【水曜小説】 怪虫芸者Ⅳ | せっちんの地獄へズンドコⅩⅩ(怒)!

せっちんの地獄へズンドコⅩⅩ(怒)!

うひょぉぉぉおおおずぐげらびんぼえええっ!


せっちんの地獄へズンドコⅩⅩ(怒)! するってぇとお医者は往診の帰りに肉体関係があるに違いねぇ看護婦とこの店に寄って肉欲の思うがままに牛のランプステーキを200gを喰らいつつついでにワインとか嗜みながらねえ先生いつ奥さんと別れてくれるの? もうちょっと待ってくれよ、ぼくが婿養子だってこときみだって知ってるだろ。そんなこと言って、義父の院長先生が死ぬまで待ってられないわよ。あ悪い、女房から電話だ。いやだもう先生ったら……そのスダレ頭を毟り取ってやるから。とか楽しいおしゃべりに夢中になってバッグを忘れたと思われるのだがしたがってお医者のドクターバッグなら毛抜き刺抜きに準ずる物またはその物ズバリを持っている可能性はかなり高いのではないかと考え失礼ながらバッグの中身を拝見することにいたしました。すべからく中には聴診器や反射鏡とか医者らしいってか医者なら当たり前のブツだから逆に期待してってかこの場合”逆に”ってなんの逆だかてめーで言っておきながらわかんねーし、まあ爪から毛が生えた緊急事態だからおいといてバッグの底まであさってみるとノコギリやらカナヅチとかその他もろもろ大工道具が出てきやがってああこの医者は外科なのかとか変に納得してしまっておきながらちと待てよ、外科医でもノコギリとかんなダイレクトなもん使うか? どう見ても植木屋が選定に使うノコギリだもんね。するってぇとおれが思った医者と看護婦の不倫が醸し出すサスペンスなイメージがイメージが崩れて植木屋って天才バカボンのパパじゃねえか。随分前にその手の本を参考に魔法陣を描いて悪魔を召喚しようとしたらなにを間違えたかバカボンのパパが現れたとかよせばいいのに再び召喚したらがきデカが現れたとかそんときは魔界にがきデカを還したことをすんげえ後悔したとか聴いたのだがまあそいつががきデカみてえなやつだから話しそのものが怪しいのだけれども今はそれどことじゃなくて物を挟むのには一番適しているのだが毛を抜くのにはかなり不適切な工具が出てきたのであった。『やっとこ(矢床)とは釘や板金、あるいは熱した鉄などをつかむための鉄製の工具。(一部省略)形状は二本の金属棒を蝶番でつないだもので片側が人が持つ取っ手で反対側の部分で物をつかむ。取っ手側は長く、てこの原理で人の力より強い力で物をつかむことができる。ペンチやプライヤーと構造や目的が似ているが基本的にはさむだけであり、物を切断する能力はない。by Wikipedia』とゆうわけでヤットコヤットコ剥き出したあ、オカマのマーチだらんらんらん。ってかなんで医者がこんな物持ってんのかまるで理解に苦しむのだがヤットコ自体がでかくて非常に苦しみながらもお箸で炊きたてのご飯を味海苔でくるんとする時びっくりするぐらい自分の器用な一面を発見した時と同じくらいの器用さで五ミリ程度の毛を挟んで抜いたはいいけどその爪の間から黄緑色の粘液が吹き出して思わず総毛立ったおれはうわあと叫んで何故か律儀にヤットコをひっつかんだままトイレの個室の方に駆け込んで習慣とは恐ろしいものでウンコするわけでもないのに慌ててズボンを降ろして洋式の便座に座ったのでありました。