JR東日本211系2000・3000番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


定期運用を失った幕張・田町・高崎の211系は、帯色を変更して長野に転属しており、115系を完全に置き換えて信州の新たな顔として

第二の車歴を重ねつつあります。セミクロスシート6両編成の0番台、同3両編成の1000番台、ロングシート6両編成の2000番台、同3両編成の3000番台が存在します。



割合的には6両編成のクロスシート比率は半々、3両編成はセ対ロ比1:2となっており、運用の比率的にはロングシート車の方が多くなっています。かくいう私も、豊橋から富士経由で甲府までの間、JR東海のロングシート地獄に苦しめられてきた後、115系から定期運用を奪ったこの3000番台にぶち当たり、松本までの2時間、ロングシート地獄を強いられた因縁の車両であります。短距離運用ならまだ食えたもんですが、長距離の運用はせめて1000番台を回して欲しいところですよね。115系時代と比べて、この辺りはサービスダウンといえるでしょう。

 

6両編成では、長野地区で快速列車の運用も有ります。211系の花形運用ですね。

 

この「快速」表示に懐かしさを感じる方もいることでしょう。

 

で、こちらは高崎で走り続けるグループで、湘南帯で残っております、上越線・信越本線・上毛線などで活躍しております。前面がLED表示の車両もいれば、幕のままの車両もいます。
 


車内です。高崎線上野口で走っていた時と大きくは変わりませんね。


ドアです。化粧板は貼られていません。ドアは半自動化されており、通年半自動となっています。右側に開閉ボタンがあるわけですが、またえらく高い位置に付けられましたねぇ・・。多分に袖仕切りのせいですが・・。


車端部です。こちらはトイレを有する車端部となっています。仕切り扉は窓が小さいものですね。トイレは和式となっています。


最前面です。仕切り扉の窓は結構下まで引き下げられていますが、仕切り窓はまだまだ高いままですね。

天井です。照明はカバーの無い蛍光灯で、当時は節電のため一部は抜き去られていました。吊革は五角形のものですが、一部車両は丸型のものも存在します。

 


窓です。構成的には113系と変わりませんが、中央の窓が一段下降窓となっていますね。これがまたすれ違いのときにえらく大きな音を立てるものでして・・(^^;; 日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプとなっています。


座席です。まずはドア間の11人掛けから。4+3+4で区切られており、バケット形状となっています。かつては蘇芳色のモケットだったのですが、リフレッシュが図られたようで青いモケットに様変わりしています。正直、これだけで印象ってガラッと変わってしまいます。


車端部は3+2の5人掛けです。座り心地ですが、多少の硬さは感じるものの形状がしっかりしているため、2時間の乗車でもあまり気にならなかったというのが正直な感想です。この辺りはさすが熟成された国鉄末期設計と言ったところ。もっとも、夜間に甲府から松本へ向けて乗車したわけで、塩尻付近まで来ると混雑も幾分緩和されてきます。体勢的にも楽に座ることが出来たという側面も否定できません。なんせ「ロングシートで2時間」と聞いただけで、経験者には分かる「萎えさ」が分かるでしょ?(^^;;

優先座席のモケットは東日本共通のものですね。青の一般座席に対して分かりやすいです。

 


トイレ横の座席については、トイレ内・中から出てきた人との視線が合わないように、枕木方向に向けて設定されています。いわゆる「プチセミクロスシート」となっているわけですが、何と言ってもトイレの横、ここで「中央本線の雄大な景色を見ながら駅弁を・・」というのはなかなかに抵抗があります(^^;; というか、115系のようにここだけボックスシートを配置しても良かったのでは、とも思います。「ロングシート車はロングシートであるべきだ!」という国鉄の変なこだわりを垣間見た気がします。せめてもの気配りでこうなった、みたいな・・。進行方向を向くのは下り(中央本線系統だと塩尻・松本・信濃大町・長野方面)ですね。

さて、最後に袖仕切りです。元は肘掛を兼ねた板と立ち席分離を兼ねて少し曲げられたパイプだけでしたが、後に現在のようなアクリル風防を増設しています。日本全国の通勤電車の中で、この袖仕切りが機能性・居住性共に一番優れていると思います。座席共々、E231系以降のJR東日本車なんぞどう頑張っても勝てっこありません。唯一挙げるならトイレくらいではないでしょうか。