零下に枯れた草草の足元を覆うかのごとく出でたる若草よ
菜の花の黄色く染まる端々に静かに小さく佇むほとけのざ
緋色に染まる河津桜の舞い踊り温もりを知る木々たちの蕾
花も弾ける木瓜の花丸みを帯びた朱の膨らみは稚児の笑み
冬の衣を剥ぎ艶やかな白肌をみせるは木蓮辛夷の白無垢か
そなたらは教えもせぬのに四時の番を知っている
われわれは暦をよんで春を知るそなたらの姿を見
おやおやそうかと四時の春音にようやく気がつく
そなたらは知っていたのか?日の入りの遅くなり
日の出も早まる北の地球に現われる万物の脈動を
雨粒の落ちる田畑にも道端にも土や草草の鼓動がうまれる
もやの掛かる自然の彼方此方から伸びよ伸びよとの号令に
見ぬ間に野草の覆う端よくよく見ると小さき草達の披露宴
萌葱色の立ち姿に桃色の小さな小さな髪飾り若草を称えて
見送る枯草の晩節は次に栄える世代にむけた肥しとなりて
この数日の温かみに目を覚ます春の彩。然し雪山のニュースを目にすると、日本列島でもこれ程表情の違うものかと驚かされます。
結局、冬の間に積雪を見る事はなかったものの、三月のなごり雪もあるのだから、まだまだ春を行きつ戻りつとしながら一雨一雨に温かみを感じて過ごすのでしょう。
三月は倅をはじめとして親族の誕生日が続きます。
なんてったってわが推しも三月が誕生日だった(*´▽`*)♡
「もうケーキなんていらないよ」とつれない倅一号ですが、そんな事云われても他のみんなが食べたいんだよ~と本人以外が勝手に盛り上がっている始末。
あなたがこの世に生まれてきたように、あなたを誕生させた命の襷がこれまでずっとずっと繋ぎ渡されて来たんだよ。
あなたの父母、祖父母たち、曾祖父母たち、高祖父母たち、さらにずっとずっと間違いなく繋がって来た命の襷が必ずあって、誰かが欠ければなかった存在。
その多くの人たちの姿は今はもうないかもしれないけれども、こうして継いで継いで繫げたきたものの証が今こうして鼓動を鳴らしているあなた。
あなたを作り出しているひとつひとつに、誰かの持つ絆がひとつひとつと生きている。
生きものたちが歓び花開かせる季節にその仲間入りをした今世唯一のあなた。
どんな理屈でも打ち壊せない「命が生まれてくる」という人智を越えた営みの瞬間を目の前にした時に、その頭の重みを心臓の鼓動を・・・小さな口から頼りなくも吐き出される呼吸を・・・薄い皮膚の中を懸命に流れていく血の色を・・・己の及ばぬ力によって当たり前のようにして生み出されたその神秘をどうして忘れることが出来ようか?
十数年の月日のうちにかつてはかすかな寝相の動きにでも素早く作動した「母親センサー」も電池が弱ってしまったけれども、いまだに「余計なお世話の老婆心センサー」だけはちゃっかりと作動して鬱陶しがられるわけでして、今こうして生きてくれていることにひとり感慨深く我が子を見つめるのであります。そして呟く余計なひとこと・・
わが子にあれやこれやと希望を持つことはないけれども、その命の襷を繋いできた人達がいるように、皆に顔向けができるよう最期まで己に恥じない生き方をしてほしいかな。
古臭いけれども、あなたがこれまで生きて来られたということは多くの方々に助けられて生きてきたのだから、自分が出来得ることを世の中に還元していってほしいと願います。
春に花咲き時が熟せば実を結ぶ。それらは一つ一つ持ち味の違う花たちよ。
子の誕生も親のうまれづき。わたしの命を繋いできてくれたご先祖様にも感謝。
