【4月4日】この話が好きだ~サルオ(12組) | 西山夕焼け通信 61春

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京都西山の麓に育った子どもたち、
1970年に小学校に入学し、
1979年に中学を卒業した彼らも
すでに60代になった。
このブログはこれからの人生を
西山の夕焼けのごとく
あざやかに彩るために配信していきます 

 

 

「生きがいってみんな言うじゃないですか

生きがいがないと生きていけない、とか

生きがいを見つけなさいとかね。

夢を持たないととかね。

オレの生きがいってね、

こうして山に分け入って野イチゴを摘む

それをジャムにして、明日の朝、

パンに塗ってたべる

これが今のオレの生きがいなんです」

山中にログハウスを建て

家族4人で暮らしている

男性(当時40代)の話が

腑に落ちていた。

田舎暮らしの

雑誌の取材でのことだった。

 

 

サルオ(12組)の話を聞いて30年前に

取材で聞いた話を思い出していた。

サルオはワクワクしながら朝4時に起きて

和知へ車を走らせているのに違いない。

サルオが川へ飛び込むのは

アユが食べたいわけじゃない

アユをひっかけで捕るのに夢中なんだ。

 

「せっちゃん、

こんな大原野なんか自然がいっぱいと

思うてたらアカンで。

もっと豊かな自然はあるんやから!」

 

当日になってサルオは同窓会に来られなかった。

でも、年末に飲んだしな。

サルオと

和知へ一緒に行ってみたい

そして、自慢の自然暮らしを

見てみたい。

 

サルオ、またなぁ!