今季、トレーニングをサポートし、
世界選手権の複合団体で金メダルを獲得したメンバー、
サッポロノルディックスキークラブの加藤大平選手と、
最終戦の前日に祝勝会をやった。





皆さんが集まるまで二人で呑んでいたのだが、
そこではお互いに讃え合い、労を労った。




その中で、息詰まる団体戦の最中の面白い話を聞いた。






前半のジャンプを終えて五位に着けた。



4人が飛んでる最中は、敢えて意識を互いにさせないよう配慮し、
誰が何メートル飛んだとか、今何番だとか、
一切言わなかったそうだ。




だが、比較的ジャンプが得意でない選手がまずまずの飛距離を出した時、
誰かが弾んだ声で「…メートル行きました!!」と叫んだそうで。




だが、面白いことに、
それを聞いたからと言って、誰も必要以上に意識することも無く、
かと言って敢えて意識しないようにしている訳でも無く、
皆が非常に「淡々と」していたそうだ。




ジャンプが終わり五位に着け、
それほどのタイム差も無かったことから、誰かが「銅、行けますね」と口にしたらしいが、
それで意識するわけでもなく、緊張するわけでもなく、
チーム内が非常に「淡々と」落ち着いているのを感じたそうだ。


つまり、目の前の仕事、
自分に与えられたタスクを完遂することのみに集中する…


かと言って、必要以上に力んでいる訳でもなく。




本当にチーム全体が「淡々と」していたらしい。






いわば全員が「仕事人」状態だったのだ。






私が今季、サポートしていた選手たちに口癖のように言っていた言葉。




「淡々と。粛々と。」


「熱く。ユルく。」


「クリアな頭。燃える闘魂。」







最後は、こんな「感情」が、
物事の正否を分けるのかも知れませんな~
昨日、最終戦が終わって、
今日帰京。



ホントは昨日書くはずだったが、
とてもそんな余裕は無く…




朝までコースだったんで。




最終戦の写真、まだアップしてないのがあるので、
また後で追加、ということで。






最終戦が終わると、
毎年恒例で、選手会主催での選手だけの打ち上げがある。



試合がナイターだったので、
始まったのは夜11時近く。




ススキノで朝まで盛り上がった(と言っていた)らしい。



翌朝会ったら、皆さん声はガラガラ。
顔は浮腫んでパンパン。






ま、一年頑張って来たんで、この日ぐらいは、ね。


選手にとっては、忘年会みたいなもんで。







で、コーチ含めた我々スタッフは、
スタッフのおじさん軍団のみで打ち上げ。




こちらも朝5時くらいまで痛飲。



途中からベテランの岡部選手、
他チームであるが、やはりベテランの東輝選手、
今季で引退した石澤選手も合流し…




シーズンが終わったばかりだと云うのに、
今後のジャンプ界、チームについて熱く語り合ってましたわ~






こういうのって…






何だか上手く言えないけど、




良いっすよね~





とっても気持ちが良い~






その前の最終戦の最中には、
私がサポートしている何人かの選手と、来季のトレーニング計画の打ち合わせを、試合の合間にしたりして。





世界選手権でメダルを獲得した選手たちも、
一週間ほどの短いオフを取るだけで、
4月早々には動き出す。




メダルを取った、とは言っても、
差は紙一重。


他の国々もレベルアップしてくるわけで、
来年のバンクーバー五輪では雪辱を期して向かって来るはず。




怪我はマズいが、選手にも、

「身体ぶっこわすかどうかの境目でやるから」


と軽く脅したりして。





無論、ぶっこわしたりはしないのだが、
この時の反応で選手の覚悟が分かる。






さ、しっかり覚悟して、
来年に備えますか!






何はともあれ、
スキー界の皆さん、一年大変お疲れさまでした~!!
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女子は今季で引退する山田いずみ選手が貫禄の優勝。


男子は先日のW杯でも勝った岡部孝信選手が優勝!!


最長不倒のおまけ付き。






これから引退選手たちのセレモニー。
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風が不安定な状況で、試合開始が一時間以上も遅れ。


試合はやっと始まったものの、
再三の中断。


何とか全員が一本は跳び終え、
その一本のみで試合を成立させた。






優勝・高橋大斗選手(土屋ホーム)

二位・坂野幸夫選手(雪印)

三位・遠藤友晃選手(明治大学)





あーさみぃ~


腹へった~
明日、明後日とナイタージャンプにて、
宮ノ森と大倉山でそれぞれ行われる。



で、今夜は宮ノ森で公式練習の予定だったが、
ジャンプ台のコンディションが悪く、結局中止に。





今日、札幌に降り立ったが、
あったかいもんね~



昼間は10℃あったらしいし。




明日は大丈夫かしらね…
先日行われた宮様杯国際スキー大会。



ジャンプでなく、クロスカントリーで。



当初でトレーニングをサポートしていたアインズ株式会社スキー部の山岸修選手が優勝!!



国体での優勝に続いて、二冠。





海外組に負けじと、国内組も奮闘中。
いや~、分かってたけど、改めてスゴい…




チーム雪印の岡部孝信選手。


世界選手権での団体銅メダルも記憶に新しいが、
またまた快挙!





38歳にして、11年ぶりにW杯優勝!!




岡部「やった!」W杯最年長V



アラフォー岡部「やった!」W杯最年長V
スポーツニッポン - 2009/3/12 7:01

 スキージャンプW杯個人戦は10日、フィンランド・クオピオで行われ、38歳4カ月の岡部孝信(雪印)が1回目4位から逆転し、ジャンプのW杯史上最年長優勝を果たした。これまでは04年2月の葛西紀明(36=土屋ホーム)の31歳8カ月が最年長だった。岡部のW杯制覇は長野五輪直後の98年3月以来、11季ぶりで通算5勝目。4度目の五輪出場を目指すベテランがプレシーズン終了間際に大きな一歩をしるした。また、葛西は5位、湯本史寿(24=東京美装)も7位と健闘した。

 優勝が決まった瞬間「やった!」と大声で叫んでいた。両手に持ったスキーを岡部が突き上げると、チームメートが一斉に駆け寄った。38歳4カ月での優勝。史上最年長Vに敬意を表し、02年ソルトレークシティー五輪2冠のアマン(スイス)が岡部との記念撮影をせがみ、他の選手も握手を求めた。「まさか優勝できるとは…。うれしい」。ベテランの顔は、祝福されるたびにくしゃくしゃにゆがんだ。

 W杯転戦選手の中で最年長の岡部は、助走速度が低く抑えられ、風も不安定だった条件下で冷静だった。4位で迎えた2回目。「練習でいいジャンプができている。自分の飛躍をすればいい」と集中すると、K点をきっちり越えた。1回目上位の3人は次々と失速。「我慢することが大事」というベテランのしぶとさが、大きな結果に結びついた。

 98年長野五輪後、スキー板の長さが身長プラス80センチから身長の146%の比例制に変更され、スキー板の長さが4センチも短くなった岡部は低迷。ムダな動きを極限まで減らし、より遠くに飛び出す技術を身につけ、06年トリノ五輪を前に復活。それでも当時は「まだ自信が持てなかった」という。その後、踏み切り時に高く飛び出す方法も模索し再び低迷期に陥った。しかし、今季はトリノ前のスタイルに戻して完成度を高め、国内で7勝を挙げてW杯組に復帰。銅メダルを獲得した世界選手権の団体戦で「いい(助走の)滑りが見つかった」という手応えも後押しした。

 19歳のシュリーレンツァウアー(オーストリア)らが席巻するW杯で、38歳には高いモチベーションもある。昨年6月19日に第1子となる長男・凛太郎ちゃんが誕生。「ジャンプやってることが、分かってくれるようになるかもしれない」と期待をかけるのは、来年2月の4度目の五輪。バンクーバーで父の威厳を見せる準備がようやく整ってきた。




アダム・マリシュやシモン・アマンを抑え、
二本きちんと飛んでの優勝である。




W杯の歴史を紐解いてみても、
いや、各種世界大会見ても、
過去類を見ない過去最年長優勝記録。





もっと、国内で注目され、
大々的に報道されても良い、大ニュースなんだけどね…
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悪天候で、何度となく中断し、
やっと試合が成立。


一本目のみで終了。










優勝・山田大起選手

二位・松野尾佳吾選手

三位・佐々木悠平選手




雪印の坂野幸夫選手が五位。


明治の遠藤友晃選手が七位に。
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風と雪が不安定。


相変わらずの天候。


中断も多い…