長生殿は、金沢市の森八で作られている和菓子です。金沢市の名物であり、落雁の最高級品とされます.新潟県長岡市の越乃雪、島根県松江市の山川とともに、日本三大銘菓のひとつです。
1月のお茶のお稽古で出されたお菓子です。
お茶には色々な決まり事があります。
お茶のお菓子には
干菓子・主菓子と2種類あります。
干菓子(ひがし)は、水分の少ない乾いたお菓子で、手でとっていただきます。
落雁や金平糖、煎餅、などが干菓子に該当します。お茶では薄茶の時に出されます。
主菓子(おもがし)は、水分の多い生菓子、もしくは半生のお菓子です。練り切りときんとんなどは、上生菓子と呼ばれ、茶道では格式が高いとされています。お茶では濃茶の時に出されます。
お菓子の盛り方にも決まりがあります。
今回は真(しん) 草(そう)の盛り方を教えていただきました。
お茶には、真行草といった三段階の表し方があります。元々は書道の、楷書、行書、草書から来ているようです。
イメージとして、
真はフォーマル
行はセミフォーマル
草はカジュアル
真の盛り方
真は綺麗に列していたり、形が整っている盛り付け方。まっすぐに並べます。
数は奇数。
お客様の人数よりも多めの数。
草の盛り方
草は形もバラバラにバランスのいい盛り方。
これは吹き寄せでしたので、
バランスよく並べます。
表千家の場合は、中央より右下。
干菓子をいただく時は、
手でとって、そのまま手でいただきます。
長生殿の作り方がわかります。
👇
落雁とは?
落雁とは、米や麦、豆などの穀類を蒸してから作った粉に砂糖や水あめなどの甘味を加えて着色し、さまざまな形の型に押し固めて乾燥させた干菓子です。それぞれの素材となる粉に甘味を加えただけのシンプルな味わいが特徴のお菓子でもあります。乾燥させて作る干菓子ゆえ、口に入れた瞬間はかたさを感じますが、すぐにホロホロと崩れるように溶けてゆく繊細さを持ち合わせています。日本では、仏事のお供え物に用いられることが多いですが、茶道が広まってからはお茶菓子としても親しまれるようになったようです。