正月ボケで、すっかり遅くなっちゃいました。


1月1日、オーストリアで行われたスキージャンプ・コンチネンタルカップ・第10戦の結果。

金子祐介選手(東京美装)6位。
岡部孝信選手(雪印)9位
一戸剛選手(アインズ)18位
原田雅彦選手(雪印)22位
渡瀬雄太選手(雪印)31位


今回は坂野幸夫選手(雪印)のみが2本目に進めなかった。
K-1プレミアム Dynamite!!試合結果


PRIDEプライド男祭り2004試合結果


多くの方々がご覧になったであろう、2つの格闘技イベント。
結果はご存知だろうが、まだの方は上記からクリックを。


全て書くとキリがないので、一部感想を。


最も印象に残ったのは、柔道の滝本誠選手。
かなり苦戦を予想していたが、思った以上の出来。
試合としては確かに動きが少なかったかも知れないが、
神経戦というか、お互いの心の内が手に取るように感じ取れ、
まるで将棋の対局のようであった。


驚いたのは、滝本選手のポテンシャルの高さ。あのパンチ。
とても付け焼刃とは思えない。
もちろん、プロと比べては可愛そうだが、
基本的に「打撃」の身体の使い方が分かっているようだ。
「抜くべき時」と「抜くべき場所」とでも言おうか。
組み技系選手は、どうしても引き手に意識が行く為、
腕の力こぶ側(上腕二頭筋)に力が入ってしまうので、
パンチを打つと、“力んだ、硬い”動きになってしまうが、
滝本選手には、ほとんどそれがない。
これからの活躍を予感させるし、総合向きの素質を見た。



同じく、柔道の秋山成勲選手もポテンシャルの高さを感じる。
打撃も、恐らくかなり練習を積んだはずだ。
それとも、かなり“ケンカ”経験があるのか?
ただし、今回のボタ選手は、秋山選手にとっては組し易かったかも知れないので、次戦に真価が問われるだろう。


逆に、先程の滝本選手の解説とは逆の身体の使い方をしてしまうのが、吉田秀彦選手。
上半身、特に肩甲骨周りの動きの硬さは、打撃には非常にマイナスだ。
練習はしているのだろうが、
技よりも身体の力の抜き方を誰かが指導してやった方が良い。
ウェイトトレーニングもやっているとは思うが、
吉田選手のようなタイプは、ウェイトをやったら、
それ以上に力を抜く訓練に時間を割かないと、動きが悪くなる。
逆に、秋山選手などはかなりウェイトトレーニングをこなしているが、
意外にも動きはしなやかだ。
彼のようなタイプは、ウェイトをやることは、あまりマイナスにはなり難い。


ウェイトトレーニングが悪い、のでは無くて、
それぞれの選手のタイプによって、
その配分や併せて行うべき訓練を考えて行かないと、パフォーマンスが上がらない。


ただし、吉田選手の場合、今回の相手が悪かった。
ガードナー選手。
レスリングの金メダリストだが、非常に緻密な戦いをした。
ガードをしっかり固めて、決して無理な事をしない。
無駄な事もしない。余計な事もしない。
パンチはストレート系に絞っているため、ガードが崩れない。
不慣れな「総合」という場に、見事に順応していた。
初めて「総合」の場に飛び込んで来た選手の戦いとして、
教科書のようであった。



それにしても…。 曙選手、予想通りでしたな。
型通りの挨拶は止めておこうと思ったのですが、
やはり、けじめが肝心なので。


あけましておめでとうございます。
拙いblogではございますが、
少しでも読んで下さる方がいらっしゃるうちは、
何とか続けたいと思っております。


今後とも、宜しくお願い申し上げます。
寸法やカットなど、国際ルールに則ったスーツである承認を受けると、
このようなタグが付けられる。
FIS(Fédération Internationale de Ski =国際スキー連盟)
の認定である。


このタグが無ければ、試合には使えない。
つまり試合にも出られない。
それでも抜き打ち検査があるので、そこで失格も有り得る。
何故なら、体格に対してプラス何cm以内、という基準のため、
選手の体格が変化する事も多い為である。












こちらは後ろからの画。
カットの違いが良く分かる。
腰の辺りに余裕を持たせるか、肩甲骨の間あたりに余裕を持たせるか、
空中フォームなどによっても変わってくる。
もちろん、どの程度余裕を持たせて良いかは、ルールで厳しく定められている。
こちらやこちらのエントリーで、
スキージャンプ選手のウェア、「ジャンプスーツ」の話題を取り上げた。
様々な工夫がこらされている、という話だ。
話だけでは分かりづらいので、百聞は一見にしかず。
見ていただきたい。


この写真は、スーツを前からみた図である。
2種類あるが、カットが異なるのがお分かりいただけるだろうか。
どこにカットを持って来るかは、その選手のジャンプスタイルによるが、
動きやすさや、どこに空気を溜めて浮力を得るか、
最終的には個々の好みになる。
カットの数はルールで上限が決められている。
ダウンジャケットのように作ったら、空気を多く溜め込めるので、
ルール上はアウトである。


ちなみに、このスーツは同一選手のもの。
幾つかのパターンを作成しておき、練習の中で試しながら、
シーズン本番までに、主力となるスーツを確定するのである。
こちらのエントリーの続き。


前回、薬物不正使用(ドーピング)の発覚には“密告”などの
情報提供で発覚する事が多い、と書いた。
今回はそれに関して、詳しく。
前回同様、読売新聞の記事(2004.12月22日)を、
より分かり易く簡潔にまとめ、
表現も一部変えてある事をご了承いただきたい。



アヌシュ選手が所属していた陸上クラブは、シドニー五輪以降に移ったクラブで、
移籍以降に急速に頭角を現した。
アテネで同じく金メダル剥奪となった、円盤投げのファゼカシュ選手も同様の経緯を歩んでいる。

アヌシュ選手はシドニーでは17位だったが、翌年に83m39を投げて欧州ランク1位に。翌年の2002年欧州選手権で優勝。2003年世界陸上ではファゼカシュと共に銀メダルを獲得。
移籍したクラブのコーチは現役を退いてから日が浅く、コーチ経験は浅い。
「何故、結果が出たのか?」という声は、当時からあったようだ。

薬物使用の噂は、最初に競技現場や関係者の間から出て広まることが多い。
ファゼカシュ選手などは「薬を使っても捕まらない」と豪語していたとも言われている。
五輪の1年以上前から、国際陸連や世界反ドーピング機関(WADA)などに舞い込み始め、アヌシュ選手追求の布石となった「投てき集団」と名乗るグループからの密告状は、
「ハンガリーの投てき選手が特定の器具を使って、薬物検査で不正を働いている」という、写真付きの詳報だった。
この“密告”は、アヌシュ選手のかなり近い人物から出た、と言われている。
噂の域を出ないが、同じクラブ所属か、または以前の所属クラブの選手では?とも…。

薬物使用は、通常小さな集団の中で行われるらしい。“密告”のような情報漏れは、その仲間に入れなったか、疑問を持っている者から起きる事が多いようだ。


ある選手が、このようなコメントを。
「トップ選手の練習量はすさまじい。体力回復に皆が何かしらを使っている。違いはそれが禁止薬物リストに載っているかいないか。ただそれだけだ。」―――。




かなり以前のエントリーで、
「薬物とサプリメントの境界線は、ますますボーダーレスに」
というような趣旨の事を書いた。
記事にもある、“ある選手”が言っているように、
“ドーピング”とは、
「現時点」で禁止リストに入っているか、いないか、が論点になっているのであって、
現在、リストに入っていないものも、近い将来、禁止になる物も出て来るだろう。
また、ドーピングをアシストする側は、
現時点で禁止リストに入っていない物の中で、効果の高い物を探したり、作ったりするのだろう。
ここが、“イタチゴッコ”たる所以(ゆえん)だ。
ここはどのように、“明快”な境界線を設けるのか―。


それともう1点、気になった事が。
“密告”の多くが、「正義感」や「倫理観」という事よりも、
「美味しい思いをさせてもらえなかった事への、仕返し」という理由も多い、という点だ。


哀しいかな、これも人間。


良いんだか、悪いんだか。

昨日から、札幌に来ている。
無論、選手の指導で、合宿に帯同の為である。


写真を載せて、色々エントリーを書いたが、
こちらのamebloの場合、画像のサイズなどに制限があり、
面倒なので、こちらに載せるのは断念した。


そこで、こちらのblogに載せた。
大倉山のジャンプ台などの写真が載っているので、
興味のある方は覗いて見て下さい。

今日も寒かったけど、明日はもっと寒いらしい。
予想最低気温、マイナス8度!!
読売新聞に[薬物最前線・五輪の現場から]という記事が不定期連載されている。
12月21日の回は、アテネ五輪で話題になった、ハンマー投げ・アヌシュ選手のドーピング違反による金メダル剥奪事件。
室伏線種の金メダル獲得という、日本人には喜ばしい結末にはなったが、後味の悪さは、いまだに残っている。
何しろ室伏選手は、競技場に於いて“表彰台”の頂上に上れなかったのだ。
もし、今後室伏選手が五輪で優勝できなかったとしたら、
この事実は取り返しのつかない、大問題である。


さて、記事は長文なのと、
多少分かり難い点もあるので、
私なりに割愛したり、表現を変えて掲載してみた。
あくまでも、読売新聞の記事のアレンジであることを、ご了承いただきたい。



アヌシュ金剥奪の背景

室伏選手の繰り上げ優勝につながった追求は、一人のギリシャ人検査官の疑念が発端だった。
この人物は元ハンマー投げの選手で、ニコス・イェンデコス氏。
ハンマー投げの現世界記録保持者のユーリー・セディフ氏から直前に有力情報を受けていた。
「ハンガリーの投てき選手が過去3年近く、検査所で尿をすりかえる器具を使っている。ハンマーの場合、5投目後にトイレに行き、装着する。」
この情報を受けて、ハンガリー選手をマークしていたわけだが、
案の定、アヌシュ選手が5投目後にトイレ休憩に行った。
恐らくそこで器具を装着したものと思われる。
(直腸内に他人の尿が入ったゴム状の袋を仕込み、尿道口の付近まで管を体に沿わせておく。管の途中のふくらみを押すと、スポイトの様に尿が出る仕組み。)


すぐに検査所長に無線で連絡をしたが、競技の終了後の検査には検査所長が間に合わなかったのだ。
一旦検査終了を宣言してしまえば、それ以上何も出来ない、というしくみの裏をかいた形である。


そこで翌日の円盤投げに出場したハンガリーのファゼカシュ選手には、更なる重点監視を敷いた。
通常、一人が同伴する検査トイレに、イェンデコス氏と国際陸連医師の2名が付いたのだ。ファゼカシュ選手の顔色が変わった。
一人の目なら何とかごまかせるものが、二人がましてや確実に疑いの目を持っていたら、どうにもならない。
ファゼカシュ選手も何とかしようと考え、トイレとの間を3時間も往復し粘ったが、最終的に検査を拒否。金メダル剥奪となったわけだ。
「厳重な監視体制で器具が使えなかった為、トイレでは両脚を閉じ、指示しても手を体から離さないなど尋常では無かった。体を探ろうとしたら拒絶された。」
と、イェンデコス氏は当時の状況を明かす。


国際オリンピック連盟が本腰を入れたのはその後。
不正を発見出来なかっアヌシュ選手の再検査を要求。
その結果、すでに周知の処置になった訳である。


現役時代から室伏を知るイェンデコス氏は言う。

「コウジの人柄を知らなかったら、ここまで(追及に)躍起になったかどうか。コウジは、世界一の実力があるのに、いつも2位になるのをこの目で見てきた。何かおかしい。そう思ったのさ」。
元競技仲間の小さな友情も、追及の背中を押したようだ。

(結城和香子)




このような舞台裏があったとは…。
スタッフの方の尽力により室伏選手に金メダルが渡った、という事実を知ると共に、
完全に体内に痕跡があれば別だが、
やはり「検査」には現状では限界があり、
結局は「密告」による事前情報が不可欠、という事実だ。


それにしても、
共に現役を戦った“同士”が、
「コウジが勝てないのは、どう考えてもおかしい」
と周りの誰もが感じ取れるほど室伏選手の実力は抜きん出ていて、
疑う余地の無い能力を有している、という事が改めてうれしいし、驚嘆する。


ドーピングについては、またこの連載に触れて、
自分の考えを述べたいと思う。
サプリ&機能性食品:1日400IU(267mg)以上のビタミンEは有害:サプリ好きの米国民に衝撃走る【AHA2004速報】より。
(日経ヘルスHPより。尚、「AHA」とは“American Heart Association”米国心臓財団:の略)


1日当たり400IU、α-トコフェロール換算で267mg以上のビタミンEを摂取した場合、総死亡率が10%程度増える。AHAが11月10日、研究報告についての記者会見と同時に発表したこのニュースを米メディアはこぞって一面扱いで取り上げた。健康の増進や回復を願って、健康メディアや一部医師の勧めるままに高容量のビタミンEを取り続けてきた人々が受けたショックの大きさは想像に難くない。

 欧米を中心に世界各国で実施されたビタミンEに関する臨床試験結果を報告した19論文に基づくメタアナリシスに基づく研究で、11月10日のポスターセッションで、米Johns Hopkins Medical UniversityのEdgar Miller氏らが報告した。

 Miller氏らの研究グループは、1966年から2004年8月の間に発表されたビタミンEに関する論文のうち、1年間以上の追跡期間、10人以上の死亡が報告されている、死亡率が報告されている、などの条件を満たす無作為化プラセボ対照試験19論文について解析を行った。試験実施国は米国、欧州、オーストラリア、イスラエル、中国などで試験参加者は合計13万5967人。臨床試験のうち、1日400IU以上のビタミンEを投与していたのが11試験、400IU未満が8試験だった。

 解析の結果、ビタミンE投与量と総死亡率には正の相関関係が見られた。1日投与量がおおむね150IUを超えると非投与群より死亡率が高くなり、400IU以上では顕著に増加していることが分かった。400IU以上の投与を行った11論文の合計では、プラセボに対して総死亡は1万人あたり39人多く、相対リスクは1.04(CI:1.01-1.07、P=0.035)で有意な増加が見られた。400未満の8論文の合計では、総死亡はプラセボ群に対して1万人当たり16人少なかったが、相対リスクは0.98(CI:0.96-1.01、p>0.2)で有意な差は得られなかった。

 この報告のもっと深刻な衝撃は、本報告で有害性が指摘された400IUという用量が、米国栄養評議会(CRN)や日本の厚生労働省が規定したビタミンEの1日当たり許容上限摂取量を下回っていることだ。

 CRNではビタミンEの1日推奨摂取量を15mg(約23IU)、1日許容上限摂取量を1000mg(約1500IU)としている。日本でも第6次改定日本人の栄養所要量の中でビタミンEの推奨摂取量を男性10mg(約15IU)、女性8mg(約12IU)、許容上限摂取量を600mg(約900IU)と定めている。日本では現在、第7次栄養所要量の策定が進められているが、日米当局とも次期改定に当たっては何らかの形で本報告の反映を検討せざるを得ないだろう。





長々と難しい事が書いてあるが、
要は、
「ビタミンE」は摂取し過ぎると有害!今まで指導を受けて多く摂って来た人、要注意!!」
ってこと。
困った事には、厚生労働省が定めている“上限量”より、
遥かに低い量で、明らかに問題が生ずる、という事らしいのだ。


以前のエントリーで、“個別の栄養素ばかりに焦点を絞った食事法への疑問”に関する事を書いたが、
まさにこのような事が分かって来ると、
ますますその思いを強くする。
もちろん、食事のみで人の健康の全てが決まる訳では無いが、
今までの情報を信じて来た人たちは、どう思うのであろう。


これからも、様々な研究が進んで、
“現在良い”とされている事も、数年先には“悪い”行為になる事も多数出て来る。
情報には注意するのはもちろんだが、
私たちは何を信ずれば良いのか…。
以前のエントリーも是非読んで見てください。


分からない人は、何はともあれ、このblogを今後も読み続けて下さい。


なんてね…。


米国内科医会Annals of Internal Medicine誌、2005年1月4日号に掲載予定の原著論文

AHA(米国心臓財団)ニュースリリース