JR東日本E751系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

かつて東北新幹線が盛岡までしか行っていなかった時代、在来線の対北海道連絡特急として停車駅を絞った「スーパーはつかり」が運転されていました。使用されていたのはJR東日本唯一の交流専用タイプで耐雪仕様となっている、E751系です。

 

「スーパーはつかり」として走っていた時にはとにかく故障が多く、結構な頻度で485系が代走しており、しまいにはキハ58が代走したなんて日もあったそうな。

 

東北新幹線が新青森まで開通した時点で青森-秋田間を結ぶローカル特急「つがる」に活躍の場を移し、かつて存在した増結ユニットは廃車となりちょっと影が薄くなっている感はあります。

 

秋田駅にてJR東日本E653系1000番台と並びました。やはり似ていますね。

 

まずはデッキ、ドアからです。当初から雪国での投入が分かっていたからなのか、滑り止めが付いています。周囲の化粧板が木目調となっているのはやはり体感温度の引き上げを狙ったのでしょうか。

 

くずもの入れは雑誌のみ通路に面した口から入れ、飲料系やその他はドア側の口から入れることになります。

 

場所によっては二段一列に並ぶ箇所もあります。

 

トイレです。中は洋式、取り立ててそれ以外はありません(^^;;

 

向かい側には洗面台と男性小用トイレがあります。

 

洗面台は三面の壁ともに鏡が貼られています。蛇口は自動式、東北らしく温度調節も可能です。

 

バリアフリー対応車両のドアは幅が広く取られています。

 

トイレもドア幅が広くなりました。重量も重くなったためか自動式となり、開閉はボタンにて行います。

 

多目的スペースです。普段は施錠されており、使用の際は車掌さんに声を掛けてとなります。

 

洗面台も広々と。さすがにここまで来ると三面鏡にはなっていませんね。

 

車内です。基本的にE653系と構造は変わらず、モケット等の色調が異なる程度でしょうか。

 

デッキとの仕切りです。デッキと同じく、明るい木目調で固めています。

 

バリアフリー対応車両のデッキ仕切りです。幅自体は一般車両と変わらないようです。

 

天井です。ここでは何度も書いてることですが、照明のスリットにカバーを挟んでいないため通路側はリクライニングすれば光が目に直撃、夜ともなれば窓側が暗いというどうしたもんかな形状は、新系列になってからも変わりません。

 

窓です。2席に1枚の窓割りですが、日除けがフリーストップ式のロールカーテンとなったためカーテンレールが入っています。

 

座席です。シートピッチはE653系と同じく910mm、485系と同じだと言われればそれまでですが、JR第一世代の特急型車両群を思えば退化と言わざるを得ないでしょうか。一応、背ズリ背面を「ふにょり」とカーブさせることで狭く見せないようにしているとは思いますが…。

 

かつて喫煙席も連結されていたため、当該車両に関しては灰皿をステンレス板で塞いでいます。

 

車椅子対応座席直後の座席に関してはサイドアームテーブルが設置されています。座面スライド機構を備えたリクライニングシートで、座り心地としてはやや硬めです。現在の青森-秋田間の運用ではまずまずでしょうか。

 

車椅子対応の1人掛けです。肘掛け後ろには固定用のベルトがあります。

 

リクライニングの図。普段は指定席として運用されており、指名出来るのはとあるタイミングを経てからとなります。

 

肘掛けは跳ね上げ可能です。中折れ式のため、普段使いではジャム感を伴うところです。

 

時代的なものがありますが、デッキ仕切り際であってもコンセントは無く、テーブルも面積が狭い固定式です。

 

続いて半室のみ設定されたグリーン車です。色調こそ木目感が強くなっていますが、2+2の配置はやっぱりショボい(笑)

 

普通車との仕切りです。まぁ両側にLED表示機が設置されているのがとりあえずはJR東日本らしいですね。広告枠、入れるものが無いなら取り払った方が良いと思います。ただでさえグリーン車に広告枠は無粋、百歩譲って中が有ればまだ良いものの空枠は良く有りません。

 

天井です。蛍光灯自体が暖色になった以外は…まぁ変わりません。グリーン車にしてこれってのもまた程度が知れたというか…。

 

窓です。こちらは1列ごとに桟が入っています。日除けは普通車同様フリーストップタイプのロールカーテンです。

 

座席です。E3系グリーン席をベースにした座席で、テーブルはシートバック式です。座り心地はグリーン車らしい程よいクッションが効いたものですが、肘掛けのケチ臭さったらありません。それが横4列にした弊害だとしたならば(いや、確実にそう)、自らグリーン車の質を低下させてると断言せざるを得ません。

 

フットレストは反転式ですが、両面に同じ色の布地が貼られており土足面なのか土足禁止面なのかが分かりません(いや、一応両面とも土足面なんだろうけどさ…)。

 

壁際の座席もこの通り。テーブルは広めです。

 

「つがる」専属の日々が続きますが、ようやく落ち着いた担当線区を持てたでしょうか。