JR西日本125系 小浜線 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

福井県の敦賀から京都府の東舞鶴までを結ぶ小浜線。現在ではJR西日本の被お布施路線として有名ですね。その電化の際に地元に導入させてもらったのがこの125系です。「閑散線区で、最高速度も高くない。お布施もらったとは言えなるべくコストを抑えたい。」→「0.5Mで223系の中間車に顔と運転台つけちゃえっ!」という何とも合理的な考えのもと導入された車両です。どうですかこの立体感の無さ(^^;; いや、某サンパチ君を思えばイイ線行ってる方ですね、一応新製車ですし。画像は深夜の4両編成。最大5両編成まで組むことが出来るそう。

ツーマン運転のため、左側のワンマン表示は消されています。

車内です。セミクロス配置となっていたり、近鉄のような赤系の座席となっていたりしていますが、基本的には223系を踏襲したものです。

ドアです。半自動化されており、整理券発行機も設置されています。223系では千鳥配置でLED表示機が設置されていますが、この系列ではドア上には設置されていません。

半自動ボタンのアップです。ボタンにピンクと緑で色分けされているのが特徴です。

乗務員室です。仕切り窓は必要十分の大きさ、仕切り扉は横引き式です。左上にLED表示機、中央に運賃表示機があります。

併結運用時はこのような感じです。最前面となる場合は中の運賃箱を引き出してセットします。

車掌台側は解放されています。

天井です。共通設計の恩恵か、蛍光灯にはカバーがかかっています。ラインデリアも全長にわたって続いています。

後期導入車では、難燃性基準の向上に伴い、材質と形状が変更されています。

窓です。1段窓と2段窓の2種類となっており、2段窓に関しては内折れ式で開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

座席です。大部分は転換クロスシートです。

まずはそのクロスシートから。223系2000番台の初期に導入された座席と同形状です。現在の標準品と比べても、まだ形状に工夫が見られるものですね。

優先座席はカバーの色を変えたものです。中央に微妙な窪みが入れられていたりしていること、ヘッドレスト部分の張り出しが大きく取られているところに、「座り心地」を考慮した形跡を感じます。難をあげるなら、画像に少し写っていますが、窓側の座面と壁の隙間の処理でしょうか。台形のスペーサーが仕込まれていますが、そのカバー範囲が広くないので役目を果たしているかどうか・・。このあたりは、現在の標準品では改良が図られています。

固定クロスシートです。見てからも分かるとおり、だいぶ薄く作られており、座り心地もその通りです。ここのスペーサーは転換部でないため、キッチリ隙間の無いものが使用されています。

なお、かつては1+2人配置で、「着席定員が少ない」ということで後に2+2人配置に変更されていますが、荷棚の座席番号は貼りかえられていません。ちなみに、この改座のための費用も地元負担となっています。もうここまで来るとなんともはや・・。本当に地域のお客様の足としての自覚があるのかと問いただしたい次第。

ちなみに、125系は現状2扉ですが、将来3扉にすることも出来ます。・・というより、元の223系の設計をいじりたくないがためにはめ殺しにしたと言った方が良いでしょうか(いや、良い筈が無い)。このスペース前後は固定ロスシートで、背面は片側がモケット張り、もう片側が補助椅子となっています。

開けてみるとこんな感じ。本来はジャンプシート故勝手に収納されるのですが、偶然収納されなかったのでこの状態で。まぁ足元は狭いわ視線の先は直立不動のモケットだわと、あまりおススメ出来るポジションではありません。好きな人は好きそうですけど・・。

ちなみに座席は毎度おなじみ、大穴の空いたものでございまして、背ズリなんて考え方を木っ端微塵に粉砕するものです。

一部に設置されたロングシートの仕切りは大型のものです。内側がモケット張りになっているのがいいですね。これで肘周りの余裕さえ考慮していれば完璧なのですが・・。

トイレと向かいにある車椅子スペースです。トイレは車椅子対応の大型、スペースの付帯設備は握り棒とヒーターです。このヒーターが独特の形をしており、上部がまるくなっています。少し幅を取っているのが難点ですね。横には補助椅子もスタンバイしています。

祝、電化10周年(※当時)。電化推進運動のスローガンが、「孫に電車と呼ばせたい」だったようで・・。


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