いすみ鉄道キハ28形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

突然のお顔ドーーンとドアップで申し訳ございません(^^;;  キハ52が導入されてしばらく経ち、団体需要や増えて来た一般旅客需要に応えるべく導入されたのが、これまたJR西日本に残っていたキハ28でした。

 

導入に当たっては高岡色から国鉄色への塗り戻しと、ヘッドマーク受けの取り付けが行われています。kenjiが引退してからは、全国で唯一本線上で稼働するキハ58系列になってしまいましたね。

 

運用はキハ52と2両編成を組み、土日休日に運転される大原-大多喜間の有料観光列車である「急行」と、時折サボのように「レストラン・キハ」として運転される時があります。

 

この期間、房総地区の準急運転開始60周年ということで、ヘッドマークの取り付けや幕を「準急」として運転するキャンペーンを実施していました。

 

側面サボもこの通り。

 

車内です。キハ52とは異なり、こちらは団体需要やレストラン列車需要に備えて程々の改造が実施されています。

 

ドアです。キハ52もそうですが、貴重な塗りドアが残されています。長年の使用でボコボコになっていますが…。

 

こちらは乗務員室側のドアです。普段は締め切り扱いですので、車端部側のドアをご利用ください。

 

車端部側を向いたデッキとの仕切りです。仕切り扉は高山本線で活躍していた頃に無くなってしまいましたが、壁だけは残っています。

 

今や懐かしい「自由席」の札もあります。

 

最前面方向を見ますと、仕切り窓が付いています。元々ボックスシートの高さを下辺にしていたのが分かりますね。

 

天井です。分散冷房と蛍光灯は急行時代から変わらずですが、吊り広告や吊革、それを支える金属棒はローカル運用格下げ時に設置されたものです。

 

荷棚はまさかの懐かしすぎる網棚、金沢でのお色直し時に交換されたかは分かりませんが、この系列に長時間揺られた経験がある方にとってはかつてを思い出すには十分なアイテムなのではないでしょうか。

 

窓です。国鉄型車両で見ると少数派な一段上昇窓、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプとなっています。

 

コート掛けは写真掛けに使われています。

 

座席です。元々北陸地区標準のオレンジ色のモケットだったのですが、金沢にて国鉄標準の紺色モケットへ貼り替えられています。それよりも、手前が何だかすごいことになっていますが…。

 

レストラン・キハに対応するためにテーブルが組みつけられており、実質2人掛けとなっています。いや、向かいに人が座らない分、足元は広く使うことは出来ますが、着席定員がほぼ半減…。なお、進行方向で利用出来るのは上総中野方面となります。窓側にも肘掛が付いた堂々の国鉄急行型スタイルをそのまま残しています。

 

テーブルにはドリンクスタンドが付いており、揺れる車内でも安心して飲み物を置けます。レストラン・キハの時が本業なんでしょうね。

 

ボックスシート上辺にはこの車両の簡単な略歴がテプラで貼られています。余裕があればひとつずつ見ていってはいかがでしょうか。

 

テーブルです。急行型らしく六角形のものがありますが、手前のテーブルがある中でわざわざ使う必要もありませんね(笑)

 

一応、栓抜きも残りますが使えません(笑)

 

デッキ横のロングシートです。一応、同時期にJR西日本から廃車された車両からボックスシート数組を一緒に譲り受けてオールクロスシート化出来るように備えているらしいですが、詰め込みやらイベントやらを考えるとこっちの方が都合が良いそうで。ここにもテーブルが追加され、この時はこの座席がレストラン・キハとして指定されていました。

 

優先座席とセットになったロングシートは…なんと折り畳み机ですよ(笑)  優先座席のモケットはかつてJR西日本で広がっていた茶色にピクトグラムを散りばめたもので、いつかJR西日本で滅びたとしても、ここでは生き延びて…行けるのでしょうか、その訳はこの後すぐ。

 

トイレです。中はもちろん和式となります。

 

かつての洗面台は車販準備室となっています。JR西日本の時代から、洗面台は撤去されてましたっけ…。

 

キハ52の時も書きましたが、元社長さんが社長さん時代に仰られていましたのは、この車両は将来的来るであろう引退の時は、引退運転もなく突然運転を終了する予定なんだそうな。ただでさえ老朽化して引退した車両を譲り受けているわけで各部の疲労・磨耗は相当深刻で、静態保存している同系列車両からかき集めて何とか運行を維持している状態です。元々苦境であった会社ですからJRのような整備体制が整っているわけでもないので、打つ手無しともなればそれが最期の運転、だから早めに乗りに行くのが吉だそうな。2019年度から国鉄型車両で運転される列車の本数が削減されましたので、いよいよ現実味を帯び初めているのかもしれません。

 

いつまでも あると思うな 親とキハ。