JR四国5000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

213系から223系への置き換えのタイミングで、JR四国からもマリンライナー用の車両を増備することになりました。何やら車両使用料の兼ね合いだそうで・・。さて、それで導入されたのが5000系です。一番5000系らしい画像をのっけてみました(笑)

 

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こちらは瀬戸大橋25周年記念ヘッドマークが付いていた時代のもの。本四を結ぶ大動脈ももう四半世紀ですか。

 

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乗車時には乗務員室の車掌台にスタンプラリーのスタンプが置かれていました。祝、瀬戸大橋開業25周年。

 

そうこうしているとこの通り30周年ですもんねぇ(笑)

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カラーは2種類存在します。車内も微妙に違うのでまたご案内します。

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さて、まずは5100形から。つりあがった配置になっているライトがかっこいいですね。グリーン席と普通車指定席の合造車で、首都圏で使用されているE217系の2階建てグリーン車の鋼体をまんま流用したのだとか。横須賀線の2階建てグリーン車と言った方が分りやすいでしょうか。このような関係から、予讃線の観音寺以西には乗り入れ不可とのこと・・。


側面には、岡山の桃太郎伝説にちなんだロゴが貼られています。それぞれ編成により異なり、イヌ、キジ、サルが存在します。


自由席車との比較。設計は合わせられていないので、非常にやっつけ仕事感が否めません。


デッキです。外側にはグリーン席と指定席である表示と、車椅子スペースの表示、半自動ボタンがあります。ドアは化粧板が貼られていないものです。料金不要の自由席のドアには化粧板が貼られているだけにこれはどうかと思いますが・・。まぁ関西の車両と関東の車両の合わせ技と言われれば納得しないでもないですが、特別料金を取るだけの空間の車両だけに、ここは化粧板、貼ったほうがいいと思います。

 

両側には半自動ボタンが設置されています。ボタンはなぜか西日本仕様ですね(笑)

 

上階へ向かう階段と下階へ向かう階段との間にはゴミ入れが備わります。大きさ的にもJR東日本グリーン車のそれと同一です。

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平屋席は、車椅子の方の利用を想定した指定席となっています。


座席です。両側1人掛けのリクライニングシートとなっています。


全展開の図。肘掛は跳ね上げることもでき、固定用のベルトなどもついています。それにしても目の前がトイレの壁、1人掛けということもあり引きこもりサンにはぴったりの座席と言えそうです。

 

そのトイレです。バリアフリー対応で面積もそれなりに割いて設置されています。

 

向かい側にはヒーターと握り棒が設置された以外は何もありません。ここはトイレ待ちスペースなのでしょうか・・。都合、先に載せた座席の向かい側の席はここを含めて自席の占有スペースとなっているわけですが(笑)

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階下席、普通車指定席です。213系時代から指定席は存在しましたが、着席保証以外のアドバンテージが存在しなかった当時から比べると少し前進したのかなぁという思いです。階下席なので瀬戸大橋の眺望という点では大幅に後退しておりますが・・。

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天井です。2階建て車として、やはり階下席は天井がフラットであり圧迫感は否めません。

座席です。回転リクライニングシートで、JR東日本の普通列車グリーン車に搭載されているそれに近いものですね。異なる点といえば、リクライニングだけでなく座面スライド機構も追加されたことでしょうか。

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回転リクライニングシートではありますが、リクライニングはごくわずかです。ちなみに手前のピンクの座席、これがリクライニングめいっぱいです。テーブル類の設備もなく、あまり良い印象ではありませんね。以前の指定席が自由席車と同じ座席であったことを考えると、随分と進歩したほうではありますが・・。

 

なおシートピッチはJR東日本の普通列車グリーン車と同等ですので、窓割りは合っています。

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荷棚はありませんので、片側1列分を潰して荷物スペースが取られています。

 

その後訪れてみると、荷棚の奥に何かが‥。

 

非常時脱出用のハシゴでしょうか。災害も他人事じゃ無くなってきていますからねぇ‥。


グリーン車へは階段を上っていきます。途中壁面にはブーケが飾られています。

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階上席、グリーン席へと参ります。ちなみに床にはカーペットがひかれており、騒音の低減を図っています。

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壁面にはブルーリボン賞受賞のプレートが。但し、受賞はこの5100形のみだそうで・・。

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天井です。グリーン車であるにも関わらず、首都圏グリーン車にはあるスポット空調やSuica読み取り機(あ、これは違う)などの設備はありません。黙って瀬戸大橋の景色を楽しめと・・(笑)

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座席です。普通席とフレームは同じながら、ヘッドレストを厚くしたり、背面テーブルの設置、リクライニング量の違いなど、小さな格差が付けられているようです。しかし、このリクライニング量はグリーン車としてはちょっと・・。まさか指定席のあのリクライニング量のセコさはこのグリーン車との格差付けのために!?(^^;; 

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荷物スペース。グリーン車は両側設置となっています。一つ気になったのは壁面の出っ張り。これはもしや、種車の壁面テーブルの跡・・。もう少しなんとかならなかったものか・・。

 

板面にはマリンライナーのロゴが入れられています。

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こちら後期増備の車両。赤系の座席となったことでメリハリがつきましたね。

 

座席です。背ズリ中央のモケット色が赤となった以外は変わりません。

 

なお、種車の鋼体をまんま流用しているため、シートピッチが指定席車よりも広げられているばっかりにガッツリ横が窓枠といった席も存在しています。眺望が売りの階上席グリーン車、そして景色が売りのマリンライナーにしてこれはちょっとヒドいんでないかい?製造、川崎重工で一緒にやっちゃったほうがよかったのでは?

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荷物スペース後ろの座席です。固定式のテーブルがついていますが、背面テーブルに比べると面積が極端に狭いためあまりおススメできません。


最前面、パノラマグリーン車です。ここの座席は「マリンパノラマ席」として階上グリーン車とは別枠での購入となります。4席しか無いため、空席であっても「△」の表示が付いているスペースとなっています。大迫力の前面展望、4席のみのショート空間のため、知る人ぞ知る穴場席となっています。


窓はパノラマグリーン車だけあって大型です。


天井は冷房吹き出し口とスポット照明のみ、夜間走行時はかなり薄暗くムーディーな雰囲気に。こういう車内作りは、どちらかといえばJR西日本寄りですね。しかしその薄暗さを補うスポット照明くらいは欲しいものです。

 

座席です。高松方を向いたときはテーブルが無いため、インアームテーブルが設置されています。そのため階上席と比べてアームレストもちょっぴり豪華になっています。


座席は運転台側の席のみセミハイデッキ構造となっています。同じ高さでは乗務員によりせっかくの展望が妨げられてしまうという理由なのでしょうね。それでも表示灯などによる鬱陶しさもあるので、座席を指定するときは右側のC・D席の方がいいですね。

 


というわけでセミハイデッキ席部分。乗り降りの際にズッコケないように気をつけましょう。

 

マリンパノラマ席のみの特典として、座席裏の網ポケットにブランケットが仕込まれています。まぁ地味すぎてあんまり気付かれていないのが悲しい点・・。


自由席車は223系5000番台そっくりそのままとなっています。違う点と言えば、スカートが強化版になっていないこと、JRマークが四国らしく水色となっていること、でしょうか・・。多少の違いはあれど基本的には同一です。
 

車内です。こちらも京阪神地区の223系2000番台とほぼほぼ同一です。

 

ドアです。まぁアーバンネットワーク圏在住の私としては見慣れたものです。四国へ行くというのに、姫路あたりまでで見慣れた光景が1時間後にデジャヴ的に目に映るわけで・・。

 

で、LED表示機が設置されたドアです。

 

半自動対応ボタンです。高松駅にて使用することができます。

 

車端部です。仕切り扉手前は緩くスロープとなっているので、足元をさらわれないように注意しましょう。

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最前面です。画像は併結時の貫通状態です。223系列で通り抜けを考慮しているグループはかなり少数派ですね。とは言え、5000系に関して言えばマリンライナーのほとんどが5両編成以上で運転されているわけで、3両編成での運転時以外は先頭には立たないのですが・・。それにしても、左上のブラックボックスが気になります。


なお併結時の場合は、車掌台側は客室として解放されています。最近では車掌台側に立ち入ることが出来る車両も少なくなりました。

 

天井です。仕様共通化の副産物的なものではありますが、照明にはカバーが掛けられラインデリアも連続調です。その実、223系って首都圏の普通列車よりもはるかに造るのにお金が掛かっていると思うんですよね。


窓です。瀬戸大橋からの眺望を考慮して中折れ式の換気窓ではなく、一枚窓となっています。ここが2000番台との違いでしょうか。

 

座席です。まずは転換クロスシートから行きましょう。2000番台の後期車で導入されたものと同一品です。
 

座り心地は扁平であまり褒められたものではないですね・・。近年は後述のモケット貼り替えが進み、多少JR西日本感が減ったように思います。

 

ドア横の固定クロスシートです。

 

座面角度的にはこちらの方が自然に作られているような気はします。微々たる差ではありますが‥。

 

優先座席部分です。ヘッドレストカバー上部を緑色にしてピクトグラムを右上に配置しています。

 

ドア横には補助椅子が設置されており、ラッシュ時以外で使用することが出来ます。

 

開いてみました。大穴が開いたそれで、18きっぷシーズンともなると激しい混雑となる同列車だけに「座れるだけマシ」程度に思っておくのが幸せです。

 

車端部はボックスシートとなっています。妻面側がわずかに狭くなっていますが、それでも仕切り扉の大きさを少しだけ無視し、なるべく幅を広げようとした痕跡が伺えます。仕切り扉とクロスシートとの関係は永遠によろしく無いままなんでしょうね・・。

 

優先座席バージョンです。ドア横側の席は戸袋のせいで窓枠は使えませんし、それに対する補償もありません。せめて肘掛が欲しいところ・・。
 

さて、5000系も登場から15年が経過し、各部の劣化が見えたのかモケットの変更が実施された編成が出てきています。
 

というわけで座席です。ワインレッドのモケットへ貼り替えが実施されました。

 

7200系を思わせるものですね。いいんじゃないですか、JR西日本の更新モケットのそれよりも見た目にも肌触りも上を行っていると思いますよ。

 

優先座席部分はこの通り。ヘッドレストのみで区分しているのは変わりません。

 

固定クロスシート裏も同様に変更済みです。

 

ボックスシート部分です。スペーサーもきっちり貼り替えられていますね。

 

また運転席も同様にモケット変更されています。