幕を閉じる地図の老舗。 | 狸おやじの山歩記

狸おやじの山歩記

広島を拠点に、楽しむ事だけを目的とした「せとうち山楽会」の隊長(狸おやじ)の活動日記です。

今朝10℃晴れ。今日何気なくテレビのニュース番組を見てたら、いきなり驚かされた。なんとあの【中国書店】が閉店と言うではないか。もうビックリすると言うか、ガックリというのか。ニュースの途中からでも身体と気持ちがガクンとなってしまった。知らない人がいるかもしれないので、【中国書店】って何だ?という方々にもチラッと説明すると。地形図から海図、市街地地図から航空写真に依る地図迄殆どの地図関係を網羅した。地図関係の専門店です。広島に来て間もない頃から、国道地理院発行の地形図を求めて。何度も購入に行った。流石に最近は足が遠のいてたが。ここぞという時や、未だ登って無い山に行く時には必ず出向いて。その山の地形図を買ってた。店主のオヤジさんは地形図の神のような方で。山の名前を言っただけで、さらりとその山の地形図を出して来て。簡単なルートやアクセスなんかを言ってくれたり。本当に頼れる山屋の強い裏方さんだった。広島で登山を趣味にしている人ならば。必ず一度は行った事がある筈だと思います。山の先輩から教えてもらって、本当に何度も通ったお店です。最近はデジタルの地図がパソコンやスマホから簡単に見られるようになって来て。ここ最近に登山やハイキングを始めた方々には知らない方々も多いと思いますが。本当に残念ですね。もう店主もかなりな歳だと思いますし。デジタル化された地図が普及した為に。遂に閉店と言う決断になったと思います。最近では山で地形図を出して、コンパス片手にっていう登山者の姿も少なくなりました。地形図もコンパスも持って無いハイカーや登山者も多いのではと思います。地形図に磁北線さえ引けないような登山者も沢山いるのが現実では。こうしたお店も次第に閉店していくのかなと思います。有名な大型書店でも地形図は扱っているが。名のある人気の山の地形図しか置いて無くて。中国書店のようには取り揃えてはいない。本当に残念な事ですが。一つの時代が過ぎ去っているのがなと悲しくなって来ました。明日にても最期ぐらいは出向いてみようと思ってるタイチョーです。