青い森鉄道 青い森703系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

平行在来線、近年開業の新幹線の影とも言える存在ながら、地域密着を旗印に新駅開業やダイヤの見直し等で地道に旅客を拾っていってるのが現状です。青森県を走る旧東北本線の青い森鉄道では、新駅開業による運用増に合わせて新系列車両が登場しました。

 

青い森703系、JR東日本のE721系をベースとした車両ですが、デザインが青い森仕様になっている他、前照灯がHID灯からLED灯に変わっています。本家のE721系も、1000番台からはこちらにならってLED灯に変わっていますね。

 

サイドビューはと言うと、まぁモーリーがたくさんいますよねぇ…。

 

そうそう、703系限定でピンクもいるんですね。それにしても、703系にしては車体は近郊型、旧国鉄の形式基準というよりは「701系の次だから」という単純な理由なんでしょうね。なお運用は八戸-青森間で、盛岡方面への運用は今のところありません。

 

車内です。んまぁE721系とそうは変わりませんよね…。とは言え、ロングシートが多数を占める青い森鉄道の中で、確実にクロスシートにありつけるというのは旅行者としてはありがたい限り。

 

ドアです。ドア上のLED表示機はE721系共通ですね。運賃表示機を除くと、青い森鉄道では初搭載となりますね。また台車のシャコタン化によりステップレスとなったのも大きなポイントですね。

 

ドアは通年半自動扱いで、外側に開ける、内側に開閉両方のボタンが備わります。電光式でボタンも大きいですが、相変わらずステンレス地そのままは寂しい限り。

 

車端部です。こちらは八戸方車両のもので、両端が優先座席となっているため床面が赤とピンクのゼブラ模様となっています。なお仕切り扉は両開きのものが備わっていますが、デフォルトでは開けっ放しとなっています。

 

そしてこちらは青森方。トイレや車椅子スペースを集約した場所となっています。

 

最前面です。701系の半室構造を見ると、えらくしっかり作ってるなぁと思わされます。車掌台側の窓は着色ガラスとされていますが、映り込み防止に役立つのでしょうか。

 

天井です。照明はカバー無しのLED灯、ラインデリアはそこまで混まないと判断されたかオリジナルのE721系同様省略されています。

 

窓です。都合4枚の窓で、大窓の方は開閉可能です。相変わらず日除けは無く、日光はさんさんと我々を襲います。着色ガラスなんて信用しちゃイケませんヨ。

 

座席です。まずはボックスシートからですが、モケットを含めてE721ですよええ・・。

 

座り心地もそう変わらず、座面はSバネ仕込でやや柔らかくはなったものの扁平なのでイマイチ、ヘッドレストは相変わらず嫌がらせかと思うような硬さと張り出し方です。この座席の設計者、本気で一回これで2時間くらい乗ってみやがれ。また強度設計上どう頑張っても改善出来ないのが左側の柱、普通に窓側に座ろうもんなら窓枠に肘も置けません。

 

ドア横のロングシートです。一方はボックスシートの背面、もう一方は板状の袖仕切りで挟まった空間で、狭いところが好きな猫タイプの方が好みそうな区画です。座面下が片持ち式で無いのが偉いっちゃ偉い。クロスシートのお寒さを見るとなお更のこと・・。

 

優先座席です。こちらはJR東日本と共通のモケットとなっています。外観はあれだけ頑張ったのですから、モーリーを散りばめるみたいな独自性があってもよかったと思うのですが…。

 

車端部の4人掛けです。座り心地はこちらも座面は少し沈み込む程度に改善されていますが、背ズリがやっぱり何だかねぇというね…。

 

トイレ横の車椅子スペースです。ヒーターがごつく、それはもうよく効きそうです(笑)  奥には2人掛けのロングシートが備わっており、こちらも中々の引きこもり席とも言えます。

 

トイレはバリアフリー対応の大型タイプで、右側には目立たないですがくずもの入れがあります。扉が青いのは青い森鉄道だから、というわけではなく、E721系がそうだったからということですね。まぁここも水色くらいにすればいいのに…。