JR東日本651系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR東日本最初の特急型車両、651系もベテランの域に達してきた感じがあります。当初は常磐線に新設されたエース特急、「スーパーひたち」に充当され、現在は不要となった交流機器を使用停止とし、1000番台となり北関東方面の特急に転用された編成が多数となっています。一部付属編成は一部不通が続いた常磐線のローカル区間にて普通列車として使用されていましたね。

 

それでは参りましょう、デッキドアです。下まで伸びた窓にJRになってすぐの特急型車両に対する意気込みが感じられますが、ドアレールが挟まっているのがまだまだ前時代的です(笑)  それにしても、目測を誤ってぶつけられたと思われる凹みの多さが痛々しいですね…。

 

くずもの入れは外置き式、飲料系とその他で分別されています。

 

トイレです。ドアは男女共用としては珍しい折戸となっています。手前のガラスの仕切り部分には、かつて公衆電話があったと思われます。

 

男性小用は外開き式です。普通逆のケースが多いだけに面白いですね。

 

車椅子対応トイレです。この時期らしい「とりあえず全体的に大きくしました」と言った感じのものです。

 

洗面台です。センサー式の自動タイプで、ここからは隠れて見えませんが温度調節用のツマミもあります。

 

車内です。まずは普通車から、数度の更新が行われており、登場時からは印象が変わっています。

 

デッキとの仕切りです。自動扉にLED表示機というこの時期らしい装備です。1000番台で変わった点と言えば、「スワローサービス」のステッカーが追加されたことでしょうか。

 

多目的室がある仕切りです。E351系もそうでしたが、この時期のJR東日本特急型車両は多目的室を車内に設置していました。今は他社と同様デッキに配置する方向に改められましたね。

 

天井です。大きなカバーがかかった蛍光灯は明るさを最大限引き出しています。今でも古さを感じさせないように思ってはいますが、最近の車両は…ねぇ、あんな具合ですよ(笑)

 

更に荷棚下には読書灯が設置されています。これも今の新型車両には採用されなかったアイテムなんですが、今の車両こそ光の使い方として必要なハズなんですが…。

 

窓です。2席に1枚の割り当てで、日除けは横引き式のカーテンです。これも今の車両では地味に不採用となったアイテムですね。

 

座席です。バケット強めながら柔らかめのフォルムにJR黎明期を感じますが、かつてはJR四国2000系のようなFRPのバックシェルを持つ座席でした。シートピッチは970mm、485系が910mmだったのを思うとかなり環境改善されたものだと思います。ただ背ズリは低めに感じるのが少し見た目としてもマイナスかと思います。

 

室内に設けられた多目的室です。普段は施錠されております。

 

向かい側の1人掛けです。車椅子対応のため、固定用のケーブルが設置されています。

 

全展開の図。なお普段は発券ブロックがかかっていると思われます。

 

続いてグリーン車へと参りましょう。ドアがイエローなのは偶然で、1両ずつ交互に色が入れ替わります。

 

グリーン車内です。1+2の3列配置、しかもサニタリースペースが1/4を占めるような設計にもしていない、贅沢な空間利用をした(JR東日本的に)貴重な列車と言えます。

 

天井です。形状は大きく変わりませんが、カバーが暖色系となっています。

 

座席です。これでも今となってはかなり立派には見えますが、リニューアルにより「グレードダウン」された姿となります。かつては、1.ヘッドレストサイドがもっと張り出ていた 2.アームレストの肘当てが先端まで伸びていた  3.座面のクッションが長めになっていた…等々、プライベート空間と居住性を意識したものとなっていました。

 

1人掛けです。常磐線時代はビジネス利用が主だったためか、テーブルはシートバック式のみとなっています。

 

リクライニングの図。グレードダウン改造されたとは言え座り心地は悪くはありません。草津温泉までの一時を過ごすのならば必要十分と言えるでしょう。

 

デッキ仕切り際の席は壁面へ収納するテーブルが設置されています。フットレストの下にヒーターが仕込まれているのはグリーン車らしい気配りなんでしょうね。E657系ではこんなものバッサリ無くなってますけどね(苦笑)

 

荷物置き場です。二段式ですが、上段は大きなものを置くには不向きな面積・高さとなっています。常磐線沿線のゴルフ利用客を想定したのでしょうか(笑)

 

JR第一世代車両の引退が進む中、北関東方面の活躍が続きます。置き換え車両はしばらく出なさそうですが、いつまで活躍出来るでしょうか。