JR四国キハ32形「海洋堂ホビートレイン」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


愛媛県と高知県を結んでいる路線が予土線です。JR四国随一の赤字路線ですが、四国環状路線の一翼を担っていることもあり廃船を免れています。そんな予土線ですが、日本におけるトロッコ列車発祥の路線であったり、普通列車と表定速度・所要時間が変わらない臨時特急が走ったりと、なかなかイベント列車を走らせられる路線として、結構いいように使われているという印象です。


そんな中、最近JR四国では予土線で、「3兄弟列車」のキャンペーンを行っています。その中の1列車が、今回紹介する「海洋堂ホビートレイン」です。沿線にフィギアで有名な海洋堂のホビー館があることから、それにちなんだ改造が施されています。キハ32形を改造車種としています。


車内です。元々キハ32形といえば、国鉄末期に登場したコスト削減による味気ない化粧板や黄緑のロングシートなど、なかなか殺風景なイメージがあるのですが、ホビートレイン化によりかなり濃い味付けになっています。とは言え、根本の仕様は変わっていないので、「ワンマン運転・ロングシート・トイレ無し」という、18きっぱーを中心に旅行者にとって嫌われる要素がこれでもかという程詰まっています。当たった列車がこれで本当によかった・・。


ドアです。折り戸となっており、バスと共通のものを使用しています。国鉄の苦肉の策と言えますね。これらに仕様は、時代を超えて海を越えて、こんなところにも反映されています。決してポジティブではありませんけどね(殴)


運転台です。半室構造で、このタイプの気動車ではよく見かけるタイプですね。

天井です。ええ、ここに来てかなりカオスです(^^;; 海洋堂はフィギアを手がけている会社ですが、動物のフィギアも多いと言うことで、恐竜や動物の絵が描かれています。照明はカバー無しの蛍光灯が1列のみで、夜間や曇天時、トンネル走行時は暗く感じます。


窓です。二段窓で、日除けは横引き式です。その上には、バスでよく見かける回転式の冷房吹き出し口が備わります。この回転式の吹き出し口、もちろんバス用品を流用したと思われるのですが、これが特急用車両であるこれにも採用されているわけですから、いやはや四国は恐ろしいです。


カーテンを見てみると、こちらも動物柄となっています。なかなかすごいですね。


そして柱にもドーム型ショーケースがあります。


座席です。文字通りの「ロングシート」で、全国でも有数のスーパーロングシートとなっています。3等分されており、1等分当たり4人着席可能なので、12人掛けですね。袖仕切りは頼りないパイプ1本のみ、肘をかけられるかどうかと聞かれれば微妙なところです。床にも動物がデザインされているのですが、それが座席脚台にまで及んでいます。徹底できていますね。

気動車特有の排気口を挟んで設置された「離れ」とも言うべき3人掛けです。座り心地ですが、クッション性はまずまずで、可も無く不可も無くといったところ。しかしこれで予土線を乗り通すのは、本当にしんどいですね・・。


そしてこの列車の目玉とも言うべき、フィギアのショーケースです。中には筋肉マンなどのフィギアが展示されています。


~オマケ~


江川崎で1枚。この駅では、トイレ休憩と列車交換を兼ねて数分停車します。で、この列車と交換する列車は・・。

あ・・、あなたでしたか(^^;;;

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