『住めば都』は永久に来ず。 -17ページ目

『住めば都』は永久に来ず。

浅田 ゆみ、名城 蘭、結城 薫による、リレー小説『住めば都』は永久に来ず。を連載中…?

父の遺産のアパートの管理人になってしまった来島草太郎(華も恥らう高校2年生!)と変わった人ばかりのアパートの住民約6名とのハチャメチャどたばた系(仮)な管理人生活。

「クリスタ……どうして君が此処に?兄さんの所に行ったんじゃないのかい?」

建前みたいな台詞を平気で僕は吐く。


彼女の返答に

ワナワナ震えて怯えながら。


「君は兄さんの彼女だろう…?だったら兄さんの傍にいた方がいいよ。」


裏を返せば


『これ以上僕を悩ませに来ないでくれないか?』と


クリスタを拒絶するみたいだった。


「――――――――――イールフォルト…『王子様』とは別れて来ちゃった。」


な

ん

だ

っ

て


「それは……それは本気なのかい!!?…あんなに…あんなに好き好んでいたじゃないか!?なのに、『別れて来ちゃった』なんて簡単に…………」


おかしいな。

僕がこんなに


愚かな馬鹿みたいに


『相手の先刻言った事を復唱』するなんて――――――――――


相当頭がイっちゃってるみたいだ。(ちなみに直喩ではない。)


「本気…。だってイールフォルトと居た自分は……一生懸命『着飾ろう』と必死だった。イールフォルトは『王子様』だからアタシはそれに釣り合うような『お姫様』でいなきゃって思っちゃうの…。凄く……凄く苦しかった。自分勝手かもしれないけど…いつまでも苦しむのはイヤなの!!」


十分クリスタはお姫様な感じがするけどなぁ。


でも兄さんの傍に居るのが苦しくて

丁度ゾマリが僕が風邪を引いたと連絡して来て


クリスタは僕の宮へと戻ってくれたんだ。


「クリスタ………。僕が怖くないのかい?『目的の為ならば手段は問わない』…この僕が……。」


瞳をチラ付かせ

僕は彼女にせめてもの『恐怖』を与えているのだろうか。


それでも、


彼女は。



「…怖くなんかないわ。だってアタシは『第8十刃:ザエルアポロ=グランツの従属官(フラシオン)』だもの。」


従属官。


嗚呼。
なんて久しぶりに聞いた言葉だろう。


しかも

温かみのある


彼女の口から発せられて。


「主が病気になった時にはすぐに駆けつける………そういう事をしなさいって、藍染様が教えてくれたの。」


あとテスラさんもノイトラ様の為に頑張ってるからね、と言う彼女。


ふと、

僕の双方の瞳から


涙が筋を作り上げて行った。


涙腺が…

急に異常をきたしたのかな。


「ザエルアポロ!?どうしたの!?……具合悪くなっちゃった!?寝てなきゃ!!」


違う。


クリスタ


違うよ。



僕は………


風邪で涙が出たんじゃないんだ。


――クリスタの言葉に勇気付けられたんだよ。



「……ありがとう、クリスタ……。ありがとう……。」


そう残して

僕は瞼が降りるのを感じた。




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修羅場編はひとまず終わり。

次回からギャグ調が復活します。
僕は寝込んだ。

なんかゾマリに体温計貰って計ったら38℃超えだって。

「……鬼の霍乱(カクラン)って言うんだよね…。これは。」

クリスタに数日触れてなくてコレだ。

僕の脳髄は既にクリスタの笑ったり泣いたりする表情に蝕まれていたりしてね。

「あ――…悉(コトゴト)く僕の周囲は僕を苛付かせるのがお上手なんだから…。」



十刃の地位を僕の代わりに剥奪された売女(チルッチ=サンダーウィッチ)は

僕に思いっきり睨み


僕より下位に就いたアーロニーロは

『実験道具』にされるのではないかと怯え出し

僕より上位に就いたノイトラは


『俺の方が3つも階級上だぜェ?』と僕を嘲笑い


『録霊蟲の箱』となった兄さん(イールフォルト=グランツ)は


クリスタを恋人にしたいと申し出て


そしてそのクリスタは



受け入れて僕の元から離れて行った。



「全て……僕を嫌う………自然現象みたいに取り巻く…僕は異端児か…。」


一番ショックなのは


唯一の温もり

……クリスタが兄さんと宮から出た時に僕に見せた


拒絶するような

怯えた瞳。


「そりゃ救いを求めて兄さんの所に行くよね…。本っ当に僕って後悔の天才だなぁ…………………………言い換えればただの馬鹿だけど。」


乗り換えるなら

どうせなら


ノイトラとか

ウルキオラとか

グリムジョーとか

テスラにして欲しかった。


なのに、

よりによって


忌まわしい

僕にとってはただのカス屑ゴミ畜生でしかない


不本意ながら兄弟である

イールフォルト=グランツという男を


クリスタは瞳を輝かせて惹かれて行った。


「クリスタが一人ぼっちだったら…………………………それともクリスタ自体が最初から藍染様が作り出した『鏡花水月という名の幻影』だったら良かったのに。」


ゴロンと寝返りを打って深い眠りに堕ちようとする。


次に瞳をこじ開けた時には



クリスタが


僕に何か言葉を残してくれたら―――――――――――











………………………………………………………



「ザ……ァポロ……!!!…ェ…………!!!!」


なんだろう?

呼んでいる……


誰かが僕を…


僕の名を必死に呼んでいる……!


「…………ん?」

重い瞼を開け

眼鏡を掛けると其処には…


「大丈夫……?ザエルアポロが急に熱出したってゾマリ様が知らせてくれたから……!!」

幼い

最初に見た時のような


天使が居た。


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本館が小説復活したのでこちらも復活しました。

これはもう夢小説じゃなくただのオリジナルカヲス恋愛小説ですね…(汗)
化学のテストで赤点を取りましたので小説の更新を停止する事にしました。

いつ頃再開するかわかりません。