春はまだかいな | うろんころんしてみる隊

うろんころんしてみる隊

うろんころん・・・って何かって?九州弁でして、標準語に解釈するとウロウロと「散策している」「徘徊している」・・・どちらでしょうかね?
傍から見ると限りなく後者に近いわたくしの、人生の糧にもならないつぶやきを書き留めて行こうと思います。

暦では大寒名を成し列島はどこもかしこも冬盛り

冠雪知らず九州ならば冬を知るには空を見る

朝が冷えれば晴れなれどさすがの寒気は身に染みる

青空さんも上着を纏うか白雲をそぞろ引いて曇り空

 

大陸の空から押し寄せてくる風の冷たさ身に染みて

早くこいこい春の風

 

それでも日の入り遅くなり日の出も少し早くなる

冠雪知らずの九州なれど冬を知るのは草木共

季節が廻れば一様に冬の女神は蕾に口づけそうして

緋色に白にとそれぞれの草木が持つ色香を届けだす

 

春の花には到底真似できぬ寒さを忘れる天人の世と

見紛うばかりの芳香を澄んだ風に彩付けて

 

蝋梅の細工のごとし花びらよ

むせぶほど香り立つか梅の花

 

其方の残り香は不思議な迄に肌刺す風によく似あう

 

漱石は斯くの如く句を詠んだ

水仙白く古道顔色を照らしけり

 

其方の静かな立ち姿を「雅客」と呼ぶのは粋だろう

 

微かに薫るは艶やかな深緑の葉に散りばめた椿の花

厳寒に耐え毅然と花咲くねえさんたちにあこがれて

春を待つ花たちも密かに蕾を膨らます

 

 

裏の土手にたくさん咲いていたからと父が持ってけと手土産に

どこから来たのか宿り主不明のこの花は毎年静かに薫り立つ

 

誰かに見てもらおうと出しゃばらず唯花咲くことが吾使命だと

身を切るような寒風にわれ負けじと静かに静かに佇んでいる

 

其方の美麗な立ち姿 花瓶にさして春を待つ

あと暫くの冬を堪えれば暦のうえに春が来る