麻布台ヒルズギャラリーで開催されている「坂本龍一+高谷史郎 AMBIENT KYOTO–TOKYO」を見てきました。
以前、東京都現代美術館で開催された坂本龍一の展覧会にも行きました。そのときのことはブログに書いていませんでしたが、今回はまた違う空間で、坂本龍一の音楽と映像に触れる機会となりました。
今回の展示作品は《async – immersion》の1点だけ。
会場に入ると、横幅26.4メートルもの巨大なスクリーンが広がっています。私には縦横が1対12くらいに感じられる、かなり横長の画面でした。
この作品は、坂本龍一が2017年に発表したアルバム『async』をベースに、高谷史郎による映像と、ZAKによる立体音響で構成されたインスタレーションです。
2023年の「AMBIENT KYOTO」で発表された作品を、京都の展示と同等のスケールで展開。音響は、麻布台ヒルズギャラリーの空間に合わせて再構築されているそうです。
会場にはベンチが置かれ、座ってじっくり鑑賞できます。ひとつの作品に時間をかけて向き合う展示でした。
私が気になったのは、映像の中に現れる横方向の細い線です。
風景や物の姿が見える一方で、その色が横へ長く伸び、縞模様のようになっている場面があります。「この横のストライプは何を意味しているのだろう」と、鑑賞中も気になっていました。
写真を見返すと、スクリーンの光が床にも映り込み、鑑賞している人たちの姿まで含めて、ひとつの空間になっているように見えます。
音楽は約1時間、映像は約2時間。それぞれが完全には同期せず、繰り返し展開されているそうです。
音楽が一巡しても、映像はまだ続いている。そのため、同じ映像にいつも同じ音楽が重なるわけではなく、鑑賞するタイミングによって音と映像の関係が変わっていきます。
最初は画面の大きさや横長の形に目が向きましたが、この仕組みを知ると、流れている音と目の前の映像が、どのように重なっているのかにも興味が湧いてきました。
作品は1点でも、その中には変化し続ける時間があります。
映像の形や色を眺め、音に耳を傾ける。今回の鑑賞では、ひとつの作品にゆっくり向き合うことについても考えました。
【展覧会情報】
坂本龍一+高谷史郎
AMBIENT KYOTO–TOKYO
《async – immersion》
会場:麻布台ヒルズギャラリー
会期:2026年8月28日(金)~10月25日(日)
公式サイト:
https://ambientkyoto.com/


