おれはスーツケースをもって 彼女と駅に向かった
おれは彼女のスーツケースをもって 駅に向かった
言葉にするのはとてもむずかしくてむずかしくて
すべての愛はむなしく終わった
おれの愛はむなしく終わった
駅に列車がはいってきた おれは彼女の瞳をみつめた
駅に列車がはいってきた 彼女はおれの瞳をみつめた
とても寂しくて寂しくて寂しくてやりきれない
とても泣かずにはいられなくて
おれの愛はむなしく終わった
列車が駅をでていった 二つのライトが後ろに見えた
列車が駅をでていった 後ろのライトがにじんで見えた
赤いライトはおれの心
青いライトはおれのブルーズ
おれの愛はむなしく終わった
ああウィリー・メイ ウィリー・メイ
おれの愛はむなしく終わったのだ
- Robert Johnson「Love in Vain」(1937)

グーグルが翻訳したそこそこ面白い奇妙な日本語をおれがとっても素敵にわかりやすい詩に更に訳してみたのだ。いわゆる”愛しいひとが列車で街を去ってゆく”ブルーズで日本にも散々あるテーマなのだが、ブルーズでの列車は日常に欠かせないものなのでガッタ、ガッタと続くギターのリズムは線路を走る振動を表し、歌に対応する高音のメロディーは列車の汽笛や車輪の軋みを表しているのだ。ロバジョンは非常に感情的でヒステリックな演奏と歌が特徴なのだが、この曲は感情を抑えてとっても優しい演奏になっているのだ。”赤いライトはおれの心 青いライトはおれのブルーズ”そこんとこに去っていく愛しいひとに悲しみや嘆きを抑えた優しい視線がおれには垣間見えるのだ。