長崎の空を旅して(きまぐれ④) | うろんころんしてみる隊

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うろんころん・・・って何かって?九州弁でして、標準語に解釈するとウロウロと「散策している」「徘徊している」・・・どちらでしょうかね?
傍から見ると限りなく後者に近いわたくしの、人生の糧にもならないつぶやきを書き留めて行こうと思います。

♪ハ~芝になりたや箱根の芝に~♪の出だしで始まるのは「諫早のんのこ節」

参勤交代にて箱根の関所でのひと悶着後、酒盛りの場にて踊られたのがルーツだそうで、のんのことは「愛らしい」という意味だそうです。

諫早モンは平皿が四枚揃うと、どうしても両指に挟んで鳴らしたくなる衝動に駆られるらしい。(*'▽')ノノ ”カチカチ☆ワタシモ鳴ラセマスゾ

 

すっかり定番化させてしまった長崎の空シリーズですが、今回は以前呟いたこちら諫早の空。

 

ちょっと寄り道をさせてもらって・・・(いや抑々正道を歩む事がなかろう・・・)

 

長崎街道ことシュガーロードにて花開いた数々の「銘菓」たち。

南蛮貿易によってもたらされた「砂糖」は、九州の道を通りその地その地に多くの名物菓子が生まれました。長崎の名物といえば・・・不動の「カステラ」かしらん。

蝙蝠マークの老舗カステラ屋さんの「五三焼カステラ」は別次元に美味しかった・・・。

 

密かに田舎の個人でされている菓子店の中にも、カステラや他にも極上に美味しいものがあるのですよね。レモンケーキやマルボーロ、桃カステラなぞは長崎らしい春の銘菓。多良岳のもたらす豊富な名水とシュガーロードならではの「甘い出会い」が菓子職人さんの技術によっておりなされ、長らく地域の人々の口を楽しませてきました。

少し前までは「冠婚葬祭」や「お礼お詫びの品」といった人々の交流の中に必ず存在したものでもありまして、まさしくおもてなし文化の贈答品として頂くものでありました。

然し原材料高騰や後継者不足といったご時世もありましょうか、個人の菓子店はぽつりぽつりと姿を消しつつあります。サビシイ・・・。

 

ところで、南蛮のハイカラさんなお菓子の数々も美味しいのですが、華やかさはなくとも静かに佇む長老のようなお菓子がこの地にはあるのですよ。

それこそが「諫早おこし」

同じく長崎街道のひとつ大村にも「へこはずし」というおこしがあります。お米(干飯)と水飴と黒糖というシンプルな材料にて作られているおこしです。

干拓とともに米どころでもあった諫早。諫早おこしは「唐灰汁と塩」に漬けたもち米を干し、むしろに巻いて一年程ねかせたもち米を使ってあるのが特徴なのだそうです(老舗森長さん曰く)

風味豊かで、甘くまた歯ごたえがあって、一つが二つ・・三つとついつい手が伸びてしまう。

王道の黒糖もいとよろしですが、もう一品の捨てがたきものはこちら!!

「ピーナツおこし」

父からもらった金平糖と一緒にお皿に盛ってみました。いえ・・・袋を開けたらついつい手が出てあっという間に・・・・袋の下にあるちょっと砕け気味のものしかノコラナクッテ(*´▽`*)

 

金平糖もポルトガルから伝わった南蛮菓子のひとつですね。

(猫足は一緒にはいっていたラムネ・・・金平糖はコーヒーに入れて戴きました)

 

休憩中口に放り込みボリボリといわせているところに電話が掛かってくると困るのですが(笑)あの軽いようで歯ごたえのある触感はかなり癖になりますよ。

 

甘いもんばかり推しておりますが、同じく多良岳の名水と米どころの地を生かした美味しい地酒もありますヨ(杵の川さん)。

 

さて、潮受け堤防にて閉め切られた・・・かつては海だったこの湾内も、今は淡水となり新たな生態系を作り出しています。静かで穏やかな水面は、昔も同じく夕陽を映し出しておりました。

 

もうひとつ、潮受け堤防の外側から見た長崎の空の一面。

海際にある岩場は、「スクイ漁場」といって有明海の干満差を利用した縄文時代頃からある漁法で、魚礁周囲の潮が引いた際に取り残された魚を獲り囲うための石垣となります。

 

失われるものと残っていくもの。

春の潮は、波を寄せまた引いていく。