近鉄3220系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


シリーズ21の原点とも言える3220系です。京都市交通局烏丸線直通用として登場しました。かつては京奈間を結ぶ車両として京都と奈良をイメージしたラッピングが施されていたのですが、現在ではシリーズ21標準塗装に戻っています。

車内です。今では見慣れたものですが、登場した時には多少とまどいを感じられた方もいると思われます。4ドアオールロングシートです。


ドアです。ドアは相変わらず幅めいっぱい広げた寸法となっています。最近、ドア端にイエローテープが貼られました。

LED表示機は千鳥配置となっています。やっぱり、字が小さいですね・・。


車端部です。車椅子スペースを有するものと、両側に優先座席を配したものの2種類が存在します。妻窓は無く、以降登場したシリーズ21は全て妻窓なしとなっています。仕切り扉は窓が縦になっていますが、もう少し下に伸ばして欲しいような気もします(笑)

天井です。蛍光灯カバーは近鉄独自の三角形ではなく、関西であればごくごくフツーに見かけるタイプになっています。


窓です。1枚モノの大きな窓で、日除けはフリーストップ式のロールカーテンタイプです。そうそう、吊革はバンドの長さを中央だけ長くしており、身長の低い方も極力握れるように配慮しています。


座席です。ドア間は6人掛けとなっています。背ズリと座面がそれぞれ接することなく独立したタイプとなっています。ドア横、それぞれ端の席はモケットの色を変更の上、袖仕切りの他に肘掛も入っています。ここは一般座席と優先座席の中間的位置づけとされている「らくらくコーナー」で、中間の4席よりも幅が広く取られており、お年寄りの方などの立ち上がりを楽にしています。らくらくコーナーに指定されていない残りの4席も、一般的な水準から比較するとそれなりに広く取られている方だと思います。


車端部の4人掛けです。画像は優先座席で、背ズリと座面の間のスペースのモケットがオレンジ色となっています。座り心地ですが、紅白塗装車までの車内作りは一体何だったの?ってくらい「酷い」です。座面は扁平、沈み込み量ほぼ0の絶望的硬さに閉口してしまいました。短距離乗車であればいざ知らず、京奈間や直通列車で利用するにはかなり酷ですよねぇ。立ち上がりを意識した硬さだとしても程があるというもの。座席幅やらくらくコーナー自体のハード面では一定の評価が出来ますが、実際の座り心地などソフト面ではどうしても評価は厳しくならざるを得ません。こんな座席ですが、以降シリーズ21の全ロングシートへと広がっていってしまいました。


最後に車椅子スペースです。握り棒にヒーター、非常通話装置が備わります。

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