なぜ、地方に行けば行くほど、「貧困」は目に見えにくくなるのか? | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 水道代、自殺率が全国でもトップクラスの南魚沼市で、高齢者の非課税世帯の水道料金を1300円安くする福祉減免制度の存続等を求め、署名活動をしている黒岩揺光です。

 

 以下が署名チラシになります。

 

 

 

 

 

 このチラシが新聞折り込みされて以降、多くの方が郵送で署名を送ってきてくれております。

 

 

 

 本当にありがとうございます。

 

 今回のブログでは、私がこの署名活動をする理由をお伝えします。

 

 この地域では、よく「貧しい人って本当にいるが?」(いるの?)と聞く人がいます。

 

 2021年、人口5万人のこの地方都市で20人の方が自殺しました。これは全国でもトップクラスの自殺率です。

 

 生活保護で生き延びている方が243人で過去最高。

 

 生活困窮の相談をする方が述べ4000人。

 

 時給900円とか1000円。雪国で光熱費は他の地域より余計かかり、さらに水道代やごみ袋代は全国でもトップクラスに高いのです。「貧しい人なんているが?」と聞く人がいますが、「いないはずがありません」と答えたいと思います。

 

 実態は多くの人が困っています。

 

 しかし、政策決定する議場には、貧しい人はあまりいないと思います。議場にいる方は、市の幹部か議員だけです。議員は年間50人勤務で450万円。市幹部は課長や部長クラスなら、年間600~700万円。市長は年間1200万円。傍聴席の市民に貧しい方がいる場合がありますが、それを除けば、政策決定がされる議場にはこの方たちはおりません。

 

 時給900円とか1000円稼ぐ人たちとは別世界で暮らしている人たちです。

 

 それでは、「貧しい人って本当にいるが?」と聞く方に、私の知り合い、Aさんをご紹介します。

 

 「孤独感で一杯」だとぼやく、知り合いのAさんとは2年前に知り合いました。

 

 私がいつもの様に自転車で走っていると、Aさんは自宅前の庭に立っていました。80代の女性で、1人暮らしだそうです。

 

 息子さんが数キロ離れた所に住んでいるそうですが、「雪が降ったって、屋根の雪下ろしになんて来てくれない。早く死んでくれって思っているのじゃないかな」と言いました。

 

 私は自分の6歳の長男や5歳の次男が将来、私のことを「早く死んでほしい」と思っているなんて絶対思いたくありません。

 

 Aさんは年金6~7万円で生活しています。光熱費や食事代ですべてなくなり、貯蓄なんてありません。

 

 水道代を節約するために、同じ水の風呂に1週間入り続けます。

 

 電気代を節約するために午後9時には必ず家の中をすべて暗くします。

 

 米は30キロで1年間足ります。

 

 米4合炊き、それを10に分け、10日間食べ続けます。

 

 最近の食材費の高騰で、肉や魚を買う頻度が減りました。

 

 月に1回、市民バスに乗って病院に行き、その帰りに近くのスーパーで食材を買って、この時だけタクシーで帰ります。

 

 他の食材はすべて生協に届けてもらっています。

 

 コロナで友人と会う機会もなくなり、地元の交流サロンに行きたくても、公民館まで歩くのが難しいと言います。

 

 送迎を頼める友人もいません。

 

 もう5年以上外食なんてしていません。市外へ出たのが最後いつなんて覚えてもいません。家と病院を行き来するだけです。

 

 先日、Aさんにこの署名を持っていくと、「水道代が上がるんでしょ?もうどうしようかと思って」と言いました。

 

 Aさんが6月分の水道の検針票を見せてくれました。

 

 

 黄色くした部分に注目してください。

 

 「使用量 8M3 水道料金 1155円」とあります。

 

 本来なら、使用量が8立法メートルなら料金は2460円のはずです。

 

 しかし、平成24年から続いている「福祉減免制度」によって、Aさんの料金は1155円まで割引されてきたのです。

 

 下水道料金1925円と合わせて、合計で月額3080円で済んでいました。これでも他の自治体と比べたら高いですね。

 

 それでは、9月からAさんの料金はどのくらいになるのでしょう。

 

 新しい料金表をご覧ください。

 

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 Aさん宅の口径は13MMですので、基本料金は2460円から1628円に減額されますが、使用量1立方ごとに、77円かかります。

 

Aさんの月の使用料は8立法メートルでしたから、8 X 77 = 616円 となります。

 

 これに、基本料金1628円を足すと、2244円となります。

 

 つまり、現在1155円しか払っていない水道料金が、9月からは2244円となるわけです。下水道料金と合わせると、4169円となります。毎月1000円以上の出費となります。

 

 私がAさんに説明すると、「もうどこ切り詰めたらいいかな?切り詰めるところないよ」と嘆きます。

 

 「夏のエアコン代切り詰めたら熱中症になるし、、」とAさん。

 

 Aさんは、「なんでこんなに高くするの?」と私に聞いてきます。

 

 私は答えることができません。

 

 唯一、答えられる理由があるとすれば、3月議会で審議された給水条例案について「議会で賛成する議員が多かったからです」としか言えません。私、中沢道夫議員、川辺きのい議員意外全員の議員が、林市長からの提案に賛成したからです。

 

 繰り返しますが、市の基金は過去最高額になっています。この福祉減免制度を廃止する理由はどこにもありません。

 

 Aさんの様な方は多くいると思います。

 

 しかし、なぜ、「貧しい人って本当にいるが?」となるのでしょう?

 

 なぜなら、地方に行けば行くほど、貧しい人ほど声を上げにくくなる現実があるからです。

 

  私はAさんに聞きました。「林市長に署名渡す時、一緒に渡しに行きませんか?」と。Aさんは少し考えた後、「私、そういうところに出るのはちょっと」と言いました。

 

 Aさん同様、独り暮らしをしている80代の女性Bさんは、車が運転できないため、毎週1回、近くに住む友人が運転する車に乗せてもらい、スーパーで買い物をしています。このBさんにとっては、この友人との人間関係がライフラインとなっています。何があっても、この人間関係を壊すわけにはいきません。だからこそ、声を上げたくても上げれなにのです。もしかしたら、この友人は林市長の支持者かもしれません。どれだけ生活が苦しくても、声を上げることで隣人との関係を悪くさせることだけは避けなければいけないのです。これが地方の実情なのです。

 

 地方に行けば行くほど、貧困が見えにくくなるのはこのためです。

 

 地方に行けば行くほど、貧しい人たちにとっての最後のセーフティーネットは地縁血縁の人間関係なのです。それを壊しすことだけは避けなければならない。

 

 だから彼ら、彼女たちは声を上げない。だからこそ、私たち議員は彼ら、彼女たちの代弁者にならないといけないのです。

 

 富裕層たちは、「貧しい人って本当にいるが?」となり、福祉減免制度の廃止を伴う給水条例案が賛成多数で可決されてしまうのではないでしょうか?

 

 多くの方からの署名をお願いします。署名をしたい方は私にご連絡ください。署名用紙を持っていかせていただきます。 080 4163 4664

 

 または署名用紙をご自身でプリントアウトをし、それを郵送してもらっても構いません。

 

〒949-6681 南魚沼市余川2655-7

 

 よろしくお願いいたします。