20th[Beast of Blood]
「ところでの話で悪いねんけどな、さっき校長探すのに三日かかるどうこう言ってたやん。…正確には百年かな。うん、百年後まで御機嫌よう。」
「帝センセー、草太郎クンみたいな初心者にいきなり週刊少年ジ●ンプのマニアックネタはヤバいわよ~。ていうか萌でもヤバい雰囲気ムンムン…あらヤダ~♪萌はいつでも色気がムンムンよっ♪」
嗚呼…
涅マ●リ様…ね。
…失礼だけど葵井くんも彼に負けないくらいの毒々しさがあると思うよ。
「(あ、草太郎クン。…さっき帝センセーに洋酒飲まされてたけど大丈夫かしら?)」
「(ハイ…あ、うん。大丈夫…)」
葵井くんに耳打ちで声を掛けられたので
「大丈夫、平気だよ。」と返答しようとしたら
フラッ…
「あ…れ…?」
まるで腰が抜けたように僕は
床に膝を付けて座り込んでしまった。
「ハニー!!」
「草太郎クン!?」
「ヘタレくん!?」
僕が座り込んだ時
白銀さん
葵井くん
波華ちゃん
が同時に僕の名前を呼んだ。
特に白銀さんが酷く慌てていた。
「どうしました!?ハニー…。」
「あ…白銀さん、大丈夫ですよ。ちょっとフラッとしただけで…。」
…
僕は
気付いた。
白銀さんの双眸から
涙が溜まり
滴り落ちていた。
「え…?」
「僕は…ハニーの悪戯に怯える顔は好きですが…
僕以外の人間に苦しむハニーの顔は見たくはありません!!」
藍色の長い髪の毛が揺れる。
僕は思う。
…なんでいきなり白銀さんに怒鳴られなきゃならないんだ…?
あ…
まさか…。
「(洋酒飲まされた事白銀さんに言ってなかった…!!)」
きっと白銀さんは僕が貧血かなんかで倒れたと勘違いしてるんだろう。
なんてタイミングの悪い事!!
「大人しく正直に吐きなさい。…ソイツの喉を『コレ』で抉って掻き出してあげますよ…!!」
「ひっ…!!」
白銀さんがスラックスのポケットから取り出したのは
ダガーナイフ。
なんで桐野先生といい白銀さんといい…
すぐに『凶器』が取り出せるんだよ!!?
これで銃弾飛び交ってたらマジでシャレにならないぞ…!!
深い闇落ちて行けば
違う世界
…ってね!!
(byWonder●ul Wonder World)
「ちょっ…ちょちょちょ!!!白銀さん!僕大丈夫ですから!!だからそんな物騒なものは今すぐしまって下さい!!!」
「僕を止めないで下さい!!ソイツを僕は殺して…「ほ~?私を殺す気かいな?」
後ろを振り返ると
ニンマリと笑顔を浮かべた帝先生が…
「涼風ェ…雑巾掛けだけじゃ済まさへんでェ…?」
「いえいえ帝先生貴方のような猛者を狙おうなんて命知らずな奴なんて地球上何処を見渡しても誰一人としていませんよ。」
饒舌に言い訳を並べる白銀さんだったが
帝先生は
表情を変えずに怒りを白銀さんに向けた。
そして始まるは
捕食者:帝先生
餌:白銀さんの
追いかけっこ。
next…