僕は寝込んだ。
なんかゾマリに体温計貰って計ったら38℃超えだって。
「……鬼の霍乱(カクラン)って言うんだよね…。これは。」
クリスタに数日触れてなくてコレだ。
僕の脳髄は既にクリスタの笑ったり泣いたりする表情に蝕まれていたりしてね。
「あ――…悉(コトゴト)く僕の周囲は僕を苛付かせるのがお上手なんだから…。」
十刃の地位を僕の代わりに剥奪された売女(チルッチ=サンダーウィッチ)は
僕に思いっきり睨み
僕より下位に就いたアーロニーロは
『実験道具』にされるのではないかと怯え出し
僕より上位に就いたノイトラは
『俺の方が3つも階級上だぜェ?』と僕を嘲笑い
『録霊蟲の箱』となった兄さん(イールフォルト=グランツ)は
クリスタを恋人にしたいと申し出て
そしてそのクリスタは
受け入れて僕の元から離れて行った。
「全て……僕を嫌う………自然現象みたいに取り巻く…僕は異端児か…。」
一番ショックなのは
唯一の温もり
……クリスタが兄さんと宮から出た時に僕に見せた
拒絶するような
怯えた瞳。
「そりゃ救いを求めて兄さんの所に行くよね…。本っ当に僕って後悔の天才だなぁ…………………………言い換えればただの馬鹿だけど。」
乗り換えるなら
どうせなら
ノイトラとか
ウルキオラとか
グリムジョーとか
テスラにして欲しかった。
なのに、
よりによって
忌まわしい
僕にとってはただのカス屑ゴミ畜生でしかない
不本意ながら兄弟である
イールフォルト=グランツという男を
クリスタは瞳を輝かせて惹かれて行った。
「クリスタが一人ぼっちだったら…………………………それともクリスタ自体が最初から藍染様が作り出した『鏡花水月という名の幻影』だったら良かったのに。」
ゴロンと寝返りを打って深い眠りに堕ちようとする。
次に瞳をこじ開けた時には
クリスタが
僕に何か言葉を残してくれたら―――――――――――
………………………………………………………
「ザ……ァポロ……!!!…ェ…………!!!!」
なんだろう?
呼んでいる……
誰かが僕を…
僕の名を必死に呼んでいる……!
「…………ん?」
重い瞼を開け
眼鏡を掛けると其処には…
「大丈夫……?ザエルアポロが急に熱出したってゾマリ様が知らせてくれたから……!!」
幼い
最初に見た時のような
天使が居た。
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本館が小説復活したのでこちらも復活しました。
これはもう夢小説じゃなくただのオリジナルカヲス恋愛小説ですね…(汗)