紙飛行機集コンプリート&新作機 | 北アルプスのほとりからですが、何か?

北アルプスのほとりからですが、何か?

仕事の都合で、群馬から長野は信濃大町に居を移すことになりました。

朝の雨にはちょっと面食らいましたが、午後になって晴れ間が広がり、やはりまだまだ夏なんだなあということを実感するような天気となりました。気温の方は徐々に下がり気味なのでしょうが、まだまだ湿度は高いですね。気が付けば彼岸まであと1か月ほど。実は夏至から既に2か月も経っているんですね。暑さの陰で目立ちませんが、秋の足音はかすかながら聞こえてきます。そう言えば、起床してすぐ、虫の声が随分賑やかに聞こえました。自宅庭からでしたが、そんなのも秋を感じさせるもののひとつです。

さて、本日最寄りのセブンイレブン引取ということで注文しておいた書籍を購入しましたので、これで「現行の」誠文堂新光社発行紙飛行機書籍はすべて揃いました。

購入したのはこちらの2冊。

紙飛行機集3

新10機選 3

当然ながら、二宮先生の紙飛行機型紙書籍は他にもまだまだあります。昭和42年に子供の科学連載を開始された当時の機体を含め、かなり古い機体を集めているあの名作、「よく飛ぶ紙飛行機集第1~7集」がありますが、こちらは第1,2,3,4,7集のみ所有しています。他にもちょいちょい発行されていたようですが、そのあたりは全くと言っていいほど入手できていません。ただ、今回は棒胴機が中心のもので今まで敬遠していたのですが、その性能と作りやすさから一気にハマってしまい、今回購入となった次第です。まあ気が付けば全部買っていたということになります。実はこの棒胴機、安価なヒノキ棒が使用できるということに加えて、胴体作製時間が大幅に短縮されるということもあり、特にお子さんにはお勧めのものではないかと思えてならないのです。あまり声はかけられないのですが、小学生あたりに紙飛行機を熱く語る上でも、意外と有効なツールとしてこの棒胴機は使えるのではないかと思っております。丈夫ですぐに作れてよく飛ぶんですからね。(笑)

本日は2機製作しました。いずれも既存の型紙の再設計版と言ったところです。

まずはこちら。ビーチクラフトボナンザです。

新旧ビーチクラフトボナンザ

向かって左側のものが「よく飛ぶ紙飛行機集第7集 プロフィール機編」収録の旧型(N-714)、右側が「にのみ康明の紙飛行機集 1」に収録の新型(N-1383)です。こちらの相違点はそれほど多くなく、フックが金属から胴体一体型紙フックへ、そして重心調整が板鉛から紙部品追加ということになります。紙部品が多くなったので、その分機種の厚さが厚くなりましたが、余り大したことではありません。プロペラのスピンナーが白から黒に変わりましたが、それはご愛嬌ということで。よく関係のデザインは変更なし。美しいフォルムは昔のまま引き継がれているという感じです。

続いてはこちら。ラジコンスケール機としても人気のある、フィゼラーシュトルヒです。

新旧フィゼラーシュトルヒ

左側が「よく飛ぶ紙飛行機集第4集」収録の旧型(N-291)、右側は最新版「新10機選 6」収録の新型(N-2645)です。こちらは既に写真でもわかるところがありますが、敢えて相違点を列挙したいと思います。

1.旧型は機首にクリップを付けて重心調整をするスタイルだが、新型は機種に板なまりを埋め込む重心調整に変更されている。(旧型製作の際、機首におもり穴をあけ板なまりで調節するように変更しました。)
2.旧型はクリップの設定がないが、新型には胴体一体型紙フックが付いている。(上記同様、旧型にフックを自作、胴体に取付け加工し取り付けました。)
3.窓の印刷が薄い物から濃いものに変更されている。
4.主翼裏打ち部品の形状変更及び面積拡大。
5.主翼上面に化粧板とも言える上反角固定部品が追加されている。
6.水平尾翼取付方法変更。水平尾翼にスリットを設け垂直尾翼を避ける方法から、垂直尾翼根元にスリットを設け水平尾翼を避ける方法に 変更。個人的な意見ながら、旧型の方が理にかなっている気はする。
7.上記6の変更に伴い、水平尾翼強度補強部品が省略。

基本的なシルエットは同じですが、さてこういう設計変更がフライトにどのような影響を及ぼすのか、一度同一条件で飛ばしてみて確かめてみたいと思います。

さて、早速新型機の型紙コピーです。奇しくもお盆休み終りという時期ですから、早速棒胴機で行きたいと思います。