1968年に登場した大阪線系統用の通勤電車です。2両・4両編成が2410系、3両編成が2430系となっていましたが、編成組み換えなどでごちゃごちゃになっており、今では系列を分けた意味は「?」となっています。また2410系は車番にも一癖ある系列でして、画像の2429Fの次が2430F、その次が2410Fとして登場しています。番号の余地がなかったための特例処置ではありますが、2430系でもないのに2430Fがいるのはどうかと・・。一応近鉄のトップナンバーは「0」ではなく「1」ですので、問題無いと言えばそうですが、物は言い様ですねぇ。
車内です。安定の近鉄カラー、4扉ロングシートとなっています。
ドアです。この時期の系列ではよく見ることが出来る一品です。
車端部です。まずは長い車端部から。窓はドア間と同じ2枚となっています。
優先座席の車端部です。こちらは両側とも指定されています。やはり座席数の関係でしょう。
最前面です。車掌台側の窓が小さくなっています。普通逆だと思うのですが・・。保安装置の関係でしょうか。
そして優先座席を有する最前面です。
天井です。大きく出っ張った冷房装置が非常に物々しいです(^^;; その冷房装置直下と、通常天井部にラインデリアが設置されています。
窓です。一段窓で、日除けは窓枠下辺に設置された留め具に引っ掛けるロールカーテンタイプで、上げるか下げるかのみで、好みの位置では止められません。
座席です。ドア間は6人掛けです。赤いモケットは近鉄お馴染みですね。袖仕切りはパイプ式で、肘掛としての使用は考慮されていない小ぶりなものです。
長い車端部も6人掛けです。妻面には機器が出っ張っているため、肘を逃がせるようになっています。
短い車端部の3人掛けです。座り心地は柔らかいものですが、ロングシート化改造された2610系 とは少し座り心地が異なっており、背ズリの角度が垂直に近いことと、少し座面が高く感じます。これが急行用車両との違いでしょうか。
最前面の3人掛けです。元々車掌台側の仕切りを解放できる構造となっていたためか、仕切り側にも肘掛が残っています。
さて、近年モケットを張り替えた車両がいますので、こちらはその車内です。
座席です。座り心地そのものはあまり変わっていませんが・・
モケットをアップしてみます。これまで張替え後のモケットの主流であった3200系 などのような柄入りの鮮やかな赤ではなく、どちらかと言えば12410系 などの特急用車両のモケットに近い、落ち着いた赤となっています。今後どちらが増えていくのでしょうか。
中には検測車に改造された編成もいる中、どこまで活躍できるでしょうか。
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