して、不器用ながら「あの人に任せておけるなら心配ない」と思われるようになったり(段々赤ちゃんにもなつかれたり)、
普段仕切りまくっている手腕をアシスタントとしても活用して、
かゆいところに手が届く…なレベルで作業し先を読み、上司に「年俸上げるから辞めないで!」とすがられたり、
「お金はあればあるなりに、ないならないなりに」と考えて、節約術や安いものでかっこよくやりくりしている人のノウハウを覚え、市場での物の価値について見解を広げて、めちゃ役立つ「予算によっての買う店一覧表」を作成したり。
こういうことですかね。
そう、ここじゃないとプライドは維持できない!と一か所で暴れないで、
どんな世界に新たに飛び込んでも、
そこで自分が馴染み、奮闘して、また新たに自分らしいスタイルなり居場所なりを見つける。
何より「そこにいる自分を楽しめる余裕を持てる」。
こういう私もいいねえと新しいプライドを持てる。
自分はそういうことができる人間なんだ!とわかっていたら。
失うものなんかないし、
いったん何かを失うとしてもそれを恐れなくてもよくなりませんか。
自分の国のルールしか自分を許容してくれない、高く評価してくれないと思い込んでいるから、
そこにこだわり、それに従わないものと戦い、国から排除しようとさえするけれど。
「私はどこにでもいけるよ。強いから、どこででも自分の国をまた作れるんだ」
とわかっていれば本当に大丈夫なんです。
誰のこともコントロールしなくてよくなるし。
もちろん自分のことも、自由にさせておけるんじゃないでしょうか。
何かを行う際に真面目に努力して、結果としてそこで“ちから”を生む、持つというのは、
そもそもまったく自然なことです。
だからその点で、山羊座は何ら変わらなくていい。
今後もちからを得ることを、自分の動機、活力にしていっていいでしょう。
でも、それは生きる中での結果であって、目的じゃありません。
そこはどんなときも忘れないでください。
もちろん社長になりたくて頑張るというのもいいけどさ、否定しないけどさ。
社長になったら(夢を達成したら)、途端に行き詰る、先が見えなくなるような生き方はやめようぜ。
せめて「社長になったら何しようかな~」は持ってないと、そういう人に社長になられる社員がかわいそうだよ(あなたもそう思うでしょ)。
山に登るなら、「そこに山があるから登る!」の方がいいよ。
そして登るからには…山を「こんなにすごい俺!」証明の道具にしないで、
自由にあなたに登らせてくれる山を、生かしてくれる日々を、もっともっと愛してね。