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横浜のファイナンシャルプランナー相談室「住宅ローンは銀行で借りるな」

相談実績1700件超の実務家FP平野雅章が、住宅ローン・火災保険・生命保険の不思議な常識に立ち向かい、リアルな選び方をお伝えします。

前回の記事で、景気が悪くても金利が上昇する、「悪い金利上昇」というのがあると書きました。

悪い金利上昇はどのような時に起こるのでしょうか。
現在、原因となりそうなことは、主に2つあると思います。

1つ目は、新興国の成長です。エネルギーや食糧が需要の高まりにより価格が上がり、これらを輸入に頼る日本でも物価の上昇が起こり、金利の上昇につながるという流れです。

2つ目は、日本の財政悪化です。日本の財政再建が進まず、金融市場で日本国債に対する信頼性が低下すると、利回りを上げなければ売れにくくなります。10年物国債の利回りが上がると、住宅ローンの長期固定金利型や長めの固定金利選択型の金利も、連動して上がります。 

固定期間の短い固定金利選択型や、変動金利型の金利は短期金利に連動し、国債利回りの上昇と直接連動はしませんが、国債の信頼性が低下し価値が下がれば、為替が円安になるリスクがあります。円安の結果、食糧やエネルギーの輸入価格が上昇し、物価が上昇すれば、短期金利の上昇につながる可能性が高まります。そうなれば、住宅ローンの変動金利型の金利の上昇も避けがたくなってきます。

ここで挙げた2つは、すぐに起こることではないとしても、いつかは起こる可能性が充分あると考えられます。住宅ローンは25年や35年といった長期間借り入れるものですから、その間に金利が大きく上昇しても何ら不思議はありません。住宅ローンで変動金利か固定金利かを考える時には、金利は上がることを前提にしてみてください。

全員が固定金利にするべきということではありません。金利の上昇に耐える余裕があるかを試算した上で、金利タイプを選んでほしいのです。

住宅ローンの相談は横浜FP事務所まで


金利の上昇には「よい金利上昇」「悪い金利上昇」があるというのが、前回の話でした。


まず、「よい金利上昇」ですが、景気が上向くと思うと、会社はお金を借りて設備投資をしようとしたり、個人も不動産を買おうとしたりします。お金に対する需要が増えますから、金利も上昇するのが自然ですね。つまり、景気が上向くと金利が上昇するということで、「よい金利上昇」と呼ばれます。


ちなみに私が社会人になったばかりのころは、まだバブル時代でした。住宅ローンの変動金利は8.5%でしたが、1年の定期預金の金利も6%でした。それが当たり前だったので、何の疑問も抱かなかったですし、今の低金利など誰も予測していませんでした。わずか20年ほど前の話です(わずかではないかもしれませんが)。


ここで言いたいのは誰も将来の金利など予測できないということです。


でも、「日本はこれからそれほど景気が上向くこともないから、金利の上昇もたかが知れているんじゃないの」という意見も聞かれます。


そこで、もうひとつ知っておきたいのが景気が悪くても金利が上昇する、「悪い金利上昇」です。「悪い金利上昇」については、次の記事で。


住宅ローンの相談は横浜FP事務所まで

今回の記事では、住宅ローンの相談で最もお客様に知っていただきたいことについて、書きたいと思います。


あなたは不動産業者さんやマンション販売業者さんに「みなさん住宅ローンは変動金利で借りていますよ」と言われるかもしれません。「でも、金利が上がることがあるのは不安だし・・・」と、変動金利固定金利のどちらにするか悩まれる方も多いはず。


変動金利と固定金利、どちらが得かと聞かれたら、「金利の上昇がいつ、どの程度の幅で起こるかによります」というのが本当のところ。


それ以外の回答は、全て金利の先行き予測を含んだものになりますから、正しいかどうかは誰にもわからないはずです。


そこで、私がお客様にご説明するのは、金利の上昇には「よい金利上昇」「悪い金利上昇」があるということです。


「よい金利上昇」と「悪い金利上昇」とはどういうことかは、次回の記事で。