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iPhone写真家 SETSUKOのブログ

iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。



先日、私にとって非常に貴重な体験となる「日本画」のご指導をいただきました。

教えてくださったのは、私がお稽古をつけていただいている裏千家の茶人、佐々木彬文(りんぶん)先生です。

佐々木先生は茶人でありながら、日本画家、そして書家としての顔も持たれています。まさに「日本文化の体現者」と呼ぶにふさわしい、伝統文化への深い造詣と多才さを兼ね備えた、至宝のような存在の先生です。


今回は先生が描いてくださった馬の素晴らしい下絵に、私が色を乗せていくという贅沢な形で体験させていただきました。



泥の層から生まれる「燕尾色」

私が選んだのは、水干(すいひ)絵具の「燕尾(えんび)色」





驚いたのは、この色は深い泥の層から作られているということでした。

大地から生まれた色を、膠(にかわ)で練り、和紙に置いていく。




iPhoneで一瞬の光をありのままに記録するのとは違い、地球が長い時間をかけて作り出した「物質」を自分の手で扱っているのだと思うと、一筆一筆に心地よい重みを感じました。



「匁(もんめ)」が繋ぐ伝統の重み

また、画材を扱う上での発見もありました。

日本画材の世界では、今でも匁(もんめ)」という単位でやり取りをされるそうです。

デジタルな数値に慣れている日常から離れ、古くからの伝統が息づく単位で色を愛でる所作の一つひとつが、背筋を伸ばしてくれるようでした。




仕上げに添えた「あわじ結び」

さらに今回は、絵の傍らに添えるあわじ結び(淡路結び)」*も先生に教えていただきました。

水引などの結びの一つですが、一度結ぶと解けないことから「末永いお付き合い」などの意味が込められています。



筆を置いた後にこの結びを添えることで、作品に一気に凛とした空気が宿り、日本文化の持つ「祈り」のようなものに触れた気がします。

「ありのまま」を捉える視点

iPhoneで写真を撮るとき、私は過度な編集はせず、その瞬間の光を大切に切り取るようにしています。

今回の日本画体験でも、先生の美しい下絵を活かしながら、燕尾色が和紙に馴染んでいく「そのまま」の質感を生かすことに集中しました。




加工ではなく、その瞬間の「色」とどう向き合うか。

素晴らしいご指導をくださった佐々木先生、本当にありがとうございました。

茶道だけでなく、多角的な視点から日本文化の神髄に触れさせていただける幸せを、改めて噛み締めています。